温暖化という地球側からのしっぺ返し
私たち一人一人を含めた人類のこれまでの歴史を振り返ると人類が地球を思い通りに支配しようとしてきた歴史と言えるように思います。科学技術の名において。科学は生活を便利にします。欧米文化に染まった東洋文明の一員である私たち日本人も例外ではありません。
現代人は自我中心の思想に徹底的に洗脳されています。権利を放棄するな、自由と権利を守れ、というように。
ヨーロッパ文明は、遊牧の民から発展したと言われます。馬や牛に縄をかけ、羊や豚の尻を叩いて、人間に役立つ家畜というものを作り上げました。それが人間生活の始まりだという。動物が人間の役に立つようになると、次は鉱物の世界に戦いを挑んだ。こうして自然を征服し、人間に奉仕させるところから次から次へ科学が発展し続けて来たと言えるでしょう。西欧文明の中心は、制服と侵略、人間への奴隷化にある。
日本、インド、中国を始めとした東洋はそうではありません。農耕の民ですので。米や麦を育ててきた民族です。米や麦は、縄をかけて、鞭で叩いても、人間のいうことを聞きません。人間が相手の身になって、どうしたら米がよく育つか、どうしたら麦は実ってくれるかと、相手の気持ち、相手の求めるものを与えることによって発展を促してきました。モンゴルを除いて。
ここのところ大きな問題となっている温暖化問題は人間に対する宇宙、地球からの、しっぺ返し、反撃、仕返しと言えるのかもしれません。