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6月24日 月曜 夏のずらし旅 山形・秋田編

朝の天気は晴れ。いつもより1時間早い6時半に起床。血圧体重を測ったあと、食事の前にゲームのデイリー処理。
朝食はオートミオーツとトマトレタスサラダ、レンチンゆでたまこ。
7時半までに食べ終えて、ペットボトルのゴミ出しを済ませ、早々に外出、駅へ向かう。
今日から4日間、大人の休日倶楽部パス(26000円)を使って東北・北海道の旅に出ることにした。ちょっと早めに時期ずらしの夏休みというわけだ。まずは浦和駅から京浜東北線で大宮まで行き、8時32分発のつばさ127号に乗って山形へ向かう。山形新幹線は3月から新型車E8系が走っているが、あいにくダイヤの都合が悪く、やってきたのは従来通りのE3系。とはいえ、自分的には初めての車両なので新車も同然。車内はちゃんとキレイだし不満は一切ない。むしろ、そう遠からず引退することになるはずなので、貴重な機会である。
山形新幹線は福島から奥羽本線に入り、線路幅だけ広げた在来線の線路を通るのだが、これも今回が初体験だ。日本有数の急勾配、板谷峠をグネグネと這い上がっていく時速100キロに満たない新幹線車両で味わうのも一興である。
11時過ぎ、山形に到着。山形県に立ち入ったのはこれが3回目だと思うが、山形市内の土を踏んだのは初めてだ。駅周辺は超高層24階建てのビルが聳え立つ押しも押されもせぬ都会だ。
とりあえず、朝食が早かった分腹が減るのも早く、山形の県民食であるラーメンの美味しそうな店を探索。複数の魚介をあら炊きしたスープが売りだという、駅東口の店に入る。まだ11時半にもなってないというのに店はほぼ満席。かろうじて開いていたカウンターの席に座れた。山形県民のらーめんへの情熱にさっそく出会った気分だ。しばらくして出てきたラーメンは味さっぱりで旨味の溢れる文字通りの絶品、大当たりだ。あっという間に平らげて、11時半前に店を出る。
接続の電車の時間までまだ2時間あるので、あてもなく駅周辺を観光。歩いているうちに、山形城址公園という文字が視界には入ってきたのでそこへ赴く。園内は石垣を残すのみの静かな佇まいだが、一角には戦国の山形城主・最上義光の勇ましい銅像が。最上義光というと、今BS4Kで再放送中の「独眼竜政宗」に登場する原田芳雄のそれが思い浮かぶ。やはり彼こそ山形の英雄のようだ。
公園を後にして、駅前に戻り、24階建てのランドマーク・霞城セントラルの最上階に登り山形市街を俯瞰。都市化が充実化しつつ、その周りを囲むように広がる田園地帯とのバランスが実に良い。あまりの絶景に多少の蒸し暑さも吹き飛んだ思いだ。
13時半過ぎ、山形駅から各駅停車の電車に乗って新庄へ。乗った車両は東北地方で大活躍している701系電車。これも気がつけば40年選手である。途中、学校が多いせいか中高生がかなりの数乗ってくるなど、平日の京浜東北線よりも乗車率は高い。本数が限られているからとはいえ、これはすごい。モータリゼーションに押されっぱなしの地方の鉄道だが、車の免許がまだ持てない学生たちにとっては大事な足であり、友らと語らう貴重な空間だ。この区間の赤字は都会の黒字路線に恵まれすぎた我々が請け負えば良いじゃないか。
14時45分、新庄に到着。ここは山形新幹線の終着駅でもあり、全体的な佇まいこそ静かだが、設備は清潔に整備されており、居心地がいい。そんな新庄駅の片隅には、地域周辺の鉄道文化の歴史を今に伝える展示コーナーが設けられていた。これがまたとんでもない内容で、Nゲージの成功なジオラマが6つほどどどーんと並べられていた。もちろん、国鉄時代に使われていた客車の行き先表示板やヘッドマークなど、大宮の鉄博でも見られない貴重がブツがこれでもかというほどに飾られていた。鉄を語るならこれ、見逃していたらモグリだぞ。
15時半過ぎ、新庄からまたも701系の各駅停車に乗り、さらに北の秋田を目指す。ここからは新幹線は通っておらず、急カーブ急勾配盛りだくさんの楽しい区間が連続する。山間の区間では激しい雨にも見舞われ、その迫力は凄まじい。この区間も山形〜新庄と同様に学生の乗り降りが頻繁だった。
18時過ぎ、電車は秋田駅に到着。秋田は1年半ぶりだが、前に来た時工事中だった通路がキレイに完成しているなど、変貌の著しさを実感する。
駅から西へ15分ほど歩き、ホテルに入る前に飲屋街で舌濡らしだ。きりたんぽ、比内地鶏、どれも魅力だが、ここはあえて普通の焼きトン居酒屋の暖簾をくぐる。飲み物は当然、地元の日本酒、高清水辛口だ。当てに串焼きおまかせ5本を頼んで静かに飲み始める。ところが、串焼きがいつまで経ってもやってこず、カウンターの向こうでは注文に使っている端末の調子がご機嫌斜めなようでスッタモンダ状態。こういう時はおおらかな気持ちで見守るのに限る。短気は損気だ。1時間ほど待って、ようやく串焼きがこんにちは。待った甲斐があるほどの美味しさだったことは断言しておく。
20時半に店を出て、途中、コンビニで明日用の食い物飲み物などを買ってホテルへ。うっかり同じ系列の別のホテルへ入りかけたのはここだけの秘密だ。
秋田の夜は少しひんやり。明日は朝から雨らしい。

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