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回収率が20%上がる!馬の狙い方を徹底解説【競馬理論】【競馬ファクター】

編集・追記

2022年5月24日 追記 質問① 


回収率が20%上がる競馬予想の考え方

このnoteで解決するお悩み

このnoteでは、
・自分の力で競馬の予想ができるようになりたい
・予想の仕方がわからなくて、誰かの予想に乗ってることが多い
・軸は当たるけど穴馬選びが下手で回収率が上がらない
・競馬の勉強をしたいけど、何からしたら良いのかわからない
・競馬で何が正しくて、何が間違っているのかわからない
・独学での競馬の勉強では限界を感じている

このような悩みを解決することができます。
競馬の予想の仕方というのは、実に様々なアプローチがありますが、本当に大切な考え方はこのnoteで解説していることだけです。大衆は馬を見てあーだこーだと考えますが、私はそのような考え方はしません。角度を変えて、馬を見る大衆がどう考えるのか?感じるのか?という観点からアプローチします。いわば、人間心理に根差した競馬アプローチであるという表現が正しいと思います。

人間心理を読み解くために、様々なデータを用いますが、データの数値というのは本質ではありません。どのように考え、人々が予想する隙を突いて、美味しい馬券にありつくのか?というロジックについて学んでいただけるようにこのnoteを作りました。
これまでに物凄い時間と労力をかけて仮説→検証を繰り返し、使えるロジック・使えないロジックを研究してきた結果の集大成になります。かなりのボリュームがありますが、競馬の勉強を本気でやりたいと思う方には、是非ご購入いただきたく思います。

自己紹介

では、そのようなnoteを書く私自身が、競馬において活動してきた実績を軽くご紹介します。

【自己紹介】
中村と言います。
私の予想を配信している「妙味指数」は、今年3月で4周年を迎え、毎年回収率100%超えの好成績を記録し続けています。レジまぐ競馬ランキング1位を何度も獲得し、多くの方に支持されてきました。
「回収率が20%上がる馬券の買い方」のnoteは、1万円という高額の設定にも関わらず大好評で多くの方にご購入頂きました。
現在はブロマガのサービス終了と共に消えてしまいましたが、旧ブログの投資馬券術チャレンジは100万PVを達成。
わかりやすい説明で、伝わるように解説するのが得意です。

現在配信中の妙味指数の成績(バックテスト含む)

アイコンは漫画家の愛南ぜろ様に描いていただきました。すごく気に入ってます。


当てはまるとヤバイ! 競馬予想チェックリスト

1 オッズに流されて人気馬をよく買ってしまう
2 当たる馬を予想するのが競馬予想だと考えている
3 よく有名人やYoutuberの馬選びにノッている
4 馬が負けたことをよく騎手のせいにしている
5 差しが決まるのは、差し馬の末脚が凄いからだと考えている
6 競馬レースにおける有利・不利の仕組みがよくわかってない
7 レース映像を観ても、分析することができない

このような項目に当てはまる方は、このnoteを読むことで馬券収支が向上するはずです。

前半の1~4の項目に当てはまっている方は、馬券の考え方的には、完全に負ける行動を取っています。まずは、馬券の考え方を変えていくだけでも馬券収支が向上し、さらには自分で馬券を考える楽しさを知ることもできます。

前半は大丈夫だけど後半の5~7の項目に当てはまっている方は、考え方は良いのですが競馬に対する認識が甘いです。逆に言えば、正しい認識さえ持ってしまえば良いのですが、人間は一旦持った固定概念というのは中々変えることができません。自身の認識を一旦捨てて、学びなおす気概と熱量を持っている方は、このnoteを購入して読んでいただければと思います。

チェックリスト後半の項目は、穴馬券を獲るロジック&データの章で詳しく解説しています。

これは持論なのですが、競馬というのは大枠では認識の正しさを競うゲームです。例えば、「上がりが速い馬が強い馬だ」という認識を持っている方は、ほとんどのレースで前走までの成績で上がりが速い馬を買い続けることになると思います。「調教が良い馬が今回勝つはずだ」「血統で適性が合う馬が勝つはず」等も同様です。これらの例には、馬券に対する非常に重要な考え方が抜けています。
考え方については、この後に詳しく解説していきますが、「誤った考え方・認識を直す」のは、競馬歴が長ければ長いほど難しくなります。子供のほうが頭が柔らかく、大人になると頑固になっていくイメージですね。そういった意味では、初心者のほうがすんなりと受け入れやすく、最初に勉強するのがこのnoteであって欲しいとも思います。
実は、競馬の考え方というのはそこまで難しい話でもありません。最初に身に付けてしまえば、それが当たり前だろ?という感覚でもあります。競馬をやり込んできて、自分なりの競馬論を持っておられる方は、このnoteを読み進めていく上で、ご自身の認識と違う点があった場合には、改めて「考えるキッカケ」として活用いただければと思います。

