Adelante ができるまで
自身も高校生の時、家庭の経済状況が悪化したことから、大学進学が危ぶまれた株式会社Adelante代表の堀口。
その時、多くの人に助けてもらうことができ、
結果的に大学進学を諦めず実現することができました。
子どもたちが自分のルーツや環境に左右されず、自身が望む未来を選択することができる社会を作りたいと決意しました。
子どものようすを考えたり、将来を話し合う時間を持つことさえ難しいという生活
その後、在日外国人支援のNPOでの活動や大学院での研究を通して、
ペルーやフィリピンなど100人以上の在日外国人、その子どもたちと出会いました。
出会った人たちの半数以上が非正規で働いていることがわかりました。
時給が安いため少しでも収入を得ようとした結果、長時間労働をせざるを得ない状況下にありました。
親たちも、子どもの望む道に進んでほしいと思っているものの、
日本語による勉強の難しさなどから、進学をあきらめる子も多くいました。
そこには負の連鎖が生まれていました。
また日本で暮らす外国人女性たちは生活で何か困った時、
ことばの壁などから支援に繋がりにくいという現状もあります。
行政や学校のお便りなどは、翻訳されておらず、
自ら誰かに助けを求めなければ、何も情報を得ることができません。
そして長く日本で生活をしていても、
子どもが通う保育所や学校では日本人の保護者と交流することも難しく、
社会からも孤立してしまう現状がありました。
支援の現場でみえたもの
大学時代より子どもの支援活動を行なっていましたが、
保護者とつながりを持つこと、
そして親である彼女たちの生活を安定させる必要もあると気づきました。
そうすることで、学校生活の悩みを相談できたり、
子どもが勉強に集中できるような環境を作れるなどの継続したサポートが可能になります。
しかし現在、
外国人の親と子を包括的支えられるような職業は
ほとんどなく、ボランティアベースでの活動が主となっています。
そこで、これまでの支援の枠にとらわれない
ソーシャルビジネスの手法での起業を目指しました。
まずは親である在日外国人女性たちを
経済的に安定させる
↓
長時間労働から抜け出し
子どもと向き合う時間を獲得できる
↓
子どもたちの生活環境を整えることができる
親から子どもまでをサポートできる
新しい事業モデルができないかを模索したなかで、
”株式会社Adelante ”を立ち上げることになります。
堀口のnoteはコチラから↓