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「残業デトックスWEEK」がめちゃくちゃ有益だった話

コドモンの足立です。「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でより良いものに」というミッションを掲げた株式会社コドモンで、日本でいちばん使われている※ 保育ICTソフト「CoDMON(コドモン)」の普及(今風にいうと保育DX)を担っております。 

※「保育ICTにおけるSaaS 型包括業務支援システムの導入数に関する調査 2020」株式会社東京商工リサーチ(2021年1月)

さて今回は私の管轄する普及推進部で企画した「残業デトックスWEEKを試してみたら、めちゃめちゃ効果的だったので、皆さんや、皆さんの組織でもぜひ試していただきたく、シェアしたいと思います。

「残業デトックスWEEK」とは
 チーム1丸となり、1週間できる限り残業しないチャレンジを行うこと



「残業デトックスWEEK」をはじめた理由

昨年度だけで数千単位のこども施設にCoDMONを普及させた実績のある我が普及推進部ですが、昨年度の華々しい達成・活躍とは裏腹に、先期が終了後、その忙しさゆえに大きな疲労感がチーム内に漂ってしまった反省を踏まえ、今期は採用を強化し「バッファのあるチームづくり」することを目標に掲げていました。

実際に部の採用を強化し、各チームの補充を進めていました。そしてその効果はいかほどにとメンバーにアンケートを実施したのですが、普及目標への進捗については順調極まりない一方で、メンバーのゆとりについては増えたどころか、減ったという回答が多いという散々な結果になりました。ショックでした。。
(全社会議で発表した資料より。青一色のつもりが赤色だらけに)

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この結果は完全に責任者である私の怠慢でした。子どもを取り巻く環境をより良いものにすることを掲げ、省力化をお客様へ提案している私たち自身が残業まみれで、毎日に余裕がなくていい理由がありません。そこで早速、本腰入れて対策を講じることにしました。

まず気になったのは、アンケートを詳細に見てみると、潤沢にメンバー補充できたチームと、メンバー補充がうまくいっていないチームで差がなかった点です。それは採用の拡充とゆとりに因果関係がない可能性を示すもので、 採用の前にそもそも「メンバーそれぞれの仕事への意識を変える必要性があるのではないか」ということを示していました。

というのも、かつて私自身もいくら時間があっても足りないような闇雲な仕事の進め方をしていたことで、危うく大切な家族を失いかけたのです。身重の妻からの訴えがキッカケで時間に制限を設けないデタラメな働き方を改めることになり、それによって自分の生産性が大きく上がったのでした。(下記、note参照)

「やった方がいいレベルの仕事」のワナ

上記のnoteでも書いたようにハードワークは否定しません。必要な局面は確かにあります。ただし、もしあなたが短期集中的にではなく、慢性的に残業をしているような働き方なら、「ハードワーク自体に酔って時間を浪費していないか」を疑うべきです。

勤務時間には常に「自分がやるべきか?」「今日(いま)やるべきか?」を問い続け、勤務時間外には残業する内容と比較して「他に有益な時間の使い方ないか?」「家族との時間より大事か?」を問い続けてみるのです。

私は妻の訴えで目が覚めて「やった方がいいレベルの仕事のワナ」に気づいた時から、逆にそのワナにはまってしまって「遅くまで働く」「午前様」「オールして仕事する」こと自体が目的にすり替わってしまった人たちがたくさんいることに気づきました。

その人たちはすこぶるパフォーマンスが低かったり、プライベートや体調を犠牲にしていることが多かったです。なにせ仕事の優先順位の精査ができておらず、時間も体力も浪費していたからです。

そもそもプロであれば、本来は決められた期限(時間内)で仕事を終えるべきなのです。プロとして使うべきは時間ではなく知恵であり、私の過去のように無意識に「した方がいいレベルの仕事」に時間を浪費するところから脱して、ぜひメンバーにも充実した人生を取り戻して欲しいと思いました。

「残業デトックスWEEK」の進め方

「メンバーの仕事への意識を変える必要性があるのでは?」という仮説を踏まえ、早速、私はチームイベントを企画しました。それこそが「残業デトックスWEEK」です。

これは自分自身が頭でわかっていても、実際に体験しなければ「残業の中毒性・呪縛から逃れられなかった経験」を生かし、半ば半強制的に期間限定で残業しないことを体験してもらうことを目指しました。まさにイメージはデトックスです。

メンバーには自分の経験を踏まえながら、単にゆとりを増やす、残業をなくすということでなく、そもそもプロたるもの勤務時間内に仕事を終えるべきだという背景も含め、伝えました。また、体験後にはアンケート実施して効果を確かめることを予告し、やってみなくてはいけないと感じるようました。

