BPLS2 大振り返り会場(没ネタ供養もあるでよ)

こんにちは。”観るe”を名乗って早1年半になる、あでりーです。
先日のDDR部門FINALの終了を以て、長きにわたったBEMANI PRO LEAGUE SEASON2も終わりを迎えました。
しかしながら、来週からBPLS3が始まるので何かが終わった感がなさすぎる!というわけでもないのですが、今回はBPLS2の出来事を時系列で振り返っていきたいと思います。その中でtwitterやnoteに書こうとして止めた没ネタも織り交ぜながら。

2021/10 BPL2021エンディングにてBPLS2発表、3機種で開催

BPLS2はよしくんの衝撃のネタから始まりました。3機種と言っても、私はSDVXについてはゲーセンで見かける程度で全く詳しくありませんでした。当時は『2021が成功して規模大きくできて良かったね』程度に見ていました。

2022/01 BPLS2 IIDX部門エントリー開始、日程・待遇などの公開

IIDXのプロテスト概要が公開され、私のようなプロを目指していない一般の人間にも収録日程やプロの待遇が明らかにされました。ちなみに2021年のときはそんなことに気にも留めていませんでしたが、エントリーページを見つけたのでここに貼っておきます。2021年では、日程等の記載はなかったのです。

エントリー規約を後日見返して、「報酬¥220,000-か。。。え、月じゃなくてシーズン!?」と驚き、お金にまつわる話を投稿しかけました。シーズン(最低)22万はプロとして生活していける額ではありませんし、(かつての)RAGE ShadowVerse ProLeagueやPUBG MOBILE JAPAN LEAGUEの最低30万~35万/月と比べると見劣りします。しかしながら、拘束日数を見るとBPLは週末の連休が3回~4回。報酬に応じた負担が少ないということは必ずしも悪いことではなく、学業や仕事と兼業している人の参入障壁を下げるので、より優れたプレーヤーの参入を促す面ではプラスだと考えています。

また、BPLS2始動スペシャルでGiGOとTradzの参入が発表され衝撃を受けたものです。Tradzしいきさんのコメントが観れますよ!今見返すと、他チームのオーナーの方は(視聴者に対して)『応援してください』とコメントしているのに対して、Tradzは選手に『日本一を目指そう』とメッセージを送っているのが印象的です。
さらにドラフトの概要説明にて、人数に定めのない継続契約制度が発表されました。これには驚いたというか、eBASEBALLプロリーグ(スピリーグの前身みたいなもの)よろしく継続契約には人数制限があるものと思っていたからです。結果的に全員継続を許容したことでレジャーランドの再結束・躍進を生んだわけで。ちなみにスピリーグは継続契約を1人以下に絞ったうえに、残りの選手はドラフトではなく勝ち抜き戦で選出します。スピリーグはチームのファンが固定でいるため、人間ドラマはあまり重視していないのでしょうか!?

2022/4 IIDX部門ドラフト会議

IIDX部門、(ZEROを除けば)2回目のドラフト。各チームのBPLS2向け書き下ろしテーマ曲に興奮しつつ、実は私、この時点ではかなり怒っていました。新規参入チームが2チームもいるのに特別な優先措置は無く、それどころか既存チームには継続契約制度が存在します。例えば、Mリーグでは2023シーズンで新規参入チームが設立されましたが、ドラフトでは優先して選手を指名できるような制度があったので、それにならった制度にできないのか疑問でした。しかしながら、このシステムがSUPERNOVA Tohokuの解散劇からCORIVE選手のドラフト1位指名を生み出し、さらにS3でも引き続き結束するGiGOの礎を作り上げたのですから、何が幸いするかは分からないものですね。

2022/4 ドラフト翌日にTradz結成配信

驚いたのはTradzがドラフト開催直後の週末で各選手の契約をまとめ、日曜日には結成配信を行ったこと。そして今では60回を数えるTradz RADIOにつながります。このスピード感と選手の露出の継続により、Tradzは新規参入チームながら一気に人気チームにのし上がります。
BPLS3ではドラフト当日にKKM*選手の通訳の方に声をかけていたことも判明し、Tradzのスピード感恐るべし、です。あと2,3シーズン成功を続けられれば1冊本が書けるんじゃないかしら。

2022/6 IIDX部門開幕

DJ YOUTUBEがんばえー。
そして突然のRedbull。成功を収めたBPLS2の中で唯一割を食ったのがZONeではないでしょうか。せっかくGAMEPANICをスポンサードしてくれたのに後から来たトンビに油揚げを持っていかれた感。。。S3ではスポンサーを降りてしまったのもしょうがないですよね。ところでZONeのFRUITS MIX BOOST、エナジードリンクで初めて美味しい美味しいと味で選んで飲んでいます。

