見出し画像

私から見た「コモビジョン」(6)〜コモビジョンの構成〜

コモビジョンについて今日も書いていきます。
備忘録的に、そして他の方々がビジョンをまとめるときの役に立てばと思っています。

コモビジョン、コモビジョンって言うけど、結局なんなのよ?って言う人もいる気がするので、少しコモビジョンの構造について話しておきたいと思います。事務局内で共有したときの資料を引っ張ってくると、こんな感じになります。

スクリーンショット 2021-12-08 16.18.24

コモビジョンは、コモンビートのビジョンです。そして北極星です。活動と事業の起点は全てここからで、迷ったらここに戻ります。そして、コモビジョンは以下の部品から成り立っています。


・上流からのプロセス
目指す社会の実現が団体の存在意義。それを成し遂げるために上流からくだって考えて、事業や活動をおこなっていくプロセスを可視化したもの。

・ロジックモデル
ある施策がその目的を達成するに至るまでの論理的な因果関係を明示したもの。個々の事業がミッションの達成、及びビジョンの実現に繋がることを整理・確認するためのもの。

・事業マイルストーン
ロジックモデルを基にビジョン実現に向けて事業を推進するために時間軸を入れて、どのように積み上げていくのか表したもの。

・インパクトマップ
ロジックモデルに示されたアウトプット、アウトカムの各要素についてどのような方法でデータを収集し、評価するのかを一覧的に可視化したもの。

・ナラティブ
団体目線・ブランド目線のストーリーではなく、主人公が自分ごとに感じ自分目線で語ることのできる余白を持った物語のこと。余白があることで単なる共感ではなく、参加をともなう共創が起こる。

こんな感じです。とにかく時間をかけたのは「ロジックモデル」ですね。上流からプロセスを取っても、それを実現していくためのロジックが通っていなければ、日々の活動も未来の活動もビジョンには向かいません。

既存の活動との結びつきを再確認しつつ、ビジョン実現のために新たにやっていかなければならない事業も見えてきました。上流からと下流からを行き来しながら、両者がクロスするところに、ちゃんと事業が生まれるのかを気にしながら組み立てていきました。

また、コモンビートがやれること、やれそうなことベースでロジックを組もうとすると、とても内向きで団体よがりな流れになってしまいます。これは理事会からも何度も指摘を受けた点ですが、外向きで、社会の側から考えた時のコモンビートの役割をしっかりと考えて、社会のニーズにコモンビートが応えるという考えを盛り込んで、ロジックモデルを最終化しました。

そのため、コモンビートができることとコモンビートだけではできないことがロジックモデルの中に含まれます。他者・他団体と協働をしていくことにも今後しっかりと着手していかなければいけません。

ビジョン実現のための道のりをはっきりさせ、そこにどのような事業を展開し、そしてその事業に必要なリソースを確保してくか。ロジックモデルによって、力を入れるべきポイントが明確になってきたように思います。


いいなと思ったら応援しよう!

安達亮
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは豊かな人生をおくるための「勉強代」として使わせていただきますー!