経験則ですが、元パチプロ・スロプロの人は、競馬の考え方も秒で理解します。
ていうか元から理解してることが多いですね。


穴馬を獲る再現性

競馬では、パリミチュエル方式でオッズが決まるため、既に人気の馬には妙味が少ないです。よって、人々が注目していない馬、つまりは穴馬をとることで回収率を上げる必要があります。

実は、穴馬を獲るというのは、8割くらいはデータを基軸にして立ち回ることで、回収率を上げることが可能です。逆に、データに反した馬の選び方をしていると、大幅に回収率を下げてしまいます。

「そんなことを言っても馬は生き物なんだからデータなんてアテにならないよ。」
と思われる方がいるかもしれません。しかし、競馬におけるデータというのも見る角度を変えてやると本当の意味がわかってきます。それが、冒頭で言ったように、人間心理に根差したアプローチです。データも道具であり、道具というのは使いようによって便利にもなれば、使えないものにもなってしまうのです。

そういった考え方から、このnoteではデータを基本として解説しています。データで理解すれば、再現性をもった馬選びが可能になってきます。どういうことかというと、例えば、有名な予想家が「この馬の馬体的に今走は適性ドンピシャだ」とか言ってても、それはあなたが見ても同じ結論になりえるでしょうか?その人が見ないとわからないものは、その人の独自性のある売りポイントなのかもしれませんが、再現性はありません。
再現性があるというのは、いわば料理のレシピみたいなものです。同じ分量で同じ工程でやれば、同じようなものが出来るようでなければいけません。
今回のnoteでは、再現性のあるロジックを大切にしていますので、初心者の方でも考え方さえ理解すれば、同じように馬選びができるようになります。

料理は再現性が高い


穴馬を獲るの定義

ここで、「穴馬を獲る」について定義させてください。私の言う穴馬を獲るというのは、闇雲に穴馬であれば何でも良いという意味ではありません。
私の言う「穴馬を獲る」というのは、馬券的に期待値の高い穴馬を獲るという意味合いです。これがどういう意味なのかが分かる方は、次の節にお進みください。わからない方のために解説いたします。

例えば、単勝オッズ10倍のAという馬とBという馬がいたとします。
Aという馬は好走率が15%あると判断しました。
Bという馬は好走率が8%だと判断しました。
この場合、各馬の期待回収率は、
A 10倍×15%=150%
B 10倍×8%=80%
となります。Aの馬を買い続けた場合、投資金額に対して150%の回収が見込めますので、期待値が高い穴馬と言えます。一方、Bの馬は80%の回収しか見込めませんので、マイナスになってしまいます。

このように、馬券的にみて期待値の高い穴馬を獲る方法を模索するという考え方を身に付けてください。そこが馬券を考えるスタートラインです。
初心者は、ついつい当てたがりがちです(馬券歴が長い人でもそういう人は多いです)。期待値という考え方を持っていないので、目の前のレースで当たればそれが正解だと考えてしまいます。期待値思考に切り替えること、これが出来なければ万年馬券下手確定です。

お金をドブに捨てますか?

注意事項・免責事項

今回は穴馬を獲る技術を画像とデータを用いて徹底解説します。

穴馬券を獲るための考え方は、無料で公開しています。無料部分の考え方だけでも読んでくだされば、馬券についてわからなかったことが、わかるようになります。※具体的なロジックとデータについての途中から有料となっています。

競馬における情報は、非常に高い価値を持つものです。無料であったり、あまりに安く設定しすぎると、世間の誤った認識を是正してしまい馬券理論が通用しなくなってしまいますので、ある程度高額に設定していますが、毎年馬券に投資する金額を考えれば、安いものだと思います。情報に投資をすることができる方のみ、有料部分は購入いただければと思います。

注意:このnoteは、「こうすれば馬券が絶対に当たる」のような情報ではありません。この世界にそのような方法はありません。このnoteを読んだからと言って、必ず毎レース馬券が獲れるみたいなことはありえません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

当noteの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、他サイト等への引用を厳禁いたします。
また、当noteの情報を元に、損失が発生しましても、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