2022/6 SDVX部門エントリー受付

SDVX部門のエントリー受付とともに大会ルールの発表が行われました。以前DDRについて投稿した際も指摘したのですが、全員が常に出場するという前提には少し無理があると感じています。
インターリーグのシステムは実際に適用されるまで理解しきれなかったのですが、実際に進行してみると、2リーグ分割のデメリットを軽減しつつ、ファイナルシリーズへの門戸としても有効に働いていました。正直なところ、DDRの全チームがクォーターファイナルに進出する形式と比較すると、なかなか優れたシステムではなかったかと思います。

2022/8 IIDX部門 SILKHAT-SUPERNOVA Tohoku戦 再試合発生

この直後のSILKHAT各選手の沈黙は痛ましいものがありました。後にSDVXでも続くトラブルの経験を経て、BPLS3以降では公正な運営が行われることを期待します。

2022/9 SDVX部門ドラフト会議

SDVXのドラフトは選手ではなくテーマ曲のドラフトで始まりました。
BPLファンにすごく聞いてみたいのですが、テーマ曲はゲームごとに変えた方が良いと思いますか、それともすべて統一すべきだと思いますか?IIDXをメインで観ている自分としてはチームのテーマ曲がゲームごとに変わるのはどうなのかな?と思っていました。特にSILKHAT。多分SDVXをメインで観ている人はそう考えない、みんなで作るカルチャーの体現としてSDVX部門としてのテーマ曲の公募・ドラフトは外せないんだろうな。
そして女性プロプレイヤー、MAHINA選手の誕生も注目を集めました。結果としては残念ながらポイントを得られずでした、シーズン後の配信のコメントを聞くに、女性代表として頑張らねばと気負っていたのかもしれないですね。

2022/10 IIDX部門FINAL オフライン開催@後楽園プリズムホール

遂にオフライン・有観客での決勝開催です。全試合を生放送にすると選手負担が上がりすぎてしまう(報酬が少なくても選手負担が下がるとメリットがあることは前述のとおり)のですが、決勝のみ有観客とするのは選手にとってもモチベーションとなり良いバランスではないでしょうか。
そして結果はROUND1の勝利で幕を閉じました。当初の予想よりもレジャーランドがROUND1を追い詰めていた印象はありますが、結果的に無敵の大将を抱えていると勝っちゃうよなぁ、今後の他機種の大会でも同じかなぁ、と当時は考えていました。

2022/12 SDVX部門開幕、体調不良で欠席する選手発生

SDVX部門のウリの一つであるメガミックスバトルは試合中の展開もダイナミックでポイントのやり取りも激しく、エンターテイメントとして楽しく観ることができました。また(今後のDDR部門もそうですが)機種に合わせた演出は良かったですね。
しかしながらこの試合ではMURAKAMI選手が欠場せざるを得ない事態となり、以降も選手が3人揃わない試合が発生しました。各試合ともチームのポイントゲッターが欠場しましたが、もしこれが3巡目の選手が欠場で1、2巡目の選手で全試合をまかないます、という事態になったらどうなっていたでしょう。相手チームは良いよと思うでしょうか。だいぶ心配です。

2023/1 DDR部門 エントリー受付

エントリー受付中に課題曲のレベル設定が変更されました。これにより、「エントリー人数が足りないのではないか」という無根拠な憶測を抱いてしまいました。実際のところ、どうなのでしょうか。

2023/2 ネメシスアリーナ放送局配信

そういえばIIDX部門であったbehind the scenesがありませんでしたね。一方でSDVX部門で行われたネメシスアリーナ放送局ではプロ選手たちもコメント欄に集い、視聴者と一緒にグレイスとタマ猫にコメントを飛ばす姿が。

2023/2 SDVX部門 理論値達成(S-PUC)、無効試合2回目発生

この時や、IIDX/DDRで1落ちが出た時の実況解説席のざわざわ感、好きです。観ている身としても思わず息が詰まります。
しかし1落ちや理論値が出るということは、試合課題曲のレベル設定が低めに設定されすぎ?(いや17は決して低くないか、では課題曲の選定がおかしい?)という思いも心の隅にはあります。理論値付近での勝負だと技量ではなく精神力勝負になるので、プロの試合としては技術を見せてくれたほうがいいんじゃないかな?と。ただ音ゲーの場合技量勝負になると選手間の強弱がなかなかひっくり返らず、試合の行く先が容易に読めてしまう、またチーム間の順位が固定されてしまう面はマイナスで、IIDXの中低難易度重視のルール推移もうなずけるものがあります。
無効試合についてはやはりトピックとして挙げておかなければなりません。言いたいことはtweet、noteで書いたので再度は書かないですが、これを機に公正な試合を行うためのシステムが構築されているかどうかがゲーム大会とeスポーツの差だな、と考えるようになりました。

2023/2 JAEPOにてBPL ZERO DDR開催

後に開幕するBPLS2 DDR部門について、慌ただしい日程感を指摘する声が多く聞かれました。推測ですが、おそらくJAEPOでのBPL ZERO開催を考えるとそうならざるを得なかったというところではないでしょうか。BPL ZEROは視聴者には期待感を醸成し、オーナーには後のドラフト会議での選手選抜のためのショウケースとして、また選手や運営にとっては問題の洗い出しとして有効に機能したものと思われます。後々の日程は厳しくなりましたが、結果的にやっておいて良かったというのが私見です。

