一方通行
かつて、私の愛情を踏みにじった人がいる。
その人は幼い私の必死の愛情を
長年に渡ってずっと、ずっと、踏みにじってきた。
その人は私の愛を受け取らず、都合よく利用し、
いつも気まぐれに私を傷つけた。
私はそれでもひたすら一生懸命に
まるで傷ついてなどいないかのように
明るく真っ直ぐ愛し続けた。
愛することをやめることもできず、
誰かに助けてと言うこともできず、
普通を装いながら
ずっとずっと愛し続けた。
とてもじゃないけど、
言葉も思いも届く相手ではなかった。
それなのに私は、その人を見捨てることができなかった。
あまりにも愚かだ。
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