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10月22日 火曜 宇治のスタバで抹茶ラテを飲む理由。
久しぶりに超早起きの5時30分。あまりに早いので食事はあとにして、ヤクルト1本だけ飲んで5時45分に家を出る。6時前の上野東京ライン、もう混んでる。これだけ朝早くからみんな仕事へ出かけてるのだから、この国は相当豊かな国に違いあるまい。
そんな勤め人らの波をかき分けて、6時半に東京駅到着。朝食のおにぎりとトマトジュース、豆乳、缶コーヒーを購入して東海道新幹線のホーム19番線へ。
出発10分前に入線してきた7時ちょうど発ののぞみに乗り、一路京都へ。
9時12分、定刻通りに京都到着。新幹線の改札を出て、オンラインで購入しておいた大阪京都奈良満喫フリーきっぷを発券機で受け取る。大阪、京都、奈良の3府県のJR在来線全線と近鉄全線、更に奈良交通バスまで乗り放題で3500円という優れもの切符だ。ただしJR東海のEX旅パック利用者対象だ。
そのフリー切符を手に、まずは奈良線で宇治へ。
宇治といえば平等院、そして源氏物語後半の舞台でもあり、宇治橋の袂には紫式部の石像がある。まあ、要するに大河ドラマ便乗のミーハー旅が今回の主題だ。
平等院は15年ほど前に来て以来3度目だと思うが、確か前回は鳳凰堂が工事中でちゃんと見られなかった。今回はそのリベンジでもある。それにしても、世界遺産ともなれば外国人観光客で溢れかえるのは当然だが、それにしても、どこにでもいる。浅草どころではない。浅草は世界遺産じゃないからね。ならなくていいと個人的には思うけど。
とりあえず平等院をぐるりと回って、歩き疲れたので出口の目の前にあったスターバックスで抹茶ラテを一杯。せっかくの旅先でスタバかよと思うなかれ。他の店より圧倒的に低価格で提供してくれる、貧乏旅行者には救いの神なのだ。
11時過ぎ、宇治駅に戻り再度奈良線に乗って奈良駅まで移動。奈良線と名乗っているのに、奈良県内の駅は奈良駅並みとは今日知った事実だ。
奈良着は12時過ぎ。まずは昼飯と、大阪かすうどんの店で牛のどて煮定食。奈良っぽくないが味はなかなか。
食べ終えて、奈良三条通を歩いてまずは興福寺へ。バスも無料で乗れたが、慣れない土地はまず歩くのが旅の基本だと思っている。
三条通をまっすぐ歩き、興福寺に辿り着くとなんとお目当ての五重塔は絶賛改修中。世界遺産の工事現場を見れる機会もなかなかないと思えば残念感はない。
続いて、奈良公園内を突っ切って春日大社本殿まで進む。途中、奈良公園を中心に立ちはだかるのは鹿の群れ。まさしくこしたんたんと構える奴らの動きは油断がならない。なんとか襲われることなく通過したが、修学旅行の女子学生らに襲いかかるのを何度か見た。尚、鹿せんべいは200円だった。
春日大社、坂も多く辿り着くまでは結構きつかった。帰りは神社のすぐ下にあったバス停でバスに乗って近鉄奈良駅までスイスイ。
今度は近鉄線に乗り、西大寺駅で乗り換えて橿原神宮前まで各駅停車の旅。駅に着いたのは3時半。徒歩で橿原神宮まで約10分、沿道には誰もいない。観光客はおろか地元民もほぼいない。かろうじて駐車場整理の係員がいたので、業務はやっていることはわかりホッとした。橿原神宮は神武天皇ゆかりの神社で日本史的には結構重要な場所のはずだが、外国人には無名なのか理解の外なのか。ともあれ、静かに参拝できたのは良かった。
神社の北門を通り、橿原神宮前駅の隣の畝傍御陵前から近鉄電車に乗り、1回乗り換えて大阪の鶴橋まで移動。フリー切符の有効区間なのでとりあえず足を伸ばそうと考えただけで、特に立ち寄る場所もなく、大阪環状線で大阪駅まで移動し、新快速で京都に戻ったのは6時半。
河原町のホテルに入る前に腹ごしらえをしようと、まずは河原町裏の柳小路の一角の焼き鳥屋で2杯飲む。白ネギを焼いたやつがまことに美味しい。舞茸の天ぷらも香ばしい。1時間ほど滞在。さらに、ホテル向かいのラーメン屋で腹を満たし、チェックインは8時半。
Apple Watchの歩数計を確認すると久しぶりの2万5000歩越え。とにかく疲れたので早々に就寝。明日の行程は考え中。