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multiplier197
雑談のキリトリ
なんてことない会話が、「おもろいやん」「なるほどなぁ」などの意外な発見（？）をさせてくれることがある。
他愛なさすぎてすぐに忘れてしまいがちなそれらを、
私はときどき切りとって集めてる。
ある日の雑談は、
「量産の自転車やから、たまに駐輪場に同じ型、色のが停まってること、あるやん。でも同じ自転車の中でも自分のは見分けつくよな」
そう、付属品や飾りをつけてるわけでもないのに、自分の物はなんとなく見分けがつく。雰囲気でわかる。
「そやのに運動会で自分の子、見つけられへんよな」
そう、これもあるあるで。
よその子は「〇〇ちゃんやん」と見つけられるのに、自分の子を見つけられない。
「多分、ふだん親に見せてる姿と学校での姿、違うんちゃう？違うオーラになってると思うわ」
家での顔と友達といる時の顔は、微妙に違うんよね。
こんな他愛ない雑談を、毎日やってるわけで。
切り取り、文字にしてみると、
ホンマにくだらない。
雑談、会話って、その内容よりも
場の空気、流れ、間合い、それらの影響の方が強い。
そしてそれらを文字にして伝えるのって、
とっても難しい。
…作家さんってすごいな