#あわいとみとこん vol.2(2020/7/4)

#あわいとみとこん Vol.2(2020/07/04)

日本が誇るアフリカンダンスミュージックQueenのDJ mitokon(TYO GQOM)と色々各国の音楽を掘って楽しくやっているワタクシ、あわい(越境ダンスホール)がお届けする音楽トークバラエティ「 #あわいとみとこん 」。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、Vol.2の際に私が紹介した動画のリンクを貼ったり補足とか感想とかを書こうかなという感じです。

まずは本編、今回は前後編で1時間ずつ分かれております。

では私が本編で紹介した動画を貼ってこうかなと。
ちょうど時期的にBLM(Black Lives Matter)の活動が盛り上がっていた時期だったり、元々わたしもみとこんさんもLGBTQの方の活動やフェミニズム、人種差別、などなどについて関心があったので、そういう事項に関連したアーティストについていっぱい紹介できた回になっています。
まだまだ勉強が足りないし理解が及んでない点もあって、その場の言い回しとかで問題あるところとかも多々あるとは思うのですが、今後更新していきたいと思っている点でもあるのでよろしくお願いいたします…。
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1)The United States of Africa Ball (フランス)
事前にもうちょっと動画を見ておけば良かったんですが、ちょっとイレギュラーな形態のバトルの動画をチョイスしちゃったので、そのへんの解説も添えようかなと…。

こちらがバトル全体が見られる再生リストです!全部見ようと思ったら結構時間かかりますが、どんな風にバトルが行われてるかわかれば飛ばしながら見たりが可能なので、是非みなさんに楽しんで頂きたい…!

まず前提として、Vogueをはじめとする様々なバトルやパフォーマンスが行われるパーティーのことをBallと言うんですが(細かいところが気になる人はBall cultureのWikiとか見てくれ)、今回アフリカのLGBTQの話を受けて私が出したのがこの「The United States of Africa Ball」です。タイトルのごとくアフリカをテーマにしてるBallの様です。

Vogueの動画を検索しようと思うと、ダンスの動画じゃなくてファッション誌のほうが出てきてしまって、バトルの動画が見つからないよ!という方も多かろうと思うのですが、この「Ball」という単語を知っているだけでグッと探しやすくなります。他にも様々なカテゴリーが存在していて、いわゆるダンスのVogueだけでも種類があるのと、それ以外にゲイ男性かトランスジェンダーか全員参加OKなのかといった所でもカテゴリが分かれていたりします。そしてVogue以外のバトルの項目というのもあって、踊れなくても参加が可能なのがBallです。なのでこの辺のカテゴリ名がわかれば、さらにバトルの動画が検索しやすくなります◎(カテゴリー例が気になる人はWikiのCategoryの項を参照してみてね)

見やすい動画例として今回はこのFEMALE FIGUREを挙げてみようと思います。要するに女性の体の人のVogueバトルなので、トランスジェンダー女性もシスジェンダー女性も参加ができるカテゴリ。どうやら今回のこのカテゴリーはヒョウ柄か何かがドレスコードの様なので、みんなヒョウ柄をお召しになってる様子。Ball全体でもコンセプトを掲げていますが、カテゴリーに参加しようとするとそれに合わせてドレスコードの指定があるので、そこも見どころ!時にはコンビで出なさいとか、特定の道具を使いなさいとかの指定が出ることも。

「えっ、動画45分近くあるじゃん!」と思うかもしれませんが、前半15分くらいは10sと呼ばれるバトル参加可否の審査で、ここで落ちる人は"チョップ"って言われます。で、 バトル本戦が始まると基本2人ずつサシの勝負をしていき、最後に勝ち残った人が優勝、といった流れです。なのでうまい人だけサクッと見たいなと思ったら後半だけ見ればOKなんだけど、決勝より準々決勝のほうが内容的に熱かった!とかもままあるのがこういうバトルの面白い所。そしてHouseに所属してる人は登場しただけでHouseのメンバーから応援コールがかかったりしてそこもまた面白い。

Vogueは基本的に4拍目のシャーンっていう音(Ha Clashといいます)に合わせてポージングをして技をキメるので、お客さんもみんなそこに合わせて手を振り下ろしたりするのですが、これもうまいこと決まると超気持ちがいい。

Ballによってコンセプトやバトルのコンテンツも違ったりするので、面白そうなバトルやお気に入りのHouseやダンサーさんを見つけて掘り下げていくともっと楽しいですよ◎今回のこのバトル動画だと日本人の有名Voguer「Chise Ninja」さんが優勝!青髪がトレードマークのめっちゃ上手な人なので、彼女の名前で動画検索してみるのもオススメ。

そして本編の時に話してたストーンウォールの反乱のWIkiなど目を通していただけると、彼らがどういう状況にもともと置かれていたのかについて考える事ができて良いかなと思います。
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みとこんさんのターンの時にもいろいろ話をしましたが

政所「コロッケは男なのか?」

みとこん「誠実に自分を表現するようになった」

あわい「色んな文脈が許容される"状態"になった」

この辺の発言や話題が個人的に結構印象深かったですね。

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2)Jaloo feat. BADSISTA / SAY GOODBYE (ブラジル)

これはもう本編で話した通りとしか言いようがないんですよね。あともっと細かく話そうと思ったら過去の彼に対するTweet群のこの辺の話になるのですが。

過去のMVはもっと「未選択」の状態のイノセント感や不安定感があって、それはそれで本当に素晴らしいのだけど、「選択をした」時期を収めていてくれるって素晴らしくないですか…?