ご理解いただけましたら、読み進めてください


競馬における人々の基本「心理」

馬券収支を上げるためには、穴馬を絡めることが必要だと先ほど述べました。日本競馬の仕組みと、馬券の傾向を知れば理由が深く理解できます。
まず、日本競馬のオッズの仕組みは、パリミチュエル方式を採用しています。簡単に言うと、人々が支持をすればするほどオッズが下がり、支持されなければオッズが上がります。なので、「人気がある/ない馬」という言い方をするわけです。

超重要で基本的な人間心理なのですが、競馬における人々の心理は「当てたい」です。当てればお金が増えるのだから、目の前のレースを当てることに躍起になるのが馬券購入者の大半なのです。ですので、当たりやすそうな馬ほど人気になる傾向があり、その見立てというのは概ね正しいです。データが証明しています。

TARGETより 2000年1月~2022年4月

1番人気は、勝率平均が32.5%あり、3回に1回は単勝が当たります。逆に9番人気であれば、2.2%しかありませんから、45回に1回しか当たりません。人気というのは、全馬券購入者の集合知ですから、かなり正確に勝率予測をしてくるものであると認識してください。

次に、馬券の精度を上げた場合のデータを見てください。馬券の精度を上げるために、私が配信している馬券予想指数の妙味指数を用います。

TARGETより 2000年1月~2022年4月 妙味指数1位110点以上

1番人気の場合は、勝率36.9%まで上昇し、単勝92%複勝92%となっています。2番人気では、勝率23.1%まで上昇し、単勝99%複勝92%です。それに対して、6番人気以下の回収率は100%を超えるところが多いですね。

人々の基本心理は「当てたい」ですから、逆を言えば「当たらなさそう」と考えられてる可能性が高いのは、穴馬なわけです。人気馬は多かれ少なかれ「当たりそう」と思われてる馬が選ばれるわけですから、期待値が上がりづらいのですね。人々が「当たらなさそう」と考えている馬だけど、実は人々が思うよりも好走する確率が高いとしたら・・・?それこそが、穴馬を獲るために必要な思考です。

人と逆のことをやるのが正しい道と言えます


馬券の性質

馬券の基本的な性質として、的中率と回収率が反比例するというものがあります。わかりやすく言うと、的中率を上げれば回収率が下がり、的中率を下げれば回収率が上がるという性質です。これは先ほど説明した通り、競馬のオッズの仕組みに基づいた傾向です。
ただし、的中率が低い馬券ほど分散が大きくなるため収支が荒れてしまいます。ですので、穴馬と言ってもどこまでを対象に買えばいいのか?という疑問が湧いてきます。

詳しくは少し難しい話になってしまいますが、大穴すぎる馬というのは過大評価されてしまいますので、正確には反比例ですらありません。これは、主観的な確率と実際の確率のズレが生じるというもので、低確率であればあるほど、人々は「ワンチャン当たるかも」と期待しすぎてしまうというものです。

””低い確率は過大評価され、高い確率は過小評価されます。そして実際の確率が約35%のとき、主観的確率と一致することが、様々な研究からわかっています。客観的確率が0%と100%に近い場合、つまりほぼ不可能なときとほぼ確実なときに、主観的確率の乖離が大きくなっています。

ほとんど起きない家電製品の故障を心配して有料の延長保証に申し込んでしまったり、ほとんどあたり見込みのない宝くじを買ってしまう心理にはこのようなことがあるのです。””

人は確率が高いことを過小評価し、確率が低いことを過大評価する
http://bgeducation.blog.fc2.com/blog-entry-919.html
人間は時として非合理な生き物です。 上記URLから引用

穴馬といっても、人々が過大評価するような穴馬を買うことはできないことがご理解いただけたと思います。ただし、上記の補足説明は一般的な確率であり、そのまま馬券には適用できません。そこで、これは私の経験則と過去データからの推定ですが、馬券において的中率は最低でも5%はあったほうが良いと思います。逆に、30%以上当たる馬券は当たり過ぎていて人々が好む馬券になりがちなので。目安として的中率は、5~30%くらいまでを狙うイメージです。基本的にオッズが甘くついている過小評価馬を狙いますので、5%当たる単勝30倍馬や、30%当たる単勝5倍馬を狙う感じですね。
当てすぎても当てなさ過ぎても良くないというのが、馬券心理の難しいところですが、心理は普遍的なファクターですので、狙えるオッズ帯があることは知っておいてください。以下の2000年~2020年までのデータにおいて、オッズ帯別的中率で、5~30%のゾーンがどこかを確認してください。

