アデランスが新たな人工毛を開発中!さらに人毛に近づくのか!?
人工毛の第一人者といえば、アデランス。サイバーヘア、バイタルヘアという業界に衝撃を与える人工毛の開発は薄毛に悩む方たちの未来を大きく変化させました。
さて、そんなアデランス。驚くべきことに、現状以上のクオリティの人工毛を開発中なのだそうです。一体次にどこを目指しているか…。それを見ていきます。
バイタルヘアという人工毛
まず、アデランスが目指すネクストステージを見ていく前にバイタルヘアについておさらいしていきましょう。
バイタルヘアを発表した頃、業界的にはあり得ない方法だということで驚きをもって同人工毛は迎えられたといいます。その秘密が、ナイロンのよいところをいかして作られた人工毛だったからです。
〝芯〟と〝鞘〟の二重構造で構成されているバイタルヘア。芯には半芳香族ナイロンを配合し、鞘にはナイロン6を使うという巧みなテクニックによって人毛に近い挙動を出す人工毛を生み出しました。
柔軟性、そしてやわらかな風合いが特徴的であり、もはや異様なテカリを出すとか固いという人工毛のイメージはどこにもなくなったのです。
光沢にこだわる
バイタルヘアがとくに大きな話題となったのが光沢部分です。私たちの髪の毛が人毛であるか否かを大きく左右するのは、やはり見た目の光沢でしょう。
ふんわりと柔らかいとか、ウゥーブがかかるという機能性もかなり重要ながら光沢が不自然であった場合、多くの人から人工毛を利用していると思われてしまいます。アデランスのバイタルヘアは、この光沢という部分にこだわったといいます。
ナイロン、ポリエステルといったアイテムはそのまま利用すると光沢が出てしまう素材。それを消すための努力を重ねたといいます。
素人にはなかなかわかりにくいですが、アデランスが採用したのがデコボコを強制的に作り出すこと。
ナイロンをベースにした人工毛に一定の条件でポリエステルを入れると、デコボコが発生し光沢がなくなるという結論に至ったのです。
バイタルヘアを超える人工毛とは?
さて、ここまで進化した人工毛の開発に成功しているアデランス。
これ以上はない…と思っていた矢先、なんとバイタルヘアを超える人工毛を開発中というのですから驚きです。アデランスの開発者によると、次の人工毛は〝海と島〟構造を目指しているのだそう。
ナイロンとポリエステルを混ぜる工程を採用するのですが、ナイロンとポリエステルはしっかりと混ざることはない。つまり、ナイロンの海の中でポリエステルの島が浮いているようなイメージの構造。
これを絶妙なバランスで再現できれば、理想的なデコボコが生まれると考えていると語っています。
とある素材の組み合わせと糸を作る条件が満たされた時、人毛のキューティクルにかなり近しいデコボコを持つ人工毛ができるという基礎研究がすでに存在しているのだとか。
すでに、デコボコができる原理は理解しているからこそ、あとは人毛の反射特性を測ってからそこに着地するような条件を探求し成し遂げた。そして、次がしなやかさへの挑戦だそうです。
人工毛は柔らか過ぎる
新しい人工毛では、人毛に近いデコボコを生み出しキューティクルのような見た目を再現できたといいます。
しかし、キューティクルを再現した次に求められるのはしなやかさです。アデランスによると、人工毛は人毛に比べるとかなり柔らかいということ。
とはいえ柔らかくしたから良いというものではなく、実際に商品にした時の見た目の状態や感触など、さまざまな角度から人毛に寄せていく必要があるのだそうです。
妥協を許さない研究と商品開発への情熱。アデランスだからこそなし得る、信頼のアプローチですね。
人工毛の未来
人工毛は、まだまだ進化します。いつか本当に人毛と全く見分けがつかないものも出てくることでしょう。まだまだアデランスから、目が離せそうにありません。