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クリスマス映画に思うこと

11月に入ると、NetflixもAmazon Prime Videoもクリスマス映画だらけになります。
ファミリーで楽しめるものや、ロマンティックコメディが多く、
ハッピーエンドで、ハートウォーミングで、ミラクルがあって、
愛と友情と信頼と絆と幸福なんかを軸に物語が描かれる。

そんなクリスマス映画の数々が、
かつての私は 大嫌い でした。

最近はそうでもなくなったけど、クリスマスシーズンになるとひたすら流れてくるクリスマスソング、山下達郎とかユーミンとか、
それらも 大嫌い でした。

クリスマスだからって浮かれてんじゃねぇよ。
なんで愛だの恋だの言い出すん。
子供のためにサンタをやる親は全然許せるとしても、
それに付け込む商魂逞しい世間には辟易していたし、
キリスト教信者でもないのに聖歌うたってええんか?
…なんて感じに、心の中で毒づいておりました。
二十歳前後の頃から、40代過ぎのえぇ年になるまで。

それが今では、
クリスマス映画を見まくっている。
大人のクリスマスラブストーリーを中心に、あれこれ見まくってる。
「ラブ・アクチュアリー」「ホリディ」「クリスマス・キャッスル」は、飽きもせずに毎年数回見てる。

どれもこれも似たようなお決まりの展開なんだけど、
その「お約束」が気楽に楽しめる要素なのかもしれない。
テレビで時代劇が放送されていた頃「8時40分ごろにこういう展開がある」とわかりきってて楽しんでいた、あの感じ。
きっとうまく治るという安心感。
そして、時代劇と同じくクリスマス映画も、一種のファンタジー。
こうあって欲しいなを映像で見せてくれて、ハッピーエンドで、あぁ良かった良かったと身終えることができる。

自分の日常とは違うものと、割り切れるようになってから
ファンタジーとしてクリスマス映画を楽しめるようになった。
ということは、昔の私はどこかであんなクリスマスに憧れていたのかもしれない。
羨む気持ち、妬み嫉み、そんなのが入り混じって嫌悪感になっていたのかもしれない。
今はもう、季節行事の一つ、形だけ楽しむのもありだし、全く無関係に過ごしたってどうってことない、そんな感覚。

で、クリスマス映画の映像はきらきらしててかわいいものがいっぱい出てくるし、雪や暖炉などの日常にはないものが出てくるのが楽しいです。



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