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ユリの女王・カサブランカ
今年は、夏を感じさせてくれる銀座のお祭りや盆踊りが中止になりました。
毎年、楽しみにしているのに、とても残念です。
けれど、
お花は毎年、同じ時期に咲き、季節を教えてくれます。
今年も「カサブランカ」「ヒマワリ」が
私の自宅の庭に咲きました。
まだ梅雨明けはしていませんが、もうそこまで夏がやって来ています。
気候変動、コロナウイルス、不安だらけの世の中ですが、
今年も変わらず咲いているお花を見ると、なんだかとってもホッとします。
「ユリの女王」と呼ばれている「カサブランカ」をお店に生けました。凛とした姿、甘く濃厚な香りが漂い心が落ち着きます。
元気印の「ヒマワリ」も一緒に飾ります。
「ヒマワリ」を見ているだけで、笑顔になります。
元気をいただきます。
そうそう、私の好きな「中原淳一さん」が、
「花」について語ったポストカードがあります。
もしこの世の中に風に揺れる「花」がなかったら
人の心はもっともっと荒(すさ)んでいたかもしれない。
もしこの世の中に「色」がなかったら、人々の人生観まで変わっていたかもしれない。
もしこの世の中に「信じる」ことがなかったら、一日として安心してはいられない。
もしこの世の中に「思いやり」がなかったら、淋しくて、とてもいきてはいられない。
もしこの世の中に「小鳥」が歌わなかったら、人は微笑むことを知らなかったかもしれない。
もしこの世の中に「音楽」がなかったら、このけわしい現実から逃れられる時間がなかっただろう。
もしこの世の中に「詩」がなかったら、人は美しい言葉も知らないままで死んでゆく。
もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、人間は誰もが孤独です。
中原 淳一
久しぶりに読み返してみましたが、やはり素敵な詩です。
いつの時代でも、人の心はそう変わりがないのかも知れませんね。