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ADAKENのほぼ1000文字ジャーナル

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飲み屋のネタ話視点で気になった話題をちょこちょこ書いてます。
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2019年9月の記事一覧

「いだてん」、第36回「前畑がんばれ」はロックフェスだった!

大河ドラマ「いだてん」、第36回はまたも衝撃的な内容だった。サブタイトルは「前畑がんばれ」。戦後生まれの私ももちろん、平成生まれの若い層でも一度は聞いたことがあるであろう、戦前オリンピック史にひときわ輝く伝説、その名実況から生まれたフレーズだ。ドラマ前半は、この一人の女性トップスイマーを中心に展開した。 前回のロサンゼルス大会で銀メダルを獲得するも、日本国民の間だは「あと一歩で金だったのに」といった落胆の声が際立った。前畑秀子(演:上白石萌歌)はそんな雑音を拭い去ろうと、執

「いだてん」第35回、「民族の祭典」に込められた優しくも痛烈な思いとは?

NHK大河ドラマ「いだてん」、9月15日放送された第35回は昭和11年(1936年)のベルリンオリンピックと、その直前に開催されたIOC総会の様子が描かれた。そのサブタイトルは「民族の祭典」。御存知の通り、レニ・リーフェンシュタール監督が手掛けたベルリンオリンピックの記録映画「オリンピア」の日本版タイトルをそのまま拝借したものだ。だが、タイトルこそまんま写しているが、ドラマで描かれた中身は同大会に対する強烈なアンチテーゼであった。 ベルリンオリンピックは、アドルフ・ヒトラー

「ハイジ」っぽい「なつぞら」劇中アニメとあの頃のテレビ風景。

NHK連続テレビ小説「なつぞら」が佳境を迎えている。今週は、東洋動画からマコプロダクションに移ったヒロイン・なつが、夫の坂場一久や昔なじみの同僚たちと新しいテレビアニメの製作に加わり、第1話が放映されるまでが描かれた。 「大草原の小さな家」をモチーフに描いた劇中アニメ「大草原の少女ソラ」は、「アルプスの少女ハイジ」がベースにあるのは異論のないところだろう。「ハイジ」の放送開始は1974年1月からだったが、劇中の「ソラ」は同年10月だった。これは、意識的にずらしているのだろう

サブスク動画配信時代だから、お願いしたいこと。

映画やテレビドラマやアニメが月額数千円単位で思う存分楽しめる動画サブスクリプション配信サービスが拡大を続けている。映像作品マニアにとっては我が世の春が訪れた気分ではないだろうか。筆者も複数のサービスに加入しており、古いテレビドラマやアニメの記事を書く際に、生の映像を気軽に引き出せる手段として大いに重宝している。 きょうも、新たなサービス開始のニュースが目に入ってきた。 かつてのレンタルビデオ隆盛期の興奮が蘇る気分でもあるが、ビデオショップとは違い「貸出中」の憂き目に遭うこ

「いだてん」リリー・フランキー演じる「緒方竹虎」って結構すごい人なんよ。

日本のオリンピック史をたどる大河ドラマ「いだてん」。8日に放送された第34回では昭和11年(1936年)に発生した226事件の様子が描かれた。これから10月初旬までは、いわゆる戦中編が描かれていくことになる。元来政治モノが好みと言われる一般的な大河ドラマファンにとっては「ようやくらしくなってきた」といったところか。 ドラマ冒頭から軍靴の足踏みや銃声が響きが飛び交う緊迫したシーン。普段は軽妙な(とはいい難いが)噺家口調に乗せて筋書きが語られるのがお決まりのドラマだが、ビートた

すき家の“店内・持ち帰り同価格”戦略はアリかナシか?

10月の消費税率引き上げと軽減税率の導入まで1ヶ月足らずとなり、にわかにざわめきだってきた。 やはり気になるのは、ファストフード店やイートインを備えたコンビニなど、いわゆる二股をかけている業態がどう振り分けにかかるかだ。 コンビニで買ったおにぎりをイートインで食べたら10%取られるのか、途中で食べきれなくなって食べかけを持ったまま店を出たらその分税金は戻ってくるなんてことはないのか? 店のドアの敷居をまたぎながら食べたら税金は9%にでもなるのか、などなど。そんな事を考えてい