【マスターデュエル】暴力、蹂躙、快感!【インフェルノイド】入門書@戦術編
このnoteは、下記の続きとなります。
こちらでは、前述の内容を踏まえたうえで、
どういう戦い方をしていくか、を解説していきます。
大きく異なる2つのデッキタイプ
【インフェルノイド】は、大きく2つのデッキタイプに分かれます。
■60枚ワンキル型
《隣の芝刈り》《名推理》《モンスターゲート》などで大量に墓地を肥やし、
インフェルノイドを大量展開して後攻ワンキルを狙うデッキタイプです。
決まったときの爆発的な火力が魅力で、
相手のリソースも盤面も力で根こそぎ奪い去る、暴力的で冒涜的なデュエルが楽しめます。
本記事では、こちらのほうをメインで解説します。
■40枚コントロール型
《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》とのシナジーを重視する構築にすることで、
コントロール型のデッキにすることも可能です。
《悪魔嬢リリス》《悪王アフリマ》《闇黒の魔王ディアボロス》などと組み合わせて構築される、
【魔王ノイド】と呼ばれるデッキタイプです。
60型の豪快さとは打って変わって、
完全耐性以外の耐性を無視した除去によって、徐々に盤面を取っていく、
テクニカルな戦い方が可能です。
本記事では扱いません(私が回したことないためです……!)が、
いずれ扱い慣れてきたら書いてみたいですね。
基本戦術
■展開札を通すまで
60型は、息切れの早いデッキです。
後攻でデュエルを始め、相手の完成盤面を崩壊させつつ、そのターン中にキルを取ることを可能な限り狙います。
《増殖するG》は無視です。
対策の手札誘発を引かれないことを祈りながらバシバシ展開します。
止まるという選択肢はありません。
脳を暴走させながらDiabolicに展開しましょう。
展開は推理ゲート芝刈り(と《煉獄の虚夢》)が担うため、
デッキとしては、
大量の「インフェルノイド」モンスター
墓地肥やし札、およびそれを引き込む札
制圧盤面を捲る札
で構成する形になります。
《禁じられた一滴》《サンダー・ボルト》や、下級インフェルノイドなどの捲り札で妨害を剥がし切ったあとで、
展開用の墓地肥やし札を撃ち、「インフェルノイド」を大量に墓地へ送り込みます。
重要なのは、相手の盤面をみたうえで、
本命をしっかり見定めて、妨害を剥がしていくことです。
見えない手札誘発なども勘案せねばならない関係で、
展開札をブラフとして用いるのが有効なケースもあります。
相手がどのカードにどの妨害を撃ってくるかを予測したうえで、本命を通せるように手札を切っていきましょう。
特に、展開札が、ことごとく《灰流うらら》をもらう関係で、
《灰流うらら》を握っていた場合にどう撃たせるかor処理するか、は重要になります。
■展開
展開札が通ったら、キルルートを計算しながら展開をしていきます。
「インフェルノイド」の最大の弱点である、レベル8以下の制約ですが、
リンクモンスターを使うことで踏み倒すことができます。
よって、展開の基本は、
インフェルノイドを蘇生しまくり、それを素材にリンクしまくる
となります。
相手の場に残ったモンスター、残りライフ、《強欲で謙虚な壺》で飛んだエクストラと相談しながら、
ライフを取り切れる盤面を描きつつ、リソースの限りインフェルノイドを蘇生しまくりましょう。
効果無効などで残った相手のモンスターたちは《インフェルノイド・ネヘモス》で、
追加妨害の可能性のある魔法罠は《インフェルノイド・リリス》で踏み抜くことができます。
展開の阻害には注意が必要ですが、これらで相手の盤面を更地にしてから展開に入れるのが理想です。
■盤面例
展開コストが安く、仮に《原始生命態ニビル》などを受けても、
《インフェルノイド・リリス》で自身リリースで無効化→再度再生でリカバーできる可能性が高いです。
展開の前にモンスターを使っていない場合、
召喚順の都合上、《インフェルノイド・リリス》が5回目の特殊召喚となる関係で、
不完全ながら《原始生命態ニビル》へもっとも高い耐性を持つ盤面です。
《インフェルノイド・リリス》着地時に撃ってくる様子がなければ、
《妖精伝姫-シラユキ》を追加することで、リリースコストを捻出できます。
《インフェルノイド・アドラメレク》の存在により、
相手の場のモンスターが1体であれば、連続攻撃でそのままライフを取り切れます。
リンク先のモンスターの攻撃力を自身に加算する《アークロード・パラディオン》によって打点を確保します。
