大家さんの味方になろうと思った。
またまた今日も本業のお話で申し訳ございません、お付き合い下さいませ。
当時、管理をさせて頂いていた賃貸物件の店舗契約でのお話です。
その契約と言うのが、店舗側の要求がものすごい、条件交渉が多々る、難産の上でようやくまとまった、当時○○〇○と言うフランチャイズの、コンビニ出店契約だったのです。
お話しは契約の前年にさかのぼります、空き店舗の募集看板を見たと、営業の社員さんが来店され、出店のご相談に来られたのです、最初、これは有りがたい話だと思いました、しかし内容をお聞きするにつけ、詳しくは省きますが、コンビニ側の要求がものすごく、条件交渉も厳しくて、これは無理だと思い、一度お断りしたのですね。
ところが、同じコンビニが少なかったことから、フランチャイズの方も相当力が入っていたのだと思います、高額な調査会社を入れ、市場調査をつぶさに行い、その結果を携へ、なおかつ実際に出店される店舗の経営者の方の同席で、経営内容を開示され、改めて強く出店意欲を示されたのですね。
ならば、と言う事で、大家さんにお話をお持ちして、大家さんの代理として正式に交渉にあたりました。
コンビニ側からは、大家さん側からの解約条項や、大家さん側からの賃料交渉条項、等々、大家さんからの・・条項がほぼ無かったのには驚きました。
これでは交渉が出来ないと、粘りに粘り、大家さんに不利な部分はなくすか、変更をしてもらい、なんとかまとまった契約でした。
その後、広告、設計、工事、開店オープンと順調に・・と言いたいところですが、冷凍機用の室外機の置き場に始まり、廃棄物ロッカーに至るまで、担当された方の価値観と、出店された場所の事情が、あまりにも違い、コンビニ側に、都合の良い解釈での工事もすごく、これでは大家さんの権利が守れないと判断して、一度、契約解除のちゃぶ台返しをしてしまいました。
当然のことながら、本当の意味での契約解除にはならなかったのですが、私としては不本意が残る開店オープンになったのです。
そして間もなく、コンビニ側の都合ばかりが如実に表れた出来事が起きてしまいました。
大家さんが、ご病気から急にお亡くなりになったのです、当然のことながら、店舗の経営者の方に訃報をお伝えし、なおかコンビニのフランチャイズ本部の担当者に、今後の進め方のご相談の連絡を入れたのですが、その対応がまったく事務的で一方的な対応でした、「家主の死亡証明書を提出してほしい、相続人を確認するから大家さんの生まれてから全ての戸籍謄本を提出してほしい、家賃は次の大家さんになる相続人が確定するまで支払わない、どうしてもと言うのであれば相続人全員の遺産分割協議書があれば払えなくもない」と言うものです。
まずは普通に「お悔やみの言葉」を期待した私は憤りました、今、お亡くなりになったばかりなのにどうしろと言うのでしょうか、挙句に家賃不払い宣言です。
確かに当時、全国展開を目指していた、勢いのあるコンビニの、一店舗の一大家さんの出来事です、大手企業としてみれば、当然の対応だったのでしょう、ですが私には、今までの数々の出来事から、人を大切にしないと思え、大きな虚しさを覚えました。
後日談ですが、私がそう思ったからではないでしょうが、その後、他のコンビニが出店したせいか、このコンビニは撤退してしまいました。
私もコンビニにはお世話になっている方です、利便性が増したことは間違いないと思います、ですが、営利企業であるコンビニが、社会のインフラを標榜する事には違和感があります。
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