結局ね、風水っぽいことをやりたいんだったら、風水っぽいことをやればいいのよ。でも、結果を出したいなら結果が出ることをやったほうがいいのよ
私の妻は風水師だ。
もちろん、ロールプレイングゲームに出てくるような「ジョブ」とは違うし、「今年の方角は南南東!」とかそういうのではない。
では、風水師とはいったいナニモノなのか?
私の理解によると、風水とは、運を創ることができるツールであり、そのツールを使いこなすプロフェッショナルが風水師だということ。間違ったことを言ってしまうとマズイとは思うのだが、私の理解が追いつきしだい、正しく訂正してゆきたいと思うのでお許し願いたい。
さて。
風水で運を創れるのであれば、私も運を創りたい。
そう思い、妻に質問をしているのだが。だが、彼女が言うには
「風水は、時代が変わろうと国が変わろうと働く原理原則」
なのだが、そこで使う技術は
「最新バージョンにアップデートしたほうがいい」
ということ。
正直言うと、なにがなんだがよくわからない。
なので、さらにいろいろ聞いて行こうと思う。
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私「アップデートって?風水を?」
妻「そうよ。風水は、『環境を整えることで運を創る』ものなのよ。だったら、そこで使う技術を、科学的根拠があるものにどんどんアップデートしていってもいいんじゃないの?」
まぁ、そうかもしれない。だけど、そうなると風水ってそもそもなんなんだ・・・・。
妻「ちなみに、こういう『風水とはなんぞや』ってテーマは、終わることなく永遠に議論することができるわよ。でも、その議論にまったく意味はないわ。なぜならば・・・」
一呼吸置いてから彼女は言った。
妻「たとえばね。金運をアップしたい、という目的があったとするじゃない。で、西に黄色いものを置くことで金運アップしたいんだったらそれでもいいと思うのよね。」
私「いや、べつに西に黄色いものを置きたいわけでは・・・」
妻「でしょ??金運をアップしたいわけであって、西に黄色いものを置きたいわけじゃないでしょ?」
私「まあ、そうだね」
妻「ね。結果的に金運がアップすればいいわけなんだし。それが風水なのかどうか、って別に問題では無い気がするのよね」
そう言われると返す言葉はない。
妻「でね。金運をアップしたいと思った人がいたとして。たとえば、その人の職業的に、新たなアイディアが湧いてくると、収入がアップする可能性が高まるとする。そうしたらアイディアが湧きやすい環境を創って、そこで仕事をするってのはどう?」
私「まぁ、悪くないね」
妻「他にも、集中力を高めて短時間で多くのことができた方が収入が増える、という場合は、集中力が高まる環境を創って、そこで仕事をすればいいのよ」
私「まぁわかるけど・・・でも・・・」
妻「これって風水なのか?って言いたいんでしょ?」
私「そう」
妻「だったら西に黄色いものを置けばいいんじゃないの?そのほうが風水っぽくて良いんだったら、それでいいと思うわ」
私「・・・」
妻「結局ね、風水っぽいことをやりたいんだったら、風水っぽいことをやればいいのよ。でも、結果を出したいなら結果が出ることをやったほうがいいのよ」
私「・・・」
妻「そもそも風水はツールよ。自分の目的を叶いやすい状況を創るツール。ツールを使いこなして目的をドンドン達成してゆくのが正しいのよ」