《アークロード・パラディオン》は自身以外が攻撃できなくなる制約を持ちますが、
戦闘後に《インフェルノイド・アドラメレク》の効果でリリースすることで、
インフェルノイドたちが攻撃できるようになります。無慈悲ですね。
例のごとく、最後に《妖精伝姫-シラユキ》を追加すると、モンスター効果であれば一度止めることができます。
また仮に《無限泡影》で《アークロード・パラディオン》の攻撃力が下がっても、
2000+2800+2900+1850=9550
でライフを取りきることができます。
なお《アークロード・パラディオン》の出力には、
《インフェルノイド・デカトロン》を絡めた《水晶機巧-ハリファイバー》で、もう一体の《インフェルノイド・デカトロン》を引っ張ったり、
《灼熱の火霊使いヒータ》で、相手の墓地の《灰流うらら》を利用する、
などのルートを使えるとエコです。
盤面を蹴散らす必要がある場合、この盤面になります。
《インフェルノイド・アドラメレク》はレベル8なので、もう一体インフェルノイドを追加することも可能です。
多くの場合、経由素材は《アークロード・パラディオン》とリンク2のモンスターになるため、
2回分の除去が可能です。
できれば《リリス》《ネヘモス》を絡めて、盤面は更地にしておくことが理想ですが、
アクセスできなかった場合に、検討できるルートになるでしょう。
仕留めきれなかった場合
ハンド次第ですが、トドメを刺しきれないケースがあった場合、
当然ながら次のターンへの布石を打ちます。
このデッキのメインギミックだと、《インフェルノイド・リリス》《インフェルノイド・ネヘモス》、
およびそれらをコピーした《インフェルノイド・デカトロン》に直接の妨害効果があり、
メインデッキのインフェルノイドは、リリースコストで墓地除外が可能です。
初期の盤面を更地にすることは割と得意であるため、
リソースが削げた相手にトドメを刺す蓋をどう用意するか、を考えましょう。
後述しますが、ここで《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》があると、制圧力が向上します。
プレイング上の注意点とかテクニックとか
■《リリス》《ネへモス》の出力タイミングに気を付ける
この2体は、出た瞬間に展開を止めてしまいます。
盤面処理能力は高いですが、出していくタイミングには注意が必要です。
特に、攻撃を通すために相手盤面を更地にする役割を持つ《インフェルノイド・ネヘモス》については、
自分のモンスターごと消し飛ばしてしまう関係で、
盤面からリンクなどでどかすことができない場合、そのままダイレクトアタックしてターンを渡す羽目になる可能性があります。
追加でもう1体モンスターを出力できる前提があるか、
自分のインフェルノイドを守れる《煉獄の死徒》が墓地にあることを確認して、効果を使うようにしましょう。
ここでも《妖精伝姫-シラユキ》が優秀で、
《インフェルノイド・ネヘモス》効果後にSSし、《灼熱の火霊使いヒータ》につないで、
相手の墓地の《灰流うらら》を奪って《アークロード・パラディオン》などがキレイな流れですね。
■《煉獄の虚夢》の扱いに気を付ける
①の効果については、ダメージ半減効果があるため、ワンキルの成立を大きく阻害します。
ここでも活躍するのが《妖精伝姫-シラユキ》で、
好き放題展開した最後に《妖精伝姫-シラユキ》のコストにすることで、
この効果を踏み倒すことができます。
また②の効果は「エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドにのみ存在する場合」にしかデッキ融合できません。
こちらの展開後、リンク召喚をしてしまうと、②は発動できません。
また、融合素材に《リリス》《ネヘモス》を必ず含む必要があります。
デッキからこの2体のいずれかが消えてしまった場合、手札か場に素材がいなければ、②は発動できません。
逆に言えば、①の効果適用時に、場に《リリス》《ネヘモス》を出力し、
②の効果を使えば、デッキから追加で6体のインフェルノイドを落とすことができます。
永続魔法であることも弱点で、
②の効果は起動効果のため、②の発動前に割られると効果を発動できません。
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》などは天敵となります。
■《インフェルノイド・ティエラ》の出力でのルート変更に気を付ける
