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#飯田エフエム放送
風越亭半生と飯田弁(Ⅰ)
代打で凡ゴロと思いきや……の条
私は、目下、地元長野県飯田地方の地域紙である南信州新聞において〈飯田弁〉にまつわる文章を連載中である。そうしたあれこれに触れるまえに、少々迂遠にはなるけれど、まずは「風越亭半生」を名乗ることになったいきさつについて話をしてみよう。私のなかでは、そうしたことがらは、みな繋がっているからである。
飯田高校で同期だった地元の人たちが、毎年同年会を開いて来ている。
風越亭半生と飯田弁(Ⅴ)
古色蒼然の飯田弁を看板にして……の条
事は、知友が同期会に予定していた講演者から土壇場でのキャンセルに出遭って、苦し紛れに寄越した私への電話から端を発したことだった。それがきっかけとなって、意想外の形で引き立て引き上げてくれる人たちが連綿として現れることとなった。そうしたことがつづいているうちに、かつて東京で忙殺されていたころに声をかけられたことまでもが、ついつい思い出されるようにまでなっ