単勝オッズ

馬券の買い方については、前作の馬券の買い方のnoteで詳しく解説していますので、買い方についてお悩みの方はこちらもどうぞ →回収率が20%上がる馬券の買い方



確率のハマり

これを読んでくださってる方の中で、パチンコやスロットをされた方であれば確率は時として残酷に下振れて我々のお金を奪っていくことを体験しておられると思います。確率の何倍ハマりがどれくらいの発生頻度なのかを確認しておきましょう。
こちらの画像をご覧ください。

https://pacnk.com/tools/sub/hamari/act.php

補足
確率の2倍とは、例えば確率が10%であれば1/10ですので、分母の10を2倍して20回外れ続けるということです。


競馬で例えてみましょう。ここに的中率10%の馬がいるとします。10%ですから、平均的には10回に1回は当たるはずの馬です。そういった10%の馬に賭け続けて、当たった段階で試行をやめるとします。

7.5回に1回は、2倍ハマるので、20回賭け続けても当たりません。
20回に1回は、3倍ハマるので、30回賭け続けても当たりません。
55回に1回は、4倍ハマるので、40回賭け続けても当たりません。

10%であれば、10回に1回のペースでコンスタントに当たりそうに思えますが、実際には割と頻繁にハマりがくることを想定しておかなければなりません。

では、的中率50%の馬だったらどうでしょうか?
2倍ハマり→4回連続ハズレ
3倍ハマり→6回連続ハズレ
4倍ハマり→8回連続ハズレ

50%であれば1/2と分母が小さいので、ハマったとしても連続ハズレ回数が小さいですね。よって、少ない試行回数で確率通りの結果になりそうです。

次に、的中率1%の馬ではどうでしょうか?
2倍ハマり→200回連続ハズレ
3倍ハマり→300回連続ハズレ
4倍ハマり→400回連続ハズレ

このように、頻繁に起きるハマりで、数百回連続ハズレが起きてしまいます。もしあなたが馬券を買っているとして、これだけの連敗に耐えられるでしょうか?現実的には無理だと思います。本当に確率と期待値を信じていたとしても、数百回外れ続けてお金を失い続ける痛みに耐えられる人はほとんどいません。ですので、穴馬を買うといっても、ある程度の的中率があることは重要になってきます。

ジャグラーでも500は軽くハマる そしてREG


期待値の高い馬が産まれるのは何故か?

これまでに、穴馬を馬券に絡めることが必要だと述べてきましたが、では何故期待値の高い馬が出てくるのかと考えなくてはいけません。期待値の高い馬がいるということは、競馬は人気投票ですので、どこかで大衆が間違えていないといけないわけです。
先ほど、大穴馬は過大評価されていて実際の確率よりも高く見積もられてしまうという傾向のお話をしましたが、大穴馬というのはそもそも支持率が低いため、あまり投票数を多く持っていません。よって、全体の期待値への与える影響は少ないです。

では、どこで間違えれば影響が大きいかというと、人気馬です。人気馬は投票数を多く持っているからこそ人気馬であるため、人気馬が人々の期待ほど走らない場合には、他の馬の期待値が高くなります。

ですが、先ほど大衆の予測はかなり正確であると言いました。大衆の予測が正確であれば、期待値は産まれないはずです。ここで、更にひとつ大衆心理の傾向をお伝えします。それは「バンドワゴン効果」というものです。バンドワゴン効果とは、選択肢の中から多数が選んでいるものは、更にその選択肢を選ぶ者が増大するというものです。

人気馬というのは、ある意味で安心です。何故なら、他の多くの人が選んでいて、支持しているからです。馬券を買う時というのは、当たるかどうか不安な心理状況です。そこで他の人が自分と同じ馬券を持ってたらちょっと安心するのです。

今ではYoutube等で予想を公開する有名人も多いですが、もしあなたが選んだ馬とYoutuberの本命が被ったら、ちょっと安心し、嬉しい気持ちになりませんか?「うんうん、そうだよね」と自分の予想が認められた気持ちになり、正しい選択をしたと思ってしまいます(ただし粗品を除く)。

馬券のほとんどは、締め切り数分前に投票されます。これらは、必ず他者の投票から成るオッズを見て投票されており、多くの追随買いを産んでしまいます。人は人の作った人気馬に"ノル"のです。買った馬が、「締め切り3分前だと5倍だったのに、3.6倍まで下がってしまった。」のような経験は誰しもあると思います。多くの人に支持されている一方で、その人気が多くの馬券参加者の追随買いの呼び水となってしまうのが「人気馬」の宿命です。もし仮に来ない1番人気馬が確実にわかるのであれば、馬券は勝てます(実際にはわかりませんが)。

