私から見た「コモビジョン」(5)〜伴走支援を味方につける〜
コモビジョンについて今日も書いていきます。
備忘録的に、そして他の方々がビジョンをまとめるときの役に立てばと思っています。
昨日の記事でミーティング設計に関して書きましたが、今回のコモビジョン策定の大きな力となったのが、「伴走支援」です。今回私たちはNPOコンサルタントの堤大介さんに伴走を依頼して、半年間お付き合いいただきました。
「コンサル」や「伴走支援」と聞くと、発注すれば成果物をつくってくれるみたいなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは勘違いで(笑)、あくまでも「相談」ですし「伴走」なわけで、明確な答えをくれるわけではありません。明確な答えを外部の人に求めるってのも不思議な話ですしね(笑)。
あくまでも主導はわたしたちにあり、自分たちが「走者」であり、それに対して「伴走」をしてくれる人であるというお互いの立ち位置を理解することが、伴走支援を味方につける第一歩かと思います。走者のいない伴走者ってもはや意味がなんだかわからなくなるということをイメージしておくと良いと思います。
堤さんもご自身のnoteでコモンビートへの伴走支援を分析してくださっています(※記事の目次「最近考えていること」の部分)
そして、私にとって堤さんに入っていただいて超良かったこととしては、「自分がミーティングのホストじゃなくなる」ということですね。内部でこういったビジョン策定のMTGをやろうとすると、どうしても代表者が仕切ってしまいがちだったり、最終的なとりまとめやTODO起こしなどもやってしまいがち。これが、伴走者がいると放棄できます(笑)。事前打ち合わせもさせてもらっているので、伴走支援WSのときは堤さん任せで、無責任でした(笑)。好きなだけ自分の思考を解放して、メンバーと対話をしつつ、堤さんにファシリテートとタイムマネジメントをしていただき、成果を生み出していくことができました。このあたりは本当に外部に頼ってよかったと改めて思ったところです。
ちなみに、これは堤さんの特性だとは思いますが、議論の中でモヤモヤしたり不安になったりしたときに「良いと思いますよ!」という感じで、否定せず肯定してくださるのも、毎回パワーになっていたと思います。外部の方からの目線で、自分たちがまとめていっているものが肯定されることは大きな後押しになるはずです。
ということで、今回のコモビジョン策定にあたっては、伴走支援を味方につけることができたと思います。伴走支援者とは導入する前に団体の中を軽く見てもらったり、打ち合わせでのテンポ感なども確認しておけると良いですね。伴走をしていただくのに、そこに信頼関係がなければ成り立ちません。だからこそ、事前も事後も丁寧にコミュニケーションを取っておいてこしたことはありません。
ちなみに、堤さんからのご支援期間は終わりましたが、コモビジョン発表のタイミングや、関連する情報の報告などは今もなお、続けさせてもらっています。