【マスターデュエル】シャドールで天威勇者ローズをやっつける方法を考える。
8/31の新制限改定により、
環境上位のデッキシェアが大きく変動しそうな状況が見えてきていますね。
今回そのなかでも、特にシェアを伸ばすと予想されている
【天威勇者ローズ】への対策を考えていきたいと思います。
(すでに2億回各所で書かれてるが)来期は勇者天国になる
【電脳堺】の《真竜皇V.F.D》、【エルドリッチ】の《虚無空間》《王宮の勅命》、【幻影騎士団】の《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》など、
各種Tier上位のデッキの強烈な最終盤面に関与するカードが一気に禁止になりました。
《金満で謙虚な壺》の制限で、【ふわんだりぃず】もやや厳しくなってくるものと思われます。
が、なぜか【勇者】系デッキに関する制限は一切なく、
環境TOPクラスのデッキにまったくダメージがない、という改定となりました。
(しいて言えば《抹殺の指名者》は減ったので、誘発での妨害は通りやすくなった、はず……?)
というわけなので、
来期は嫌が応にも【勇者】を意識したデッキ構築、プレイングで臨まなければならない、ということです。
おさらい:【天威勇者ローズ】が狙う展開
いつの時代も金言ですね。
まずは知るところから。とは言いつつ皆さまもう骨身に染みて体感されていることと思いますが……
【天威勇者ローズ】は、
妨害へのカウンターとして《流離のグリフォンライダー》《フルール・ド・バロネス》を構えつつ、
《幻獣機アウローラドン》の成立を狙い、
怒涛のシンクロ展開をおこなって大量の妨害or手数を構えることを目指します。
後攻においても、勇者ギミックの存在から、
《アラメシアの儀》で1つ、
それが通れば《騎竜ドラコバック》《流離のグリフォンライダー》で妨害を2つ踏めるため、
《幻獣機アウローラドン》の成立前の露払い能力が高いです。
要は全身全霊で《幻獣機アウローラドン》を通すことを考えており、
これをいかに止めるか、が勝負のカギとなります。
なお、通りきったあとについてはもう無理ゲーなので考えないこととします。
止め損なったあとの動きで、捲れそうなパターンがあれば、また記事化します。そんなのあるのか……???
【シャドール】で【天威勇者ローズ】を相手取るときに考えたいこと
対展開系デッキの常として《エルシャドール・ミドラーシュ》が非常に有効です。
《幻獣機アウローラドン》を単純に狙うだけなのであれば。
対【天威勇者ローズ】でもっとも恐ろしいのが《騎竜ドラコバック》です。
ミドラーシュの耐性をすり抜け、リソースの回収を許さないバウンスによる除去を易々と放ってきます。
そして恐るべきことに、このカードは特殊召喚1回で出力することができ、
多くの展開系が解を持たない、SSに合わせて出力したしたミドラーシュに対して、
ナチュラルに回答を持つことになります。
そして《シャドール・ドラゴン》でタイミングを合わせて割ろうにも、
1度だけ、墓地にいった際に再生する効果を持っており、
破壊での対処は困難です。
というわけで、ミドラーシュはマストとして、
あとひと工夫が必要になります。
そもそも《騎竜ドラコバック》にアクセスさせない
《騎竜ドラコバック》を破壊以外で無力化する
ミドラーシュを2体用意する
ラドンを全力で殺す
のいずれかを意識して立ち回る必要がある、ということですね。
ミドラーシュさえ守りきれば、捲られるということはまずないので、
いかにその状態を維持するか、を考えることになります。
処方箋
◼️《騎竜ドラコバック》にアクセスさせない
サーチ元である《運命の旅路》への対処を考えます。
メインギミックでは、《シャドール・ドラゴン》の使いどころはここになるでしょう。《アラメシアの儀》で出てきたところを叩き割ります。
できればミドラーシュは残した状態で、
《神の写し身との接触》で素材にするか、
《影依の儀典》《影光の聖選士》などで《エルシャドール・ネフィリム》の効果を起動し墓地へ落とす形で対応したいですね。
《エルシャドール・アプカローネ》で無力化することも可能ですが、
素引きで貫通された際に、《騎竜ドラコバック》自体を自力で止められる唯一のメインギミックなので、
この段階ではまだ使わない方が得策です。
《幽鬼うさぎ》は採用があればここで撃ってよいと思います。
光属性ですし、苦手とする【ふわんだりぃず】の《ふわんだりぃずと謎の地図》も
一気に対策できるので、シャドールに搭載する誘発としてはオススメです。
《幽鬼うさぎ》は、《騎竜ドラコバック》の効果発動に撃っても効果は止まりますが、
再生効果でドラコバックが残ってしまうので、
仮に《勇者トークン》自体を処理しきれなかった場合に危険です。
逆にいえば、
そのターンを凌いだ返しのリソースで、
確実に勇者を無力化できる算段が立つ場合は、
貫通リスクをケアするために、《騎竜ドラコバック》に当てる選択肢も出てくると思います。
うさぎをドラコバックに当てた場合、
返しのターンには、そのターンの特殊召喚権利を使って、
ほぼ確実に《流離のグリフォンライダー》がドローないしスタンバイに出てくることは認識しておくべきです。
(8/30訂正)グリフォンライダーはメインにしか出ないので、こちらの一手目の効果は通ります。
そこを意識した上で捲れる算段が立つならありです。
◼️《騎竜ドラコバック》を破壊以外で無力化する
メインギミックでこの役割が可能なのが、
《エルシャドール・アプカローネ》です。
《騎竜ドラコバック》装備後のタイミングで割り込んで融合することで、
