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3話 3-4 ”赤と朱のDNA”
**** PIERCING 3話 グリーンネックレス ****
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進化した動物や植物が人類に反逆してきた世界のお話です
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「……良かった……無事です…………ね……」
「実戦なら死んでるぞ」
「えぇ……そう……ですね……。たとえ実戦……でも……」
シミュレーション施設の機能で睡眠状態へと移行し意識の無くなった彼。
レイチェルは光を出すのを止めると、悪魔型は力なく地面へと崩れた。その巨体が完全に地面に平伏すころには踵を返し終えていたレイチェルが何か口にしていたが、悪魔型が倒れる時の音と甲高いサイレンの音に掻き消され、その言葉を聞き取れた者は居なかった。
「ミカ」
「はい!」
返事に驚きの声が混ざる。今の状態のレイチェルに指名されるのだから、それも無理のない話だった。
「打開策。まだなの?」
「あ、うん。もう少しで準備が終わるはずだよ」
「準備?」
ミカの言葉に大して多少威圧の色を込めた疑問の声。準備段階というのは本当だった。ミカの頭のなかではトーマの放っている弾で地上の本体が自分たちの場所へ到達するまでの時間を稼ぎ、リュウトの戦闘で超大規模な攻撃を行う準備をすることになっていた。
誤算と言えば姿の見えていないアイリッシュの行動と、リュウトの暴走的な戦闘行為である。
「いい!いいぜぇ!!フフフフハハハハハハ」
さっきにもまして更に加速を続けるリュウト。その真下ではアイリッシュが戦っていた。周りには大量の獣の残骸。リュウトに負けず劣らずの数を独りで撃破していた。
「まだ、足りないか……もっと経験を積ませなくては」
独り言を呟きつつ更に奥へと歩みをすすめるアイリッシュ。その傍らにはさっきまでチームで行動している時には無かった四角い物体。
「ま……まずいってリュウトさん……これ以上はムリーー!」
届くはずのない悲鳴を上げるミカ。能力の過剰仕様で体中の細胞が絶叫しているかのように熱を帯びているのを感じていた。
「ミカ!……レイチェル、ミカにヒールを……私の分のサポートは解いていいから!」
「ミサ……」
「うん?どうしたのミカ?」
「もう、大丈夫だと思うから……リュウトさんに撤退の合図を」
「分かった。だから、少し休んで」
「自分の意志で休めたら苦労しないよ……」
力なくそこに崩れるミカ。ミサは急いで指揮能力を利用した撤退のサインを出した。
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