成功に対する運と実力の割合というのが既に出てるのよ

私の妻は風水師だ。

もちろんゲームに出てくるような「ジョブ」とは違うし、「今年の方角は南南東！」とかそういうのではない。

では、風水師とはいったいナニモノなのか？

私の理解によると、風水とは、運を創ることができるツールであり、そのツールを使いこなすプロフェッショナルが風水師だということ。間違ったことを言ってしまうとマズイとは思うのだが、私の理解が追いつきしだい、正しく訂正してゆきたいと思うのでお許し願いたい。

さて。自分で運を創ることができるなら、私もぜひあやかりたい。
そう思って、どうやればいいのか？っていうことを妻に質問をしている。

だが、今のところ彼女から得られているのは、私が思っていた風水のイメージからかけ離れたものばかり。正直な話、風水である必要があるのか？と疑問に思ってしまうくらいである。

が、しかし、彼女が言うには、風水は運を創るには効率的であるそうだ。
なぜならば

「風水は全自動だから」

ということなのだが・・・・。

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私「全自動って、オートマチックってこと？」
妻「そう。一度セッティングしてしまえば、あとは自動なのよ」
私「はぁ」

一度セッティングしてしまえばあとは自動とは、いったいどういうことなのか。

妻「たとえばね。前に例に出した金運だけど。あらたな発想やアイディアが生まれて、それを実行すると収入が増える可能性があったとするじゃない。」
私「まぁ、そういうケースもあると思う」
妻「そういう人の場合は、仕事部屋を発想やアイディアが生まれやすい環境にしてしまうってのはどう？」
私「うーん、でも、会社だとどうするの？」

妻「営業、経理、企画など、それぞれの職種で達成したい目的が違うわよね。その目的にあわせて環境を整えるのよ。」
私「えーっと、それって会社レベルの話で、個人レベルでできることじゃないよね？」

妻「あぁ、そういう話ね。経営者やご自身で事業をされている方ではなく、会社の環境を変えられないケースね。そういう場合は自宅の書斎やリビングを整えるといいわ」
私「え、でも、自宅に仕事をもって帰れない人って多いよね？」

妻「そういうケースも多いわよね。そういう場合は、自宅をリラックスできる環境に変えてしまう、というのもありよね。というかね。そのあたりになってくると、完全オーダーメイド。その人がどんな目的を持っていて、どのような職種なのか、など、考慮する要素はたくさんあるわ。だから、紋切り型に『こうしなさい』っていうのはないのよ」

なるほど。となると西に黄色いモノを置きなさい、というような話ではないということか。

妻「で、話しを戻すけど」
私「仕事部屋を発想やアイディアが生まれやすい環境にしようって話だよね」
妻「そう。自分の目的に合わせて環境を創ってしまえば、あとは全自動。そういう話よ」
私「うーん」

妻「さらに話しを戻すけど。脳にどんな情報をインプットするかが重要って話しをしたでしょ？」
私「した。ゴミをいれてもゴミしかでてこないって話しだよね」
妻「そうそれ。脳にインプットする情報によって、行動が変わる、だから結果もかわる、という話」

確かにそんな話しをしていた。確か、五感の話もしていたが、、、なんだっけ？

私「五感の話もでてきてたけど・・・」
妻「脳は『外界の情報を処理して、適切な運動を起こす入出力変換装置』であり『身体感覚（入力）と身体運動（出力）の処理に特化した組織』なのよ。」
私「あぁ、そうか、入力である身体感覚が五感なのか」

なるほど。
望んだ結果が出やすい環境を創ってそこで生活をしていればいい。なぜならば、環境が発する情報は五感を通じて脳にインプットされる。インプットされた情報は感情になり、行動となり、結果となる。最初にセッティングしてしまえば、あとはオートマチックだというのは、そのためか。

私「意味はわかる・・・だけどそれって風水なのかなぁ・・・」
妻「ふーーん。運の創り方を教えて欲しい、っていうから話したんだけど、納得できないなら別にいいよー。あれでしょ？もっと風水っぽいのがいいってことでしょ？もちろん、そういう流派もあるから、そういうのやったらいいわ」

私「あ、別にそういう意味ではなくて。なんか、これまでの話はおおよそ風水ってイメージではないので、風水って言わないほうがいいんじゃないかな、って思って」
妻「・・・ちょっと意味がわからないんだけど。っていうか、さっきから何なの？風水っぽくないものは風水じゃないって言いたいわけ？」

やばい、怒らせた。

私「そういうわけではなく、一般的に言われている風水とは違うなぁ、と」
妻「・・・。さっきから同じところをぐるぐるループしてるっぽいけど。」
私「いや、風水じゃないものを風水だと言われても、納得できないというか・・・」
妻「・・・。納得感が重要なの？」
私「納得出来ないと行動できないというか・・・」
妻「どういう納得感？」
私「これなら行けるっていう、そういう納得感」
妻「まぁ、納得感が欲しい人ってのもいるわよね。ならもっと風水っぽい一般的な風水をやったらいいじゃない。」

私「いやまぁ、そうなんだけど」

妻「何度も言うけど、風水っぽいのをやりたければ風水っぽいことをやればいいの。でも結果を出したいんだったら結果が出ることをやればいいのよ。ていうかね。そもそも、なんで運を創りたいの？そこが明確じゃないと、ブレるわよ」

私「え・・・」

妻「私の風水は目的に合わせて完全オーダーメイドで調整をするの。環境を味方につけて、自分自身に影響をあたえて、行動を変えて、そして結果に影響をあたえるのよ。ブレた状態でセッティングしても、ほしい結果が得られないわよ。あとからこんなはずではなかったと思うのがオチ」

私「いや、まぁ・・・。うん・・・」

妻「それにね。実際、何か結果を出したいことがあったとするじゃない。その分野での実力があまり無かったとすると、相当な運が必要になるわ。逆に、実力がある程度ある分野で、あともう少しアレば、、、という場合は、さほど運は必要ではないかもしれないわ」

私「運？？？実力？？？」

妻「成功に対すると運と実力の割合というのが既に出てるのよ」

いや、な、、、、なにを言っているんだ・・・。