【ADDressで新体験を】商店街にレコードコミュニティー拠点オープンへ〜宮崎県日南市〜
油津商店街って知っていますか?
商店街と聞くとどんなイメージを持ちますか?
朝に焼き立てのパンの匂いがしたり、ランチには和食屋さん?洋食屋さん?とどこに入ろうか迷ったり、夕方には学校帰りの子どもたちが元気よく挨拶して、夜にはお仕事帰りのサラリーマンが居酒屋さんで一杯いただく。色とりどりの個人商店が立ち並ぶ、そんな光景ではないでしょうか?
今、商店街のシャッターが一つ、また一つとどこの地方も閉じてしまい、そのあたたかな光景が失われつつあります。
宮崎県日南市の油津商店街は宮崎県で初めてのアーケード商店街。昭和時代は宮崎県内を誇る賑やかさがありました。ここもまた時代の流れに逆らえず、猫もよりつかないと呼ばれるほどの寂れたシャッター街となってしまいました。
(↑昭和時代の賑やかな油津商店街)
(↑寂れたシャッター街へ)
これをなんとかしようと、2013年に日南市の公募で全国333人の応募者の中からテナントミックスサポートマネージャーとして木藤亮太さんが選定され、新たな店舗を4年以内に20店舗誘致するというミッションが課せられました。
その結果、2017年にはその目標を上回る29店舗誘致に成功。そのうちの11店舗がIT企業の誘致で雇用を生み出したとして、今までになかった新たな商店街のかたちだと全国的に話題となりました。
(↑賑わいを取り戻しつつある様子)
(↑商店街の中でのパブリックビューイングの様子)
賑わいを取り戻した一方でやり残したことも・・・
油津商店街で今、抱えている課題とは?
油津商店街のまちづくりの中心を担う油津応援団の代表の黒田さんは、4年間で20店舗誘致に奮闘した日々を「あの時はとにかく必死だった、まちについて語る余裕もなかったように思う」と振り返ります。
今、賑わいを取り戻すきっかけを得た商店街に対しては、「第二のフェーズに来たように思う。まちについて語る余裕も生まれ、こういうものが新たにできたらいいなと考えられるようになった」と優しい口調で話してくれました。
(↑油津応援団代表 黒田さん)
今、賑わいを取り戻しつつある商店街に対して、それでもまだまだやらなければいけないことがあると黒田さんは語ります。「店舗は増えたけれどまだまだ人の流れは変わらない。IT企業が増えたおかげで働く人口は増えたが、もう少し人通りが増えないかと考えている。よそから人の流れが来ることを期待していて、別コミュニティの動線をつくれたらいいなと考えている。」
ADDress日南拠点の目指すものとは?
今回のADDress日南拠点の物件は、2つの商店街をつなげる角に位置します。
商店街再生プロジェクトでもこの角はずっとシャッターを閉じたままでした。それが今回ようやく開くと地元の人の喜びもひとしお。
ADDressでは、この油津商店街のストーリーを受け、この拠点を地域に開かれた場所にしようと考えました。
(↑ADDress日南拠点の物件、現在の写真)
油津商店街に必要な機能は何か。
飲食店もコミュニティスペースも宿泊所もある中で、不足しているもの。それは地域の人々が自然と集まりたくなるような文化的機能なのではないかという結論を出しました。
黒田さんとの会話の中で、昭和世代とIT企業で働く若い世代、そしてADDress会員とも交流が生まれるきっかけをつくってほしいと伺い、そのツールとしてレコードがあると考えました。
ADDress日南拠点の1階スペースには、住民と会員が交流できるレコードコミュニティスペースをつくることを決めたのです。
※会員の住居スペースは2階にご用意。
(↑ADDress日南拠点はレコードコミュニティの拠点に)
レコード文化を共有し世代を超える交流を
レコードは年配の世代に懐かしまれ、若い世代には人気が再燃しており、世代を横断して人と人をつなげられるもの。レコードの寄付を募り、自由に聴ける場所を用意し、レコードを会話のツールに地域の人々と会員の人々の交流の場をつくります。「昭和のフォーク、歌謡曲を楽しみながらお茶を飲むことができる。
そんな素敵な場所をADDressが作ってくれたら価値のある場所になると思う」と地元の方からも喜びの声を聞けました。
(↑現在集まってるレコードの一部)
日南市民から少しずつレコードの寄付が集まり始めています。集まったレコードを眺めながら「これ流行ったなぁ」「懐かしい!」と思わず声が上がりました。ADDress日南拠点が、新たな賑わいの風となるよう、クラウドファンディングでご支援を募っていますので、どうぞよろしくおねがいします!
