そう、完全オーダーメイド。あ、だけど誰でも共通して出来ること、あるわよ
私の妻は風水師だ。
風水師と言うと、「ファイナルファンタジーのジョブなのか?」とか「占い?おまじない?」とか言われることがある。ちょっと詳しい人には「四柱推命?それとも占星術?」なんてことも言われることがある。
私も最初よくわかっていなかった。お恥ずかしい話ではあるが、本当にわかっていなかったのであるが、ここ最近、話しを聞いていく中で、理解は深まってきた。それは、どうやら妻が使う風水というものは、一般的な風水とは異なる、ということだ。
今のところのわかっているのは、風水は運を創ることが出来るツールであり、風水を使いこなすプロフェッショナルが風水師ということ。
では実際に運を創るにはどうしたら良いのか。今、まさにそのことを彼女に問うているところなので、ある。
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私「え?どうやって運を創るればいいの?」
妻「これまで説明してきたことを整理して考えるとカンタンよ」
これまで説明してきたこと?五感とか脳とか環境とか?えーーっと・・・。
私は、これまでの話しを思い出してみた。
私「えーっと、えーっと。。。たくさんあって整理仕切れないなぁ・・・」
妻「ポイントは、マザースマイルの話よ」
マザースマイルは断じて「母のスマイル」ではない。マザーはマザー・テレサ。スマイルはサミュエル・スマイルズのこと。面倒になって統合してしまったのだろうが、そんなことをすると、もう別の言葉になるのでやめたほうがよいと思う。が、まぁ、私がそのあたりの自動補完ができると思って、わざと言ってるんだと信じたい。いや、信じている。
それはそうとして。彼女が言いたいのは、思考が言葉になり、言葉が行動になり、行動が習慣になり、習慣が性格になり、性格が運命になる。というような一連のプロセスのこと。マザー・テレサもサミュエル・スマイルズも、言葉は違えども、考えていることが結果として現れる、というようなことを言っている。
私「考えてることが、結果になるってことだよね」
妻「そう。それと、池谷先生の脳の話しもあったでしょ?」
池谷先生というのは、池谷裕二(いけがやゆうじ)東京大学教授のこと。ちなみに、池谷先生とは、一方的に著作を通じて存じ上げているだけであり、面識などはありません・・・。
彼は著書で、脳とは「身体感覚(入力)と身体運動(出力)の処理に特化した組織」であり「外界の情報を処理して、適切な運動を起こす入出力変換装置」と書いている。身体感覚とはさまざまな解釈ができるが、脳へのインプットと考えた場合、五感が適切であろう。したがって、脳へのインプットは五感。
私「五感が脳へのインプットになる、と」
妻「そうそう。だから、五感へのインプットを望んだ結果が出やすいものにしておけばいいの。で、五感のインプットを考えた場合、自宅や職場などの環境を変えてしまうのがてっとり早いのよ」
私「自宅や職場などの環境を変えてしまう?」
妻「そう。環境を整える、というような表現を使うこともあるけど。そこで生活なり仕事なりをしているだけで、欲しい情報が五感を通じて脳に送られるようにセッティングしてしまうのよ」
私「あぁ、全自動と言っていたところにも関係するわけね」
環境は一度セッティングしてしまえば、その後はそこにいるだけで、常に五感を通じで脳に情報が送られる。
妻「そゆこと。」
私「なるほど。で、どうすればいいの?」
妻「まず、目的を明確にして、それに合わせて調整をするのよ」
私「はぁ。なんか、どこかの方角に何かを置くとかではない、と」
妻「もちろんそういう流派もあるわよ。もし、方角などのアプローチでやりたいのであれば、そのような流派の先生方がいらっしゃるので、相談してみるといいわね。」
私「となると、方角はみないってこと?」
妻「もちろん私も見るわよ。でも、方角的な吉凶だけでなく、その他の要素からの影響も十分に考慮するの。だから、方角的に最高でも、その他からの影響を考えると良くない場合は、あえて方角を無視することもある。逆に、方角的に最悪でも、その他の要素的に最高であれば、十分に風水調整をした上で、その場所の利用をすすめることもあるわ」
私「はぁ」
妻「言ってしまうと、全ては完全オーダーメイド。私は、これをしなさい、あれをしなさい、なんてことは言わないわ。こうした方がいい、という提案はするけど、最終的に決めるのはお客様。お客様の意思にそぐわないことであれば、別の提案に変えたりもするわよ。」
私「ふーむ。オーダーメイドかぁ・・・」
妻「そう、完全オーダーメイド。あ、だけど誰でも共通して出来ること、あるわよ」
私「え、なに?」