GxGに捧げるエレジー
こんにちは。"観るe"あでりーです。
本日、RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR(以下RSPT)を知る人には大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。
基本特定のチームを応援せず観ている他のeスポーツプロリーグと異なり、私はRSPTに関してはGxG単推しでした。
1.GxGとは
GxGについて知らない方のために書き記しておきます。前述のとおりチームの1ファンなので贔屓目はあるとは思いますが、概ねRSPTの視聴者にとって共通認識かと思われます。
1-1.最も格好いいチームである
読売新聞社の運営するチームということでShadowVerseプロリーグ参戦発表当初は固いチームカラーなのではと想像されていましたが、パーカー姿の選手たちの登場で印象が大きく変わりました。
今でこそ襟ありとかベースボールシャツ形式のユニフォームもありますが、eスポーツといえばなぜかサッカー等と同じタイプのユニフォームを着るのが普通であった当時、GxGの姿は大変スタイリッシュに映りました。
1-2.最もファンサービスの多いチームである
GxGはチーム配信をほぼ毎週続けるとともに、試合の事前インタビュー・勝利者インタビューでもサービス発言を欠かさず、むしろ実況席から「やかましい」と言われています。
そしてGxGで忘れてはならないのが"茶番"。こちら2022年度のチャンピオンを決める試合なのですが、まあ10分ほどご覧ください。
このように、常に視聴者に観られていることを忘れない、ファンサービスにあふれたチームでした。
1-3.最も人気のあるチームである
こうした選手たちの努力もあり、おそらくGxGはRSPTに参戦していたチームの中で最も人気のあるチームと断言してよいかと思います。
たとえばチームリーダーのフォレスト選手のYoutubeチャンネルの登録者は1.2万人、GxG参戦当初から所属するリグゼ選手は4.8万人です。
また、最も新しくチームに加わったかきp選手は、WORLD GRANDPRIX優勝後にプロ選手を志した際、加入したいチームとしてGxGを挙げていました。
1-4.スポンサー色の少ないチームである
GxGはオフィシャルサプライヤーとしてGALLERIAがスポンサードしていましたが、それ以外には目立ったスポンサーがないチームでした。他のチームを見渡すと複数のスポンサーロゴが踊る中、黒または白のチームパーカーを彩りすぎないという意味では美しかったのですが。
2.どうして休止してしまうのか
ここから語るのは分析ではありません。「どうして休止してしまうんだよおぉぉ」という嘆きです。
贔屓目を抜きにしても、GxGは最も人気のあるチームでした。ファンから支持され、プロを目指す人からも憧れられるチームでした。にもかかわらず、運営を続けることができなかった。
やはり今のeスポーツの規模としては、いいプレーをする、ファンを集めて物販等を収益の柱として運営を継続するのは無理があるのかもしれません。運営元である読売新聞社は大きな会社ではありますが、それゆえに採算性として厳しい判断が下ったということでしょう。eスポーツはまだまだスポンサー収入に頼らざるを得ないということでしょうか。
一つの選択肢として、選手や運営スタッフの人件費を削って規模縮小した形で続けるという手もあったかもしれません。Youtube収益化を達成している選手もいるのでそちらからも収益を上げながら生計を立ててもらうというのも出来たかもしれませんが、他チームよりも少ない給料で選手を繋ぎとめるのは一面夢の搾取でもあります。休止という形はある意味潔い、正当なものであるとは理解できます。
しかしながら、この結果は悲しい。そして、おそらく1ファンにできることは少なかった。eスポーツの今の立ち位置と現実を思い知らされた、そんな日になってしまいました。
3.少し本音
RSPTは大体予選8時間、本選8時間*2日なので正直通しで観るには辛く、最近は贔屓のチームが出る試合、つまりGxGの試合があるところだけつまみ食いして観ていました。つまりこれからRSPTを観る動機が少なくなるわけで。同じことを考えている人が多くないといいんですが。。。