空虚
なんでだろう。
今日はびっくりするほど無だ。
まるで最初から考える機能は搭載されていません、というふうに頭の中は知らんぷりでそっけない。
最近勉強を始めた資格のテキストを開いてみてもただの文字の羅列にしか見えず情報が入ってこない。
好きな音楽を聴いても今はまっている小説を読んでも感情が動かない。
こんなに何も感じないのは久しくなかった。
ただ意味もなく部屋の一点を見つめるばかりで時間だけが過ぎていく。
またねー
少女の明るくて楽しげな声が聞こえてきた。
正月だから親戚同士で集まっていたのだろう。
顔も名前も知らない少女の声が、彼女が親戚たちと楽しい時間を過ごしていたことを教えてくれる。
なんだろう、この取り残されているような孤独感。
別にそんなわけないのに世界からすっぱり切り離されてしまったような感じを覚える。
全く眠くないけれど、寝て明日になればまたいつもみたいになっているのだろうか。