ここでいう「選択」というのは、何というか腹を括ったとか、覚悟を決めたとか、自分で腑に落ちたであるとか、そういう状態かなと思ってるんですが。

彼がインタビューとかで実際に何かに言及したのを読んだりした訳ではないのだけど、でもMV群を時系列順でみてくとそういう感想に至っちゃったんですよねわたしは…。皆さんに伝わりますかねこの感じ…。

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3)Pussy Riot / CHAIKA (ロシア)

みとこんさんの紹介アーティストがRiot grrrl(ライオット・ガールと読む)ムーブメントの影響を受けていた、との発言を受けて「ライオットって言えばこれっしょ」と私が挙げたのがこのロシアのPussy Riotです。

ミュージシャンっていうよりアクティビストという印象が強いのですが、政所さんに「どういう罪状で収監されたんすか」と問われて、いまいちちゃんと答えられなかったのでWikipediaを確認しましたところ、フーリガン行為による咎によって逮捕されたとの事。ちなみにWikiを確認したら、ライオット・ガールムーブメントにもインスピレーションを受けているとの事で、実はつながってる案件だったというオチもありつつ。

ラップスタイルの採用はどういう理由によるものか詳細はわからんけど、でも本編で話したみたいな「広く人に知ってもらう」スタイルとして有効だと思ったから、というのはあるんじゃないかなぁと思ってたりします。
‪そして本編でも話した獄中文学がこちら!面白いので興味ある方は是非◎

「プッシー・ライオットの革命 自由のための闘い」   マリヤ・アリョーヒナ https://www.amazon.co.jp/dp/4866470755/ref=cm_sw_r_tw_awdo_btf_c_x_jvsAFbQM650EE‬

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4)Funtastic / Taku Fogo (ブラジル)

シリアス目の曲紹介が続いた所でアッパーで楽しい奴を、とチョイスしたのがこちら。本編アーカイブだとカットされちゃってますが、ソニーでリリースしてる奴だからしかたないの…。彼らはブラジル初のゲイボーイズバンド(という記事を見つけたんで多分そうなのでしょう)でして、全員ビジュアルも芸風もバラバラ超かわいい!

そしてこの流れで知ったのが「Fit Dace」なるダンスのアカウントなのですが、ブラジルのポップスに合わせて明るく楽しく陽気にフィットネスをする動画がバチクソ上がっておりまして、Funtasticのこの曲のメンバーが一緒に踊ってくれる動画もアップされているのです!

生徒さんも一緒に踊りましょう!みたいな動画もアップされてるんだけど、下手だけど気にしな~い!楽しい~!ってテンションでみんなが踊ってて、すごいイイんですよね…。あとブラジルではやってるであろうポップスが沢山聞けるので、ここから曲をDigるのも楽しいと思います。
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5)Glitch Gyals / CUCHI SUCHI (スペイン)

LaPiliとJirafa ReyによるスペインのユニットGlitch Gyalsですが、どうやら彼らはいとこ同士の模様。オーディション番組の「Factor X」に出場した時に話題になったからか、スペインのHuff Postにインタビューされてましたが、翻訳ぶち込んで読んでみるとなかなか興味深い感じです。今回話しているフェミニズムの話にリンクするような感覚を持ってパフォーマンスしてる様子なのがわかるインタビューかなと思います。

そしてLapiliの方はアフリカ出身のアーティストBryteとコラボしてたりもするので、みとこんさん案件とも繋がる感じなのです◎

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この辺りでいつも私がみとこんさんと話している音楽を聴く時「重心」「温度・湿度」で捉えているよねトークに…そして例のTYO GQOM5感想note( https://note.com/adanamistm/n/nfa161b40d67c‬ )の話に繋がったり。意外とみんな身体で音楽聴いてると思うんですよね。
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6)Jijgee,Tsogtoo / BAYAN GANG ft RatAbuZz (モンゴル)

最後は温度感、湿度感の話を受けてのモンゴルのMVをご紹介。絶対に政所さん気に入ってくれると思ってましたが、みとこんさんも気に入ってくれたようで何よりでした…。曲自体も湿度と温度が低そうな感じなのですが、MVの色の処理も湿度が低くて涼しそうなので、見てて余計に「普段知ってるものとの乖離」が大きくて、でも本人楽しそうだしいっか!みたいになる力強さもあり…。だからいろんな国のこういう曲を掘るのやめられないんですよね~~~!
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というわけで #あわいとみとこん vol.2 の動画と補足おしまい!さっさとvol.3のも書くぞ!

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