このように、人々の支持を集める馬がいる一方で、本当は強いのに放置されてしまう過小評価馬というのも存在します。これまで説明してきたように人間心理が深く関係しているのが馬券ですので、人々が買いづらい馬券には、プレミアム(期待値)が含まれていると考えられます。これまでに掲示板を外し続けているような、一見当たりそうにない馬等がこれに該当します。「外したくない」「損をしたくない」という気持ちが、外れるリスクに対するプレミアムを産むのが馬券なのです。株式投資の世界では、この損をするというリスクに対して発生するプレミアムを、リスク・プレミアムと呼びます。馬券においても人間心理が、期待値の源泉となっているのです。

粗品 Official Channel より(ちなみに皐月賞のデシエルトは16着)


データから期待値の高い穴馬を紐解いていく

これまでに、馬券の性質とロジックについての解説をしてきましたが、ここからは実際にデータから穴馬を獲るためにはどうすればいいのかを紐解いていきます。もうご理解いただけたと思いますが、全ては期待値の観点から穴馬を見ていくため、「どういう馬を買えば当たるのか?」とは考えません。何を買えば当たるのか?と考えるのは、大衆と同じで優位性が産まれないからです。ここの考え方に、まだ納得いただけない方は、読み進めるのではなく、再度ここまでの章を読み返していただきたいです。それほどまでに馬券は考え方が大事です。

ここまで読み飛ばした方は、馬券の考え方・ロジックを理解せずにこれ以降を読んでも意味がありません。

お待たせしました。ここからは、馬券に直結するデータを提示していきます。データには、必ずロジックがあります。因果関係としてAだからBであると考えられると、私なりの考察が付いております。データだけじゃなくて、考え方を身に付けていってください。

競馬は、仮説→検証→実践の繰り返しです


穴馬券を獲るロジック&データ

データの見方

2000年1月~2022年4月 TARGETより

好走率は、勝率・連対率・複勝率でチェックします。
回収率は、主に単勝適正回収値でチェックします。
単勝適正回収値とは、オッズに対して投入金額を変動させた際の回収値になります。例えば、10000円の払い戻しを受けるために、単勝2倍であれば5000円の投資、単勝100倍であれば100円の投資となります。このように、払い戻し金額を一定にして、オッズによって投入金額を決めた際の回収値が、単勝適正回収値です。

ローテーションはどうやって決まるのか

ローテーションとは、馬の使い方だと思ってください。例えば、馬が疲れたら休養させたり、走れそうなら連闘させたりするというもので、馬がレースを走る間隔です。この間隔は、基本的には間を空ければ空けるほど馬の成績が落ちる傾向があります。

TARGETより 2000年1月~2022年4月

全体としての平均値をみた時に、3週空けて走るのが最もパフォーマンスが高そうです。逆に半年以上(26週)空いた場合は、大きく成績が落ちるのがわかります。

もしあなたが調教師であり、今回のレースで2着の馬がいたとしたら、どれくらいの間隔で使いたいですか?当然馬の調子は見ながらになりますが、2週~3週くらいの短い間隔で使いたいと思いませんでしょうか?何故なら、間隔を開けてしまうと馬のパフォーマンスが落ちるので、調子が良い内に使っておきたいと考えるのが自然ですよね。

逆に、調子が悪く10着の馬だったらどうでしょうか?これは、短い間隔で使って馬の成績が上向くでしょうか?中には、レースで使いながら調子を上げる馬がいるかもしれませんが、大敗した馬の多くは調子が悪かったり、調整が足りなかったりするものです。よって、前走で成績が悪い馬ほど間隔を空けて使いたいと考えられます。

そこで、前走2~4着、前走5~9着、前走10着以下の3パターンに分類して、間隔のデータを見てみましょう。

前走2~4着
前走5~9着
前走10着以下

前走2~4着だった馬は、間隔を空けるほど成績が落ちていくことが確認できますね。連闘でもかなりの確率で走ります。
前走5~9着の馬は、馬によるという感じでしょうか。パフォーマンスが最大になるのが5~9週空けた時になっているので、やはり間を空けて使ったほうが良さそうではあります。
前走10着以下の馬は、間隔を空けるほど成績が上がりますが、半年以上は空けすぎのようです。

