ユダヤ教徒街の壁アート
ブダペストの第七区はヨーロッパで最大のシナゴーグがある。ドハーニ街シナゴーグは街中でも一際目立つので、辺りを歩いていたら必ず目を引くだろう。
シナゴーグの近くだけあって中東料理屋さんがたくさんあり、ハンガリーにいながらどこか異国情緒漂う感じがして歩いているだけでも楽しい。今日はそんなユダヤ教徒街の壁アートについて書いてみたいと思う。
ブダペストは首都だがいわゆるロンドンや東京みたいなところと違って、最新のビジネスビルは少なく、昔ながらの古い建物、あるいは古くなくても昔ながらの景観に溶け込むようなデザインの建物が多い。古い建物の全て壊して作り変えてしまうのではなく、リノベーションしてレストランやバー、カフェ、ギャラリーや服・雑貨屋などに形を変えて今も形を残している。
実際廃墟バーというのもブダペストの観光名所の一つで、有名な廃墟バーのいくつかもこの第七地区に存在している。定番中の定番といえばSzimpla Kertなど。
第七地区だけではないが、ブダペストには昔のままの建物がそのまま残っている場合が多く、何故なのかわからないが街に有機的な印象を与えている気がする。ハンガリー人に聞いても「お金がないから修理してないだけだよ」というだけで、それは真実かもしれないが、何もかも新しくなって歴史を感じない建物よりは、汚くても人の匂いがする場所の方が私は好きだ。
そんな「廃墟」に様々なペイントがなされていて、特に第七区はアーティストによるプロフェッショナルなものをたくさん発見できる。
これらはほんの一部で、歩いて色々な壁アートを発見するのは、ブダペストのアート観光としてはなかなか良いプランのように思う。流行りのサードフェーブチックなコーヒー屋さんはたくさんあるので、コーヒーを片手に歩き回ったり、あるいはちょっとずつ休憩しながら街の探索をするのも良いかもしれない。特に私のおすすめはRumbach Sebestyén utcaあたり。