運用型広告でのリアルなお金の話
多くのパブリッシャーは、Google AdSenseを中心とした運用型広告でのマネタイズがメインではないでしょうか?
そこで今回は運用型広告でのリアルなお金の話をご紹介します。
①広告主が支払った広告費用の何割が手元に残るのか?
ISBAとPwCが運用型広告のサプライチェーンについて、実際のデータをもとに調査を実施し、結果を公表しました。
この調査の結果、パブリッシャーが受け取る金額は広告主が支払った金額の51%であることが判明しました。
詳細の数値を表したものが下記のグラフになります。
※引用:ISBA PROGRAMMATIC SUPPLY CHAIN TRANSPARENCY STUDY(May 2020)
運用型広告はパブリッシャーのお金が落ちてくるまでに、様々なプレイヤーが複雑に関係しています。
広告代理店から始まり、DSP事業者やSSP事業者、その他エクスチェンジ事業者などが商流として入ります。
それらの事業者が中間Feeを取り、結果としてパブリッシャーには51%の収益しか入らないのです。
②フォーマットによる違い
併せて、フォーマットによる違いも公表されています。
ディスプレイ広告の場合は、54%。
動画広告の場合は、65%という結果になったそうです。
③今後の展開
年々デジタル広告に落ちる広告予算は増加しており、そのうち運用型広告のシェアは多数を占めています。
上記グラフにある通り、原因不明のコストも算出されております。
アドフラウドやブランドセーフティが問題になる中、これからも運用型広告市場の透明化が急務となってくるでしょう。