コロナが怖くて引きこもるなら無料で世界のスポーツを見ませんか?(アメリカ編)
今回はアメリカ国内のリーグ、団体を中心にまとめます。
前回のサッカー・ラグビー編はこちらから
1月21日にアメリカ国内で初めての感染者を出し、その後徐々に感染者は増加。
スポーツはNBAとNHLが開催されていましたが、NBAは現地3月12日でシーズン中断を発表。アイスホッケーNHLもサッカーMLSも中止。現在、アメリカ国内ではスポーツ中継がされていない状態です。
↑NBAのアナウンス
アメリカメディアの現在
トランプ大統領は当初は「感染を抑えることが出来る」など、楽観的な言葉を記者会見で残し、新型コロナウイルスの対応をしていました。しかし、
非常に厳しいという言葉まで出る危機的状況に。
結果としてアメリカ国内は徐々に感染者は増え続け、とうとう中国を抜いて世界で一番の感染者を出す国となってしまいました。
スポーツだけでなく、メディア関係も多くの影響を受けています。
NBCの深夜番組「The Tonight Show」もニューヨークのスタジオで無観客撮影を行っていましたが、
感染拡大を受け、ホストを務めるジミー・ファロンの自宅で撮影・放送となりました。
騒動になる前は、新型コロナウイルスについてジョークを飛ばしていたのですが他人事ではなかったということに...
また同じくNBCの朝に放送されている「TODAY」のアンカーたちも自宅から出演
自宅からの放送がコロナウイルスがもたらした世紀の発明などと言われ、皮肉も国内から出ています。
スタジオには人がおらず、テレビ番組表からスポーツが消えたアメリカ。
ただ、前回と同様にアメリカ国内のリーグ、団体もネット配信を活用して過去の試合を多くのリーグと団体が行っています。
ぜひこの機会にスポーツに浸ってみては如何でしょうか。
*主にYoutubeといった誰でもアクセスすることが可能な状態で配信しているリーグ、団体を掲載します。有料コンテンツとして配信しているものは掲載しておりません。また期限等は各リーグ、団体によって異なりますので利用の際はご自身でご確認ください。
MLB
野球の最高峰MLB・メジャーリーグベースボール。
本来なら3月中に開幕をしていたはずが、アメリカ国内の状況は悪化するばかり。開催の目処は立たず、5月をも超えるかもしれないニュースも。
MLBはYouTubeチャンネルを2005年12月に開設しており、YouTube自体のサービス開始が2月からとネット展開に積極的です。
本来なら開幕するはずだった3月26日にYouTubeで過去の試合をプレミア公開しました。
2016年のワールドシリーズ第7戦や
2019年のワールドシリーズ第7戦も公開。
新型コロナウイルスの騒動で過去の試合を公開し始めたリーグや団体がある中で、公式チャンネル以外にMLBでは「MLB Vault」チャンネルでポストシーズンのみならず、何ら普通のレギュラーシーズンの試合も配信しており、試合数は豊富です。
↑松坂選手がレッドソックスに所属していた2008年の試合
↑2008年のアメリカンリーグ優勝決定戦も
MLBは毎日プレミア公開していますので開幕まで野球漬けができます。
↑4月2日の朝8時にはデレク・ジーター最後の試合が公開されます
NCAA March Madness(全米大学体育協会男子バスケットボール)
バスケの最高峰NBAへの登竜門である大学バスケの全米大会「NCAAマーチマッドネス」
日本ではあまり見かけない大会ですが、現在NBAで活躍中の八村塁選手もこの大会を経験。
決勝戦では72000人以上が入場するなど、この大会への関心が伺えます。
残念ながら今年はコロナウイルスの影響で中止となりましたが、過去の決勝戦など多くの試合がYouTubeで配信されています。
2019年の準決勝、ファイナルフォーの1試合。
シード5位のバージニア大学vsシード1位のオーバーン大学の試合や
劇的な幕切れとなった2016年の決勝も視聴可能です。
NBAで主力の選手も登場していますので、大学時の活躍も要チェックです。
NHL(アイスホッケー)
カナダでは国技のアイスホッケー。
リーグはプレーオフ目の前で中止に追い込まれてしまい、再開の目処は立っていません。
カナダにはNHLチームは7つありますが、現在アメリカ・カナダの国境は閉鎖。
ドラフト会議も延期を発表されており、来シーズンにまで影響が出そうです。
ルールが複雑だったり、まず国内で見る機会の少ないアイスホッケーですが、激しいタックルやパックやスティックのテクニックは多くの人を魅了させます。
NHLも他と同様にYouTubeで名試合を公開中です。
2020年1月に開催したオールスターゲームも配信中。
MLBとは異なり、地区ごとでチームが構成されているのが特徴的。
1983年の試合も配信中。
ここまで来てしまうと歴史遺産に触れるようなものです。
過去の試合はアメリカ現地の月曜と水曜、土曜の夜8時に更新されるそうですので興味のある方はこの時間あたりでチェックしてみてください。
NFL(アメリカンフットボール)
MLB、NBA、NHLと共に4大プロスポーツリーグの1つのNFL。
アメリカ国内ではもっとも視聴者数を稼ぐNFL。
決勝戦のスーパーボウルは毎年、年間テレビ視聴率ランキングでトップに立つほど人気のNFL。
今年のスーパーボウルで54回目を迎え、視聴者数が減少傾向にあると言われながらも9990万人が試合を見届けました。
2月の最初の月曜日、「Twitterでハーフタイムショーってあるけどなんだ?」って思ったことはありませんか?