2023/3 SDVX部門FINAL オフライン開催@渋谷ヒカリエホール

最終初見曲の演出は他の機種では真似のできない、最高の盛り上がりを産みました。
ただ、試合中のトラブルで観客が待たされただけではなくイベント全体の終了時間がかなり遅くなってしまったようです。試合のトラブル解決のために時間がかかるのは他スポーツでも良くあるししょうがなくて、むしろその可能性を考えて全体のスケジュールに遊びを持たせるべきではなかったのかな、と思っています。BPLの試合をメインに考える身としてはライブで調整できんかと思うのですが、ライブメインで来てる人もいますしねぇ。メイン2本立てで8時間ぶっ続けは難しいのかもしれない。
IIDX部門と違い、優勝したTradz、準優勝したGiGOはドラ1で当たりくじを引けなかったチームですが、特にTradzは3人が3人ともポイントゲッターであったことが勝ちに繋がっているように見えます。IIDXや後のDDRは基本的に自分と相手の自選曲で別々にポイントが付くため1対戦単位で引き分けが生まれがちですが、SDVXの対戦ルールとして初見曲やメガミックスバトルなどどちらかの選手にしかポイントが行かず白黒ついてしまう勝負があり、『自選を持って帰ってきてくれればOK』というわけにはいかない形になっています。ゆえに1人だけが突出したチームより3人が揃ったチームのほうが強かったのでは。

2023/3 DDR部門 ドラフト会議

NAYU選手のドラ1に4チーム重複、またPO選手の指名はBPL ZEROでの活躍が大きく影響していたのではないでしょうか。
また今回からは選手も会場に集まっての生配信。選手たちの正装(制服もあり)が話題になりました。ところでMリーグのかつてのドラフトの映像と比較して思うのですが、女性はスーツじゃなくてドレスじゃダメだったんですかね?

2023/5 DDR部門開幕

2人目の女性プロプレイヤー、PO選手が初戦でポイントを獲得しました。以降の試合でも先鋒戦をフィールドにコンスタントにポイントを稼ぎ、一定の成功を収めています。
PO選手は女性代表として肩肘張るような発言は特に見えず、むしろ『運動してえらい!』のキャッチフレーズで末っ子ポジションを確保しながらのびのびと活躍されていたように見えました。まるでMANIHAお姉ちゃんに「そんなにたくさん背負わなくていいんだよ」とメッセージを出すように(どちらが年上かは存じ上げないのですが)。と勝手に思っていたのですけど、テレビ信州の放送でのインタビューで「女性であることを言い訳にしたくない」発言があって、ああ多分実態は違うなと思いnoteをそっと閉じました。

2023/6 HO4-KETI選手試合中に足を痛めるも試合続行

最終的に大けがにならず無事でよかったです。
直後の発言は控えましたが、ケガが発生すること自体はスポーツである以上(DDRはスポーツと言い切っていいよね)避けられないし、ケガをした選手の発生によるチームの戦力の上下、それが試合やシーズンの結果を分けること自体は良くあることなのでそれ自体はネガティブに捉えていないです。ただ、これが億単位の年俸で契約している選手や高額賞金のかかったリーグであれば『そりゃ無理するし、今後手術になってもこの試合は頑張るよなぁ』と思うのですが、前に書いた通り選手の負担が低い代わりに報酬も低い現状だと、選手には今後の人生も考えて無理をして欲しくないという気持ちの方が強いです。
あと、この放送を観てチームを4人にするべきという声が多く上がっていました。4人にしても全員出場だったら意味がないと思いますが、1チーム4人にするということは全部でプロが32人になります。ドラフト候補者が29名という現状で、プロを32人に増やして全体の競技クオリティが保てるのか、というところまで見極めて決めてほしいと思います。チーム数半分*人数4人というやり方も無くはないですが。。。

2023/7 DDR部門FINAL@esports 銀座 STUDIO

DDR部門はROUND1の優勝で幕を閉じました。DDR部門もタッグバトルがあり、事前の予想としては3人のポイント獲得力が揃ったチームのほうが強いかと考えていましたが、ROUND1のオーダー戦略が上回ったな、という印象です。1人が足を引っ張るともう一人が頑張ってもポイントを得られない可能性が高いSDVXのタッグバトルと違い、DDRのタッグバトルのルールは無敵の大将がいればほぼ半分のポイントが得られます。その辺もあってSDVXよりは"大将力"の強いチームが勝ったかと感じました。

終わりに

こうして振り返った直後にBPLS3が始まるのですね。昨シーズンの成功から新シーズンへの期待感も高まりますが、3機種とも「初めてのシーズン」ではなくなるので、今シーズンはよりスムーズな運営が行われること、切に期待しています。また、演出面ではどの機種も優れていましたが、決して守りに入ってほしくはなく今回も新しい面を魅せてほしいですね。
。。。ところで、3機種ともやるんですよね?

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