《インフェルノイド・ティエラ》は出力後、ほぼほぼ《グラビティ・コントローラー》に変身しますが、
《グラビティ・コントローラー》がいる場合、EXモンスターゾーンが埋まり続けるため、
キルルートのひとつである《アークロード・パラディオン》ルートが成立しなくなることを覚えておきましょう。
まあこれも《妖精伝姫-シラユキ》でどかしてしまえばいいのですが……
また、そもそも《強欲で金満な壺》で《グラビティ・コントローラー》が飛んでいないか、はしっかり確認して融合するようにしましょう。
《旧神ヌトス》を泣く泣く自身に向けて撃つ羽目になります。
■《煉獄の消華》の制約に気を付ける
効果発動後は、「インフェルノイド」モンスターしか特殊召喚できなくなります。
よって、これを使った場合、ワンキルの成功率は大きく下がります。
(インフェルノイドのメインギミックのみで8000打点をそろえるのが難しいため)
よって、これを使うということは、
インフェルノイドのメインギミックで相手盤面を更地にし、返しのターンで《煉獄の狂宴》で2妨害を構えて蓋をする
という勝ち筋へ方針転換することを意味します。
その点で、かなり扱いの難しいカードになります。
先攻を取らされたりした場合は、躊躇なく使っていきましょう。
■《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》をうまく使う
60枚型でも採用を検討できるカードです。
インフェルノイドの特殊召喚はチェーンブロックに乗らないため、
《インフェルノイド・アドラメレク》などをSS、そのまま墓地除外効果起動、コストに相手モンスター、
とすることで、妨害モンスターを何もさせず処理できます。
また、もっとも強力なのが《モンスターゲート》で、
相手モンスターをリリースしながらデッキをめくり始める狂気の一撃を食らわせることができます。
《モンスターゲート》は場にモンスターを要求するため、《名推理》《隣の芝刈り》と違って下準備が必要になります。
それが目に見えて運用しやすくなるほか、
ターンを仮に返してしまった場合も、適当なインフェルノイドを置いておくだけで異様な制圧力が実現するため、
勝率向上に寄与します。
また、いやらしさ不気味さゆえか、意外とそのまま発動時に妨害をもらいやすく、
単純に1妨害捲る役割を持つこともできます。
■通常召喚できるモンスターの数
体感値ですが、3体が個人的な解です。
つまり、《インフェルノイド・デカトロン》2体と《妖精伝姫-シラユキ》です。
多すぎると当然推理ゲートの期待値が落ちるほか、
少なすぎると、そもそもこれらを素引きしてしまったときに推理ゲートが発動できない事態に陥るため、
よいバランスが求められます。
素引きしても強いカードたちですが、ダブると致命的なので、
ここは回しながらみなさま調整していただければと思っています。
ちなみにですが、《煉獄の虚夢》と推理ゲートが両方撃てる状況なら、
虚夢で《インフェルノイド・デカトロン》をあえて墓地に落とすことで、
推理ゲートの期待値が上がります。
オーバーキル感はありますが、推理ゲートが浅く止まると普通に負けるため、
できる限りの策は講じましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか?
多くのデッキには、どうしても突破が難しい盤面というのが往々にしてありますが、
【インフェルノイド】は、ラヴァゴ、捲り魔法罠、モンスターたちの高い除去力などから、
あらゆる盤面に対して勝ち筋を見い出せることが魅力だと思っています。
(まあ手札によっては、相手に関係なく何もできず負けることも結構よくあるのですが……)
このゲームのおもしろさのひとつは「相手の思惑を砕くこと」だと思っており、
それを体現しているのが、このデッキです。
完璧な初動で、さあこいとドヤる相手の盤面を、ズタズタにしていく、その快感たるや……
【インフェルノイド】で、妨害を踏み切った後に推理ゲート芝刈りを撃った瞬間にしかでない脳の汁があるのです。
一度体感したあなたはきっと、その虜になるでしょう……
回してみると、大味なようで、意外と繊細な構造をしており、
ある程度の習熟度を要することから、使っていくうちに手馴染みしていくのも、魅力のひとつですね。それまでにプレミで死ぬほど負けるわけですが
というわけで、ここまで長らくお付き合いいただきありがとうございました。
この記事を経て、おひとりでも、インフェルノイドに興味を持たれた方が増えることを祈っております!