そのハーフタイムショー、スーパーボウルのやつです。
アメフトとなると国内では日大アメフト問題のイメージが強い人も多いかと思います。
また、複雑なルールやヘルメットをしていて選手の顔すら確認しづらいなどと普及を目指しても難しい壁が多く、なかなかマイナースポーツの領域を出ないアメフト。
しかし、個人的には野球のルールを理解できるのであればアメフトのルールは簡単だと思います。
「4回攻撃する権利あげるね。でも4回の内に10ヤード進んでね。これを繰り返して点数を取っていって、最後に多いチームが勝利だよ」
これ以上にもこれ以下にもないこのルールを抑えておけば、アメフトは面白いです。
後は、NFL JAPANで知識を深めてください。
さあ本題のネット配信ですが、NFLはMLBに比べるとYouTubeにチャンネルを開設するのが遅く、2015年に開設。
しかし、今回ご紹介する中でもNFLが一番太っ腹です。
まずYouTubeでは開設後からスーパーボウルの50回大会が配信されたり、
残り1ヤードでアメリカンドリームが起きた49回も配信されていたりとちらほらと試合が配信されていたのですが、
それ以降、定期的に試合が配信され、気づけばNFLは100試合以上もの名試合を配信していました。
↑2月に行われたばかりのスーパーボウル54回も配信中。
また過去の記録や名シーンに特化した「NFL Throwback」も運営中。
生きる化け物、クォーターバックのトム・ブレイディのプレー集も配信中
シーズンが始まるのは9月ですので、それまでに時間つぶしと同時にアメフトも勉強してみては?
さて、ここまで述べますと他のとあまり変わりが無いように思えます。
NFLの太っ腹なところ。
それは、NFLが運営するネットプラットフォーム、
「NFL Game Pass」無料開放です。
NFL Game Passはシーズン全試合とプレーオフ全試合がネット上で視聴できるサービスです。
本来ならシーズン開始前に加入すると年会費2万円以上とお高いサービスです。
またシーズンが終わった後に加入しても2000円以上必要でした。
コロナウイルスの世界情勢を受けてNFLはこの英断をしたわけです。
まあ2019年シーズンだけの配信なら想定内だなと思っていたのですが、
2009年から2019年までのすべての試合とNFLが作成したフィルムも視聴できると、完璧にアメフトの沼に沈み込ませる気一杯のものでした。
↑一部日本語にも対応
「今すぐサインアップ」を選択、FREEのところから登録です。
PROはこれから行われる予定のドラフトをライブで視聴できます。
登録が終わると視聴可能です。
日本国内では7月末まで視聴可能です。
10シーズン近くもの試合にアクセスすることが可能になるGame Pass。
スマホアプリでも視聴可能ですし、Chromecastなどテレビに繋げて大画面でNFLを楽しむこともできます。
NFLは新型コロナウイルスの影響を受けずに、2019年シーズンを終えることができました。
9月からの新シーズンの開幕とレギュラーシーズンは通常通りに行う計画だそうです。
それまでに全ての「普通」が元通りになっていることを願うばかりです。
少しでも家にいながら新しい世界を覗こう
前回はサッカー・ラグビー、今回はアメリカのスポーツをまとめました。
日本プロ野球はYouTube上にはチャンネルを開設していません。
パ・リーグは積極的ですが、セ・リーグはあまりというイメージ。
少しでもネット展開をしていれば、足並み揃っていれば多くの人が野球に触れることができるのになと思えて仕方がないです。
これを機会に発展していってくればいいですねぇ。
Jリーグやプレミアリーグの放映権を持つDAZNもYouTubeでハイライトを中心に公開中です。
Jリーグ公式は過去の試合のハイライト、インタビューも更新中。
私はなんだかんだ、いろんなスポーツに興味がありました。
日本で見れないスポーツだとネット頼りになるわけですが、違法でアップロードされたものであったり、低画質なものと楽しむと言うには程遠かった。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、ここまで公式、しかも無料で見れる世の中になっているとは思ってもいませんでした。
コンサートやイベントの中止や延期で損害が出ているところも多いと思われます。
スポーツに限らず、少しでもこういった公式から視聴することで応援の1つになるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスが怖くて、家に引きこもって同じ世界ばかり見ているとつまらない。
少し目線を動かすだけで今まで知らなかった世界を見つけることが出来るかもしれませんよ。