「頑張らない」とか言われても頑張ってしまうし、うまく休めない人は
「頑張らない」
「無理しない」
そんな言葉をときどき見かける。
根性論や我武者羅は、今や前世紀の負の遺産扱い。
頑張らなくていいんだよ、無理しなくてもいいんだよ、
そのままの貴方でいいんだよと、優しい言葉があちこちで語られてる。
モーレツ社員は老害だとか、ブラックな働き方だと言われたり。
もちろん昔から、我武者羅な人を揶揄する風潮はあった。
「ガリ勉」「教育ママ」なんて言葉は、必死に頑張る人を嘲笑う意味で使われていた。
「そこまで頑張らんでも」と小馬鹿にするようなこともあった。
それでも昨今ほど「がんばらなくていい、無理しなくていい」と言われることはなかったように思う。
それはメンタルヘルスなどが認識されてきて、頑張りすぎることの弊害が広く知られるようになったからでもあるだろう。
そして「努力」の意味や方向性が昔のそれとは違ってきたというのもあると思う。
昭和の高度成長期なら、思考や工夫より「手を動かす」「体を動かす」などの物理的な努力が結果につながった。
バブル期は、残業すればするほど収入につながった。
労力や時間が「努力」を測る目安になってた。
今は、労力をかけすぎれば非効率と言われ、
時間をかけすぎると労働時間の問題になってしまう。
そして、ある程度できあがってるシステムに乗っかれば暮らしはできるし、物も一通り行き渡ってる。
ひと昔のような「頑張り」は不要といえば不要。
それでも、
頑張らなあかん時があるねん。
無理もせなあかん時があるねん。
たとえば受験勉強や昇進試験。
契約を取るためのあれこれ。
期限ギリギリの案件。
急に欠員が出た時の対処。
どうしたって無理して頑張らなあかん時がある。
短期間で終わるんなら、まぁいい。
期限が決まっていて、その日まで頑張ればいいのなら乗り切れるかもしれない。
一区切りついたら「自分へのご褒美」で美味しいもの食べたり、ゆっくり休みをとるんだ〜と、頑張った後の楽しみを心の支えにして乗り切れる。
明確な期限があれば、多少の無理もきく。
でも実際は、一区切りついた後にまた何かしらの課題ができて、また頑張らなあかん、という状況になりがち。
そんな延々と頑張らなあかん状況なら、そら
「頑張らない」
「無理しない」
が大事になってきます。
延々と頑張り続けるなんて、生き物として無理。
しっかり休んでこそ、頑張れる。
それは体だけじゃなく心も同じ。
それはわかってるけども、
「頑張らない」「無理しない」と言われてる時代にあっても、
頑張り癖が染みついちゃって休むことに罪悪感を覚えたり、
体が無意識に緊張状態を続けていて、うまく休めてない場合も多々あります。
体の力を抜いて〜 って言われても、うまく抜けないやん?
ゆっくり息を吐いて〜 って言われたら、呼吸に力が入ってしまうやん?
頭を空っぽにして〜 って言われたら、雑念がいっぱい湧いてくるし、
一日中ゴロゴロしてたら腰が痛くなったり、却って怠くなったりするやん?
ふだん頑張ってる人がゆっくりするのって、けっこう難しい。
だから森林浴などの癒しスポットや、サウナなどが人気になったりするんでしょうね。
日常からちょっと離れる感じ。
鍼灸施術は「医療類似行為」であり、症状の改善を目指すものではあるけれど、
同時にリラクゼーション、心も体も緩めるものでもあります。
身体本来のはたらきは、いい感じに緩んだ方が高まります。(緩みすぎてもあかんので、いい感じに、です)症状の改善にもリラクゼーションがあった方がいい。
ふだん頑張ってる人の身体はリラックスするのが下手になってるので、
鍼灸施術で緩めてやると違ってきます。
鍼灸施術を受けた後、
「ぐっすり眠れた」
とほとんどの人が言います。
ぐっすり眠れるって、とっても大事。
ちゃんと眠るだけで身体の不調は何割か軽減します。
どうしても頑張らなあかん人、
頑張ってしまう人、
うまく休めない人に、
鍼灸はほんま、おすすめ。
鍼灸施術を続けるうちに、
体だけじゃなくて気持ちの面も変わってうまく休めるようになる人も、けっこういたりもします。
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