日南 油津商店街の皆さんから寄せられた応援コメント
ADDress日南拠点の近くの写真館でフォトグラファーをされている猪崎さん。なんと写真館は3代続いているそうです!そんな猪崎さんから応援コメントをいただきました。
(↑写真館の猪崎さん)
Q. どんな方に来てほしいですか?
「若い人にどんどんきてほしい。黒電話並にレコードって高校生も使い方がわからないと思う。でもレコードって音を聞くとすごくいい音がするでしょう。カルチャーショックを受けると思うんだよね。」
Q. どんな使い方をしたいですか?
「カメラを使った講習会やデジカメの操作方法といったイベントを実施したいなって思います。親御さんが自分の子供を連れてきて、写真を撮るとか。カメラの撮影も簡易な機材を持ってきて、やってみたいです。」
2人目の応援メッセージは、商店街でアパレルショップを経営している山口さん。日南市は広島カープのキャンプ地としても知られています。山口さんは筋金入りの広島カープファン!今回大切にしているカープのレコードを聴ける場所ができる、と喜んでいました。
(↑アパレルショップ経営者の山口さん)
Q. ADDress拠点にどんなことを期待しますか?
商店街の入り口、昔から商店街に入る為の一番の顔にあるのがADDress拠点。昔からここをどういうかたちにするといいのか、ずっと考えていた。飲食、カフェという案もあったけど、5年後にようやく始動してとてもうれしい。そして始動する形がコミュニティっていうのが一番いいと感じた。観光で来てる人、カープのファン、日南の人、そしてADDressの会員も、みんなが会話ができる場所になるといいなぁ。
Q. どんな使い方をしてみたいですか?
自分のお気に入りの一枚を持ち込みで持ってきて聞きたい!
(↑山口さんが大切にしている広島カープのレコード)
日南キャンプのシーズンに、カープファンへ特別公開したいな。ずっと大切に保管していて、ジャケット見てにやにやしている大切な一枚。レコードの機械がなかったから、久しぶりに聴けると思うとすごく嬉しい。
最後に、商店街再生プロジェクトで最初に商店街に入居したIT企業・ポート株式会社の日南オフィス責任者、東さんからもコメントをいただきました!
(↑IT企業PORTの日南責任者、東さん)
Q. ADDress日南拠点についてどう思いますか?
フリースペースは入りづらいところがあるので、開けた空間で過ごしやすいところができるのはいい!私はレコード世代ではないので新たにハマる人がいるかもしれないと感じました。レコード世代の曲を知るきっかけにもなります。普段、家と会社の行き来ばかりだから、ADDressが入ることで充実したプライベートを過ごす機会になるかもしれない。
Q. どんな使い方をしたいですか?
会社のフリースペースとは違った新しい使い方ができるなあと感じています。県外とコミュニティをつくるっていう機会になるといいなぁと。ADDressを使う人も日南がいい場所と思ってもらえるとうれしいです。
宮崎県日南市の油津商店街は、ADDress初の商店街拠点。
これまで街になかったIT企業が次々に入居し、新しい雇用が生まれ、若者が続々集まる場所に生まれ変わり、新たな飲食店もオープンしました。地方創生の好事例として取り上げられる機会の多い油津商店街ですが、若者のみならず、多世代が集まれる交流の場として、新たな歴史を刻んでいきます。
ADDressでは、この日南拠点をはじめ、今夏オープン予定の拠点が目白押し。皆さんもADDress拠点での生活を体験し、その地方地方のコミュニティに加わってみませんか?新しい仲間、新しい行きつけのお店を見つけて、これまで出会わなかった人・物・事に触れてみてください。
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