近藤直也さん

【3足のわらじを履く近藤さん】ノウハウもなく立ち上げたサッカースクール~2足目~

今回は近藤さんの2足目のお話を。

【2足目】ノウハウもなく立ち上げたサッカースクール


「最近twitterを始められたようですけど、発信するときはどんなこと意識されてますか?」

近藤さん
「サッカーのことを発信しても、そのクラブのファンの方やサポーターの方しか見ないから広がっていかない。視点を変えてやらないといけない。僕の場合はサッカースクールの経営者をしているから、経営者×スポーツっていう視点で発信できたらいいと思ってて、ただ、チームのことを考えて、チームに迷惑がかからない発信をしないといけないというのは心掛けてるね。」


「サッカースクールの経営を始めようと思われたきっかけはなんだったんですか?」

近藤さん
「サッカーだけしかしてこなかったために、引退後はサッカーの指導者という道しか選べない人というのを数々見てきた。有名で活躍していた選手でさえも、引退後は地方の町クラブの雇われのコーチになっていくのをみて、それが自分のなかでは違うと思っていた。自分もこれからサッカーしかせず、何も考えない日々を送ったら、同じ道をたどるなと。僕は雇われのコーチが嫌だったから、じゃあ自分でサッカースクールを経営すればいいと思って、信頼できる仲間と一緒にサッカースクールを立ち上げた。」


「そのサッカースクールの経営はどんな感じなんでしょうか?」

近藤さん
「今は200人以上の生徒を抱えるサッカースクールで、社員3人とバイトの子が5人にいて、会社としてしっかり回わせている。途中で難しい時期もあった。よくサッカースクールやりたいんですけどっていう相談を受けるけど、自分としてはあまりおすすめはしない(笑)。なぜなら、大きくなるにつれて、人も増やないといけない、場所も大きな所を借りないといけないっていうビジネスモデルだから大変だし、急激に伸びていかないから。そもそもこれから子どもが減っていく時代というのもある。だからビジネスっていう観点でいうとオススメはしない。ただ、子どもたちの成長を感じれることはすごく面白いと思っている。小学校で教えてた子が選手権のメンバーに入ったっていうのを聞くと嬉しいし、人をどう育てていくかっていうところは面白い。」


「サッカースクールにはどう関わっているんでしょうか?」

近藤さん
「僕はお金の管理とどういうイベントや企画をやるかというアイデアだしをやってる。指導はしていない。なんでかっていうと、自分が指導をすると、チームの試合や練習で指導しに行けない時に子どもたち来なくなると思ったから。僕がいるから、サッカーをしにくるっていうのは違うなと思ったから、近藤直也がプロデュースしてるスクールという形にした。レイソルのときは週に1.2回顔を出してたけど、その時も指導は社員のコーチがして、僕は周りでサポートという風にしていた。そうしてたから、ジェフに移籍してスクールに顔をだせなくなっても、生徒は減らなかったし、不満の声も出なかった。逆に増えていった。そこはスクールを立ち上げるときに気をつけたことかな。」


「なるほどです。お金はある程度あるって状態で始められたんですか?」

近藤さん
「お金はそんなに使ってないかな。なるべく初期の費用を最小限に抑えたね。事業始める上でリスクも考えて最初は小さく始めるっていうのが大事だと思う。だから、最初は社員1人で場所も近くのフットサルコートを何個か当たってってやってたね。」


「スクール立ち上げようと思ったときに立ち上げに必要な知識とかはあったんですか?」

近藤さん
「何もない、何もない。特になんのノウハウも持ってなかったし、ゼロからのスタート。」


「そんな状態で始めようと僕は思えないです(笑)」

近藤さん
「そうかもしれないね(笑)。でも、ノウハウを学んだところで子どもたちが集まるかっていうとそうじゃないと思う。まず、始めることが大事。始めてみて、わからないことがあったら、誰かに聞いてみたり、調べたりしていった方が学べるし、スピード感がある。そこで、スクール始めるために1年かけて準備してってやると、結局細かいところが気になっていつまでたっても始まらないんじゃないかと思って。実際になんの知識もない状態から始めて、ここまで6年やり続けられている。」

僕「まず始めちゃうってことが大事なんですね。」

近藤さん
「そう。やりたいことがあればまず始める、動くってことが大事。小さくても、完璧じゃなくてもいい。最初から完璧なものを作り出そうとすると始まらないし、たとえできたとしても、それは恐らく完璧じゃない。まず、始めることで見えてくるものがあるし、それを解決していくことで完璧なものに近づけていくことを自分のなかでは意識してる。」

つづく。

【3足のわらじを履く近藤さん】ファンと選手を繋ぐアプリの開発~3足目~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?