これらのデータから、前走の着順が悪く、状態が悪いのに間隔を短くとにかくレースを使いまくるような馬は、期待値が低そうであることがわかります。間隔は、できれば5週以上(一か月以上)は空けて、馬の状態を整えてから走らせるような馬を狙うほうが良いと言えます。

補足
半年以上空ける馬は、怪我等の場合が多く、レース自体も久しぶりですのでかなり好走率は下がり、期待値も低い傾向があります。

また、一般的に「叩き2戦目は買い」という考え方が広く知れ渡っており、競馬に詳しいパドック解説者でも、休み明けはとりあえず叩きで2戦目から本番のような事を言うことがあります。しかし、データからみて叩き2戦目は全く買い条件となりません。むしろ、休み明けで走らなかった馬を狙おうという思惑から、低期待値となってしまうのが現実です。

叩き何戦目か

10週~25週の休み明けの馬の平均勝率が6.3%に対して、叩き2戦目では平均勝率は6.6%とほとんど上昇しません。人々が期待しているほど、一発叩いた程度では成績が上がらないため、過大評価傾向となってしまっています。データ上は、実際に成績が上がってくるのは3戦目以降になりますが、この傾向は馬によっても異なるため、叩き何戦目かを意識するのは「叩き2戦目ではないか」だけを気にしていればOKです。世間の心理が買い方向に一気に集まるポイントだからです。

結論:前走のパフォーマンスが悪かった穴馬を狙う時には、間隔が1か月以上空いてる馬を狙う。叩き2戦目は買わない。



馬体重増減は〇〇と併せてみる

ローテーションをみた上で、今走の馬体重増減との関係性をみていきましょう。馬というのは、レースに1度出走すると、10キロ近くの体重が落ちると言われています。

競馬感性の法則 角居 勝彦著 より引用

この本で、角居先生は絞れながら体重が増えていくのが理想と言われており、馬に走るための筋肉がついていくことを仰っているのだと思います。

過去データの傾向からみれば、間隔を詰めて走れば馬体重が若干落ちる、または維持できていれば良く、短期間で大きな変動は、何かおかしなことがあると考えられます。
また、間隔を空けて使う場合には、基本的には馬は前走から体重を増やしながら戻ってくるのが良く、長期間の休み明けになると20キロ以上増えていても問題がありません。次に示すデータは、間隔と馬体重増減の関係性を分析し、複勝回収率でみたデータです。

縦が馬体重増減値、横が間隔

このデータを見て、まず気付くことは、どんなローテーションにおいても-10㎏以上というのはマイナスファクターとなりうるということです。よくパドック解説者が10㎏以上減っていても細く見せない等を言うことがありますが、データ的には良くありません。

また、連闘~3週間隔では+10㎏以上の馬も良くありませんね。これだけの短期間で10㎏以上増えるのもまた、何かおかしいと考えなければいけません。例えば、調教が積めてなく筋肉ではなく脂肪がついたのでは?等。データを踏まえた上でパドックを注目していれば、解説がなされるかもしれません。

ざっくりと目安
連闘の馬であれば、-4㎏~-9kg程度
2週~3週の馬であれば、-5kg~+5kg程度
4週の馬であれば、維持~+10kg程度
5週~9週の馬であれば、維持~+10kg程度
10週~25週の馬であれば、+5㎏以上
半年以上の馬であれば、+15kg以上
が望ましいと言えそうです。

先ほど、前走パフォーマンスが悪い穴馬であれば、最低でも1か月以上の間隔が欲しいと言いました。つまり、穴馬を適切なローテーションで狙う際には、馬体重の増減を併せてみるなら、馬体重は増えてないといけないなというのがわかります。

間隔10週~25週 馬体重増減別データ

少なくとも、10週以上空けた馬で-10㎏以上減ってる場合は買えないですね。10㎏以上増えていれば、単勝の回収率がグッと上昇します。

結論:馬体重増減はローテーションと併せてみる。間隔を一か月以上空けた場合には、馬体重は増えているほうがいい。10㎏以上減るのはどのローテにおいてもマイナス。



レースレベルは新聞の馬柱では分からない

穴馬には、前走で着順が悪い馬がなりやすいわけですが、例えば前走6着だとしても、相手が強かったうえでの6着なのか弱かった6着なのかでは評価が全然違ってきます。

そこで相手関係の強さをレースレベルとして、着順別の成績を見てみましょう。レースレベルは0~7の8段階に分類し、高いほどレベルが高くなります。レースレベルの分類の仕方なのですが、

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