見出し画像

「慣性が向いちゃっているから」 2024/11/6の日記

やめたバイト先の後輩くんがブログを書き始めたというので、触発されてまた更新する気力が湧いてきました。先日、地元の掲示板でお馴染みのジモティーを利用して、西五反田から無料でソファーを譲り受けてきた。いく先々でごたごたしてしまいながらなんとか到着するも、もう本当にごたんだしてしまって、詳細な内訳としましては、取引相手とのチャット欄に記載されていた建物名をあてにして進んで行ったら、同じ建物の派生的なるものが近くに建立していまして。住所をあてにしていけばいいものを手違いで"じゃない方"に到着してしまいその結果、到着予想推定時刻を30分遅れてしまう暴挙をいたしまして、ええ。本当に申し訳ない気持ちになりました。ソファーを階下に下ろして、見ず知らずの赤の他人を、建物前で2〜30分待つという異様な状況を作り出させてしまったよね。もういっそソファーに座って待ってて欲しかったけど、多分立ったままジッと待っててくれたんだろうなーあの感じ。

ソファーを受け取った後も大変で、都内の車線には右折レーンが2個あり、そのことにまず驚きだが、一番右のレーンに入ってしまったため、右折先で左折するのに手惑い、同じ場所をくるくると、自然発生的なベビィパークの周回ラップに貶められ、打開に相当時間がかかったな。NISKができるところを設けていて欲しかった、切実に。ナビゲーションは助手席に乗っていた友達を、文字通り助手としてこき使い、なんとかドライブデートin都内を貫徹することに成功した。この後に控えている妹の習い事に間に合わせなくてはならないタイムリミットがある中で、ナビの帰宅するボタンを押して、さあ帰ろう!として途中気づくのは、このナビが自宅として初期設定してあった場所が父親の実家という事実で、気づいたやいなや速攻で引き返し、なんとか家路にルートを回復することができた。ナビに帰宅阻止されるとは。途中エンジンの残り残量が1ゲージで、仕方がないのでクリープ現象だけでトロトロと帰宅、するつもりくらいの節約でなんとか予定時刻には間に合わせたけれど時間がなく、本来なら一人暮らししている家にソファーを置いてから実家に車を返したかったはずが、載せたまま返す羽目になった。「座席2個しか余らんね(後部座席はソファーが占有してしまっているため)」「いや座席、実質増えちゃあいないか?それも座り心地のいい」などといった不毛な会話はさておき、妹が座るスペースがなくなってしまったため、泣く泣くソファーを実家のマンションの駐輪場空きスペースにおろした。ソファーが外に運び出されている状況はなんとも異質ではあったが、どうぶつの森の公共事業を彷彿とさせるその運動でもあった。ハニワくんが忙しなく腕を回して、余った時間でまいたけまいたけぐるぐるぐるぐるしている。妹の習い事が終わるまでの間、実家で友達と談笑しながら、ソファーは住民たちの憩いの場となっていたのだろうか。いま座ってnoteを書いているこのソファーも、なかなか様々な景色を堪能したんじゃあないかってね。外に運び出してまた異質な光景を顕現させてみたいな、きっとマグマの上とか浮くんじゃないかな、知恵のかりものすぎるか。

今日についてこれまでで一切触れていないのが恐ろしい話なのであるが、ともかくジモティーに味を占めた小生は、今日も今日とて乞食スタイルで、漆器と、オシャんな絵画と、カーキのジャケットをタダで譲り受けるがために家を出る。電車が遅延していた。振替輸送ってやつを尻目に、自分の行先にはあまり影響がなかったため、座ったまま並行移動してきた。無料で物をもらうと、その物へのありがたみ、愛着を見失いそうなので、もう当分ジモティーはやりたくない。南越谷まで物資を受け取りに行く過程でそう決心した。家具ならまだしも、洋服までをも、わざわざ遠出して無料にしがみつくのはいかがなものかと。帰りの電車も案の定、遅延してしまっていて、電光掲示板には駅名の横に時間は記載されておらず、なんだかここまで慣性に従って移動してきたのになと思うと、そんなものに家路の選択を左右される状況に腹が立ってきたので、1時間かけて家まで歩いてやった。その選択に自分でも驚くほど迷いはなかったと思う。歩くことは好きなの、もはや散歩も兼ねていた。スマホの充電もちょうど良く切れたので、雑念しかない。雑念だけを携帯してひたすら歩く。

雑念1 「きっとクリープハイプの歌詞は、車がブレーキを離すとクリープ現象を起こしてゆるゆると進んでいく様から、心のブレーキが壊れてしまって、ずるずる関係性を続けてしまう男女の様子を描いた歌詞なんだろうなあ」

雑念2 「「公私混同をしない」って言葉は一人歩きしているけど、なにが公(パプリック)で、なにが私(パーソナル)なのかも詳しく定義されていないながらも、しぶとく歩き続けているなあ」

雑念3 「「まあそれは、人によるんじゃない?」って言葉はその実、思考停止的で学問の発展を阻止しかねないのに、発言した人への印象は、「達観しているなあ」になるの、えらい都合いいなあ」

今日の一枚

いいなと思ったら応援しよう!