起動効果発動前に無力化できます。
先述しましたが、起動効果発動のタイミングでの《幽鬼うさぎ》でも、
このターンの動きは止めることができます。
返しのリソースと相談しましょう。
また、個人的に推しているのが《コズミック・サイクロン》です。
リソース面では《運命の旅路》へ撃つべきですが、
ミドラーシュさえ剥がされなければ相手のリソースは無視できるので、
【シャドール】ですでにミドラーシュを置けている場合は、
確実に反撃の芽を摘めるこちらに撃つのがよいと思います。
このプランの注意点として、
こちらも《流離のグリフォンライダー》が自ターン開始時(8/30訂正)メイン最初のチェーンブロックに出てきます。
ただアプカローネが呼べているなら、
ミドラーシュとアプカローネで《勇者トークン》を戦闘破壊してから動けばバニラになるので、
あとは煮るなり焼くなり、という感じですね。
◼️ミドラーシュを2体分用意する
スマートではありませんがシンプルです。
メインギミックでの直接の対処には、アプカローネの融合を必要とするので、
それが叶わなかった場合のセカンドプランとなるでしょうか。
最悪、《騎竜ドラコバック》の効果発動にチェーンして、
1体目のミドラーシュを素材にしつつ2体目を出力しても、そのターンの動きは止まります。
この場合、返しのターンの動きで、
1妨害を越えながら《勇者トークン》を破壊できないと、
次のターンにドラコバックでミドラーシュを剥がされて死ぬので、
あまり確実性の高いプランとは言えないでしょう。
◼️ラドンを全力で殺す
後攻時、およびミドラーシュの防衛に失敗した場合は、ここに全てを賭けることになります。
必然、《流離のグリフォンライダー》か《フルール・ド・バロネス》が立っているので、
最低2枚以上の妨害が必要です。
幸い、刺さる妨害は多く、
トークン生成効果に《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》、
リクルート効果に《灰流うらら》が効くほか、
《原始生命態ニビル》の発動条件は確実に満たします。
《PSYフレームギア・γ》はいわずもがなですね。
《幽鬼うさぎ》は、
アウローラドンに当てたとしても、
生成済みのトークンと《ジェット・シンクロン》ないし《ブンボーグ001》から、
《邪竜星-ガイザー》へ到達できてしまうため、
弱体化するとはいえ、アウローラドンに撃つのはあまりオススメできません。
よって、本命を止める露払いをさせるなら、
前段階の《水晶機巧-ハリファイバー》に対して投げるのがよいでしょう。
メインギミックでの展開
ここからは、前項の内容を、どうやって実現していくかを考えます。
前項の内容を踏まえたうえで、メインギミックのみでの対処を考えると、
場にミドラーシュ+融合1回分
は最低限構えねばなりません。
手札に余裕がないことが多いので、融合は儀典で用意することをベースに考えます。
たとえば、下記のようなルートが考えられそうです。
ルークのサーチにほぼヘッジホッグが必須なので、ルークが素引きできていれば、さらにルートは簡単になると思います。
また、メインギミックのみでの対処を前提とするものなので、
その他、上述したような有効な妨害札があれば、ミドラーシュを立てるだけでストップすることも問題ないです。
基本構成としては、
・ウェンディで場にヘッジホッグを用意する
・リザードかネフィリムでレーシャを落とす
・レーシャでヘッジホッグを起動してルークを持ってくる
・場の2体でアナコンダを作り、円融魔術コピーで、属性が不足しないようにミドラーシュを作る
になります。
そのため、《おろかな埋葬》など引けていれば、ルートをより短縮することができると思います。
書いてみて改めてですが、意外と要求値が高い……
ヘッジホッグのリバース効果を使いたい関係で、ヘッジホッグ墓地効果からリザードウェンディを持ってこれないので、
3積み前提のリザードはともかく、ウェンディを絞っている構築の場合は、
枚数を増やしてもいいかもしれません。
また、《灰流うらら》を各所でもらう展開なので、
もらった場合のリカバープランは、残りの手札と相談しながら想定しておく必要がありそうです。
対【天威勇者ローズ】展開は他にも通じるか
さて、もうひとつ考えたいのが、
先攻の場合は相手のデッキが何なのかは当然分からないわけなので、
どのデッキに対しても上述の盤面を目指してよいのか、というところです。
ここについては「よい」と考えます。
《電脳堺門-青龍》でミドラーシュを超えうる【電脳堺】には、
《騎竜ドラコバック》とおなじ対処法が効果的ですし、
その他展開系には基本的に先出しミドラーシュは問題なく機能します。
ミドラーシュが効かない相手に対してですが、
墓地をネフィリム+闇シャドールで調整できれば、
【ふわんだりぃず】にはアプカローネを、【エルドリッチ】にはネフィリムを展開して対抗できますので、
ある程度の受け能力はあると評価できます。
したがって、【シャドール】としては基本的にこの形を目指しつつ、
初手の盤面形成をしていくとよさそうです。
おわりに
本改訂では、
《金満で謙虚な壺》の制限化で、デッキとして相性最悪だった【ふわんだりぃず】の安定性に大きく制限がかかり、
撃たれたらほぼ負けの《虚無空間》《王宮の勅命》もなくなり、
【シャドール】としては、全体的には戦いやすい環境になったのではないか、と考えています。
上手にドラコバックを撃退し、勇者一行を近くの宿屋まで送り返してやりましょう!
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