見出し画像

マニュアルカメラのススメ

202502161851 A.J. マニュアルカメラのススメ

 この間、確かスマートフォンのGoogle Pixelだったと思うのですが「美しい写真が撮れます」という趣旨の広告を見ました(記憶違いだったらごめんなさい)。

スマートフォン(スマホ)では確かにキレイな写真が撮れますね。その通りです。私自身も先日iPhoneで撮った写真で大変満足した画像があります。その上での話なのですが…

 スマホで写真を撮る上で私が一番残念に思うのは、マニュアル撮影が出来ないことです。写真を撮るアプリを使えば誰でもキレイな写真を撮れるというのは確かにせよ、こちらが意図した写真画像を撮影出来るかと言えばそれはNoとまでいかなくてもかなり難しいです。
 これがデジタル(フィルムカメラでもですが)一眼レフ(ミラーレスを含む)などのマニュアル露光やマニュアルフォーカスが出来るカメラだと撮影の結果に随分変化が得られます。

 デジタルカメラだと普通、ISO(感度)が一枚づつ変えられますから、感度を落としてシャッタースピードを遅くして動体の被写体に対して流れた写真を撮ったり、絞りを開けて背景をぼかして人物(や動物)のポートレートを撮ったりするとかなりバラエティに富んだ写真になるはずです。パンフォーカスレンズ付きかそれに近い貧弱な(失礼!)構造のスマホの写真とは比べものになりません。露光を調整してフォーカス(どこに焦点を合わせるのか)を機械任せにしないということは大事だと思います。

 繰り返しになりますが、スマホの写真を悪いと決めつけているのでは決してありません。準備をする必要がなくすぐに撮影できますしピンボケ・露出不良などの失敗は少ないですね。でも機械任せにした写真の結果をもって「これが自分にとって気に入った写真だ」と思い込むのはどうか、と思うのです。自分で考えて納得する撮影やじっくり時間をかけた暗室作業(あるいはPCによる現象)も大事だと思うのです。

 レンズ交換が出来るカメラだと更に焦点距離が違う広角レンズや望遠レンズで撮影すると面白くなりますが、いわゆるレンズ沼にハマってしまうとかなりよろしくないので注意する必要はあります。

 なお、ヘッダのイラストはいい加減に描いたものですので念のため。

いいなと思ったら応援しよう!