AfterEffectでモーショングラフィックステンプレートを作る方法
この記事は“Adobe AfterEffects”ユーザー向けです。
はじめに
今回紹介するのはAfterEffectsを使って、PremiereProで使える『モーショングラフィックステンプレート』を作る方法です。
『モーショングラフィックステンプレート』を使うと、PeremiereProに搭載されていないAfterEffectsの機能(エフェクトなど)を、PeremiereProで利用できるようになります。
また、都度設定すると時間がかるようなエフェクト・モーションをテンプレートとして保存することで、何度も簡単に読み込むことができるようになります。
今回の目標
今回は、このような動きのついたテロップを『モーショングラフィックステンプレート』にする流れを説明します。
【After Effects】で元素材作り
AfterEffectsで元素材を作ります。
こんな素材があったらいいなぁ。という素材を、何も考えずにAfterEffectsで作る段階です。
(AfterEffectsがほどほど使える前提で説明を進めます。)
出来上がった素材がこちらです。
今回、レイヤーは「①テキスト」だけのシンプル構成にしました。
・エッジは1つ
・動きはアニメーションプリセット「3Dはためき(ラインダムイン)」を利用
このテキストアニメーションを、PremiereProで利用できるようにします。
【After Effects】でモーショングラフィックステンプレートとしてカスタマイズ
先ほど作ったテキストアニメーションを、モーショングラフィックステンプレートとして使えるようにカスタマイズしていきます。
AfterEffectsの上部メニュー「ウィンドウ」から「エッセンシャルグラフィックス」のウィンドウを開きます。
【ウィンドウのメニュー説明】
①名前
モーショングラフィックステンプレートとして書き出す時の素材の名前
②プライマリ
どのコンポジションをモーショングラフィックステンプレートにするか選択します
いくつかのコンポジションでまたがっている場合は、最終メインのコンポジションを選択します
③サポートするプロパティのみ
タイムライン上に表示されるプロパティの中で、モーショングラフィックステンプレートに利用可能なものだけが展開されます
④ポスター時間を設定
モーショングラフィックステンプレートをPremiereProなどで探す際、素材のサムネイルに表示される画像が、どの時間の画像か設定できます。
まずは、②プライマリでコンポジションを選択してください。
次に、PremierePro上で編集可能にしたいプロパティを、エッセンシャルグラフィックスのウィンドウ上にドラッグ&ドロップします。
今回は、以下3つのプロパティの編集ができるようにしたいと思います。
①テキストの打ち直しができるようにする
②文字の色が変えられる
ここで問題となるのが、【②文字の色が変えられる】です。
初期のテキストカラーでは、プロパティに表示されません。
カラーのプロパティを表示させるために、テキストレイヤーに「カラーオーバーレイ」のレイヤースタイルを追加します。
タイムライン上にカラーオーバーレイの「カラー」が表示されるので、そのプロパティをエッセンシャルグラフィックスのウィンドウ上にドラッグ&ドロップしてください。
これで、2つのプロパティをカスタムすることができました。
エッセンシャルグラフィックスのウィンドウのプロパティを変更して、コンポジションの素材が変更されるかどうか、確認してください。
プロパティの名前は変更できます。
PremierePro上に表示される名前なので、わかりやすいように変更してください。
以上で、カスタマイズが完了です。
【After Effects】でモーショングラフィックステンプレートとして書き出す
カスタマイズが完了したら、まずAfter Effectsを保存してください。
保存できたら、エッセンシャルグラフィックスのウィンドウの「モーショングラフィックステンプレートを書き出し」をクリック
素材の保存先を選択する画面が出てきます。
各保存先の詳細は以下の通りです。
【保存先の説明】
①ローカルテンプレートフォルダー
Adobeのソフトと紐づいた、テンプレートの格納先に保存されます。
ここに保存すると、保存してすぐにPremiereProで利用することができるようになります。
ディレクトリは以下の場所です。
======
macOS:username/Library/Application Support/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/
Windows:root://Users/username/AppData/Roaming/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/
(引用元:Adobe公式サイトより)
======
※通常は非表示のディレクトリ
②ローカルドライブ
自分の任意のフォルダに保存できます。
保存されるデータの拡張子は「.mgrt」で、PremiereProで使う際には、PremiereProのエッセンシャルグラフィックスウィンドウに、ドラッグ&ドロップする必要があります。
③マイライブラリ
Creative Cloud ライブラリに保存できます。
ここに保存しても、保存してすぐにPremiereProで利用することができるようになります。
保存先を設定したら、「OK」をクリックすると、書き出し完了です。
最後に
以上が、AfterEffectでモーショングラフィックステンプレートを作る方法です。
今回は簡単な流れのみご紹介しました。
プロパティに設定できる項目・数値などには、多少の制限がありますので試行錯誤しながら掴んでいくのが一番いいと思います。
私の方でも試した結果など記事にしていきたいと思ってますので、また読んでいただければ嬉しいです。
mogrt(モーショングラフィックステンプレート)のPremiereProでの使用方法は、別記事『時短!Premiereでのテロップ入れ~エッセンシャルグラフィックス~』にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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