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『日本軍の組織図』 裏話ーー太平洋戦争におけるアメリカ軍の規模ってどれくらい??
皆様アメリカ軍をご存知でしょうか。
そう、あの「物量」に勝る連合国の盟主です。
では実際のアメリカ軍はどの程度の物量だったのでしょうか?
実はご存知ないのではないでしょうか?
どうもミリタリーサークル
『徒華新書』です。
本日はミリしらのこぼれ話です。
@adabanasinsyo
本日は先週に引き続き久保智樹がお送りします。
@adabana_kubo
先週は日本軍の組織図と称して帝国陸軍の77年の歴史を追いかけて見ました。もうお読みいただけましたでしょうか。
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こんな感じで日本軍の組織図がどうなっていたのかを調べていました。
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組織図(戦闘序列)を作って、地道に数えてグラフにする。
そんな作業の繰り返しでした。
その中で一つ疑問が湧きました。
それはレイテ島の戦いの戦闘序列を整理したときのことです。
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1944年10月に日本軍は比島(フィリピン)で決戦の構えをしていました。
ざっと15個師団ほどがフィリピン方面に用いられました。
冷静に考えて日本軍もかなりの物量があったのではないか?
そう思ったわけです。
装備や補給の上では問題はあったのはもちろん無視できません。しかし少なくとも「アメリカ軍の物量」の一言で片づけるには日本軍は十分に数の上での戦力集中の努力はしているように思えます。
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実際終戦の頃には150個師団以上いました。
これも数えました。多分数え間違えしてないはずです。
正直ちょっと自信がないですけどもね。
で、長々と話しましたがアメリカ軍の規模ですよ。
Google先生に英語で「太平洋戦線にアメリカ軍は何個師団いたの」と質問したところWikipediaを紹介されました。
でその個所を見るとですね
In the Pacific Ocean theater, Japanese forces fought primarily against the United States Navy, the U.S. Army, which had 6 Corps and 21 Divisions, and the U.S. Marine Corps, which had only 6 Divisions.
曰くアメリカ軍は、陸軍6個軍21個師団、海兵隊6個師団だそうです。
併せて27個師団となります。
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日本の太平洋方面を総括した南方軍は終戦時に42個師団を有していました。もちろん南方軍はビルマでイギリスと戦っていたり、1945年のアメリカ軍と戦った沖縄の部隊は南方軍ではないなど単純に比較できる数字ではありません。
しかしこと陸上兵力の総師団数だけでみるならアメリカは日本軍を圧倒する数を誇っていたわけではなさそうです。
で、結論はと言われるとこれがないんですね・・・
いや、言い訳をさせてください。
アメリカ軍についてはWikipediaを流し読んだだけで、ちゃんと調べたないので何かを断言したくないんです。
ただここで言いたかったのは「物量に勝るアメリカ軍」に負けた、と語るだけでは思考停止ではないだろうかということです。
どうにも師団数を見ると敗因は物量の一言で片づけるのはちょっと乱暴かもしれないので今度はこのテーマを記事にしますという話です。
まぁそれはさておき、海軍は多分もう物量で片づけるしかない気もするのですけどね。フィリピンの海の戦いですがもう戦力差がどうしようもないほどについています。
連合艦隊は空母4隻、戦艦7隻が主力でした。
対するアメリカは正規空母17隻、護衛空母18隻、戦艦12隻の圧倒的陣容でした。
もうなんか「僕の考えた最強の艦隊」みたいなものがフィリピンを取り囲んでいますからこれは物量に負けたと言いたくなる気もします。
ソースはこちらです↓
ソースが過去の自分の記事ですがまぁこれも地道に調べたので許してください。
まぁともあれ海ではもうどうしようもない物量が付いていましたが陸は存外師団数で見るとそこそこ均衡しているわけです。
戦前より戦後が長くなった今日この頃ですが、戦争を語るうえでのマジックワードである物量に逃げずにもう少し丹念になぜ負けたのか調べて見ねばと思うわけです。
その努力はいずれ何らかの形で記事にするつもりなので引き続き徒華新書を応援よろしくお願いします。
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