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33歳結婚、34歳転職、産み時が見当たらないので卵子凍結をした①


はじめに


2年ほど前に、経理部としてベンチャーに転職したことを初めてnoteに投稿しました。転職当時30歳、結婚もしておらず、まずはひとり経理として一人前になる事を目標に、周りと比較して焦ったり失敗して恥をかいたりしながらも、意外とやってみたら大抵のことは出来た(やったことがないだけだった)という趣旨のことを書きました。

そこから数年、自身のテーマはタイトルのような内容に移ってまいりました。上記の記事を書いて以来それっきりになっていたけれど、今回のテーマはもしかしたら現代を生きる女性たちに参考になるかもしれないと思い、久々にnoteを開いた次第です。

以下4つのフェーズに分けて書き出してみたいと思っています。今回は1と2について書きます。

  1. 卵子凍結を思い付くまで

  2. 卵子凍結を決意

  3. いざ採卵 -> 凍結

  4. 卵子凍結を終えて

卵子凍結を思い付くまで

わたしの今

34歳女性。変わらずベンチャー経理部をやっているけど、1社に長くいるわけではなく、この数年は数社を渡り歩いています。どの会社へ行こうが経理という意味では自分に課される命題は同じですし、直面する問題も似たり寄ったりではあるけれども、会社の風土や特性みたいなものが各社異なるから、課題の解決方法が全て異なるものだと痛感しています。
タイトルの話に戻すと、1年前の33歳の年に入籍をし、34歳の年に転職をしました。つまりライフステージ的にはそろそろ子供を考えたいけど、キャリア的には転職したばかりですぐに産休・育休というわけにはいかないという状況です。

産休・育休取得の裏側で

転職したばかりですぐに産休・育休というわけにはいかない、と書きましたが当然その企業の制度上の問題をクリアしていたらアリです。というかそれがOKじゃない世の中などあってはいけない。

その、あるべき論は横に置いておいて、私の個人的な考え方を書きます。私は自分が子供を産むのであれば、会社と、また社内のメンバーとの信頼関係をしっかり築いた上で産休に入りたいと考えていました。

なぜそこにこだわりがあるのかと言うと、私は現在10年強会社勤めをして来ているわけですが、その中で、何名かの産休に入っていく女性たちを送り出してきました。その産休に入る女性が抱えていた仕事をそのまま担がなければならないこともありました。もちろん物理的な仕事量が増えるので残業時間も増えます。ここからはご想像できる流れかと思いますが、遅くまでオフィスで仕事を片付けている時に思うのです。ああ、こうしている間にどんどん私は結婚したり子供を産んだりするチャンスを失っているのではないか、と。私だけが、とさえ思う日もありましたね。

当然、問題は仕事の采配がおかしい会社側にあります。私にも、産休に入る女性にも非がないことは百も承知です。でも今はそのあるべき論は横に置いて話を続けます。私は結婚した今でも、あの時の、夜遅くオフィスを出て帰宅している時の惨めな気持ちが苦々しくいつまででも思い出されるのです。

ただ、全くそう感じないケースもありました。とてもお世話になった先輩が念願の結婚・妊娠をされた時です。彼女はずっと結婚願望が強かったけど、なかなかうまく事が進まず悩んでいた時期がありました。合コンを繰り返しては、それを自虐にして。そんなプライベートな事も赤裸々に話し合う間柄でしたし、もちろん仕事の悩みや愚痴なんかも話し合える先輩でした。その彼女がいろんな葛藤の末、それなりの年齢になってから結婚をし、程なくして妊娠が発覚した時はそれはそれは嬉しい話でした。努力が報われた人を見て、励まされる気持ちもあったと思います。
先輩は自身の産休で私に仕事が寄ることを心配してくれていましたが、そんなの心配ご無用、何なら先輩のやっていたことをやれるようになってステップアップ感も得られてラッキ〜♪とさえ感じていましたね。

自分もそちら側の立場になった時に、そう思ってもらいたいと思ったんです。どうしたらそう思えるかと言ったら、やはり関係性の問題だと。人として好きな人の祝い事ならちゃんと自分も嬉しい、こう書くと至極当然のことではありますが、それが自分の実感として持てた経験でした。

34歳での転職

そんな私も33歳で入籍をし(残業ばかりしていたら結婚ができないというのはつまり思い込みだった)、ライフステージとしては出産を考え始めました。そんな頃、当時の会社で経理部が本社移転する話が浮上し、部署異動してもその会社に残るべきか、少し悩みましたが転職をすることとしました。本当はその会社で数年働いて、周りの人と関係構築してから産休をとりたかったのだけど。

いつ産むの?

上記のこだわりがある私の場合、転職をしたらまた0から関係構築をしなければなりません。その過程は決して面倒くさいことではないけど、当然時間はかかる。34歳で入社。資金調達やIPOを目指すスタートアップに入社、そこらへんのイベントで成果を出すことを期待されているわけだから少なくとも2年は頑張った方がいいかな・・・会社からの期待もそうだけど、自分としてもせっかくこのフェーズの会社に入ったんだからそこを経験しないと意味がない。その年数を考えると36歳、タイミングによっては37歳になるかもしれない・・・?

34歳の私と37歳の私が妊娠できる可能性は、数字の上ではそれなりに違いがあります
キャリアを犠牲にせずに子供を産んで帰ってくるには。そこで、どこかのメディアで見聞きした卵子凍結というひとつの解決策が頭に浮かんだのです。

卵子凍結を決意

ここは実はあまり書く事がありません。というのも、私自身、子供は自然妊娠であるべきとか、あまりそういうことを思った事がなくて、割と何事に対しても実利主義的。今の悩みが現代医学で解決できることなのであれば迷わずやったらいいじゃん、と思いました。
そうとなったらすぐに夫にも話し、夫もおおよそ同様の反応でした。簡単に概要を話したところ、なるべく早くやった方がいいこと、という印象を持ったようです。あと、今回の話の核には私のキャリアを犠牲にしないということにあるので、自分がNOと言う立場にないと思っている様子もありました。決定権は私にある話という感じで。確かにそうですよね。

というわけで、葛藤も悩みもなく、思い付いたらすぐさま卵子凍結をやるこ
とにしたのです。

今回は一旦ここで終えて、3と4に続きます。

  1. 卵子凍結を思い付くまで

  2. 卵子凍結を決意する過程

  3. 卵子凍結を行う

  4. 卵子凍結を終えて

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