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さらに、各チームのリーダーに推進の協力を仰いだり、期間中、備忘と「自分だけやらないのはまずいかもという空気作り」を兼ねて毎朝1クリックアンケート(下記)を行いました。

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「残業デトックスWEEK」効果がどうだったか

残業デトックスWEEK期間終了後、メンバーにアンケートを行いました。

結果としては、重要なリリースなど緊急性のある仕事の予定があったかなどの違いがあるので、全員が全員、全日定時退社とまではいきませんでしたが、全員ができる限り定時に仕事を終えるという意識をして、実際に各々、数日間は残業デトックス体験をしてもらうことが出来ました。

そして、何よりも「デトックスしてみて良かった」「今後も続けたい」「体調が良くなった」「ストレスが減った」など、回答得たメンバー全員から体験して良かった、意識変革につながったという声が上がったのが嬉しかったです。

下記に一部をご紹介します。下記を読んでもらえれば、「制限時間内に時間を終えること」を意識するだけで、仕事へ取り組む姿勢が色々な形で変わることがわかっていただけると思います。

皆さんのチームでもぜひ「残業デトックスWEEK」を体験してみませんか?今度は部外や社外に呼びかけて実施したいななんて思っております。

時間をいつもよりストイックに区切ることで短時間集中で取り組むことができました。生産性も上がって自分の時間もより多く作れることが改めて分かったので個人的にこのweekは続けていきたいと思います。

夕飯の準備がはやくできた。在宅だと仕事とプライベートの区切りがあいまいで、いつでも仕事のことを考えてしまっていたが、やらない!と決めることで生活にメリハリがでた気がする。本を読んだり、ラジオを聞いたり、YouTubeみたりなど、

仕事を早く上がった後、趣味に時間を使えました
今までもやってましたが、Slackが動いているのを感じながらだと、申し訳ないな~という意識もありながらだったのが、「みんな切り上げている」というので、罪悪感なく楽しめました!

・優先順位をより意識するようになった
・要点を意識して伝える/引き出すようになった
・人に流されなくなった
・残業をしていた時間を使って、個人的なお仕事ができるようになった
・早く仕事が終わる→早く寝る→早く起きる、という憧れの早起きライフが手に入った

優先順位を意識できるようになり、やらないよりはやった方がいい仕事をやめ、コミュニケーション手段の選択(電話・メール・打ち合わせ)にこだわるだけでも大きく変わることに気がつきました。

毎日のはじめに仕事の優先度付けを今まで以上に考えてチーム内で調整するようになった。
時間のかかりすぎている業務の仕方を見直したり、時間内でより成果を出すための方法について改めて意識する良い機会になった。

憧れの生活がこんなに早く手に入って嬉しいです! ありがとうございました!
定時上がりが目標だからといって、みんな自分のことばかりで人のことを気にしなくなる、というようなこともなく笑、うまく行っていたように感じています。
「定時上がりが普通」をもっと浸透させて、空いた時間でできたことをもっとみんなでシェアできると、さらに楽しそうで、わくわくします!

家族や子どもへの時間にも・・・

ついつい今日やらなくて良い仕事まで手を伸ばしがちだったが、「やらない仕事を決める」ということの大事さに気づけました。早く仕事を終えることで、夕飯準備や子供の寝かしつけなどもいつもより早くできました。

・子どもの相手をする余裕ができた(ながら対応でなく向き合う時間が増えた)
・本を読む時間と心の余裕ができた
・定時以降、仕事に関することを頭から抜くことで翌日クリアな状態で仕事が開始できた(引きずらない、切り替えができむしろ仕事が捗るサイクル)

一方で新たな課題も

ハイパフォーマンスを維持するために、時間内で終えることは大事だと思った。
ただし、結局やる人は普段以上のハイパフォーマンスを出すし、やらない人はそれを理由にやらない(残業をしないことが目的になってしまう)ので、そのアンバランスさはもう少し解消できないかなと思っています。。。(具体的なアイディアがぱっと思いつかずすみません)

▼サクッと見れるのでこちらもぜひ見てください

最後に告知。コドモンでは仲間を募集しています

コドモンでは「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でより良いものに」するための仲間を、業務拡大中につき広く募集中です。

おかげさまで事業は順調で新しい事業も次々と立ち上がっていて、チャンスもまだまだたくさんあります。

ぜひ私たちの仲間になりませんか?
(特にプロダクトデザイナー、マーケティング担当を募集中です)


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