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役になりきるとは。演技中の感覚ってどんな感じ?
演じている時、あなたはその役になっていますね。
その役として生きている。
その時に役として生きている自分と、
もう一人、
俳優としての自分が俯瞰してそれを見ているという感覚。わかりますか?
例えば
フレームに対して正しい芝居ができているか
段取り通りの動きは?
アクションシーンであれば相手に怪我をさせないように
舞台であればお客さん、映像であればカメラから見て他の人物と被ってないか
などなどなど
そんなようなことを、演じていながらもう一人の自分が客観視するんです。
役と分離しなければならないのは、その役が“ただそこに生きている”ようでなければリアルなお芝居に見えないから。
新人の場合特に、これができない人のほとんどはセリフをちゃんと覚えていないことが障害になっています。
"ちゃんと覚えている"とはどういうことか。
セリフは考えて出てくるものではありません。
セリフを思い出している時点で役として生きることに失敗しています。
何も考えなくても勝手に台本通りのセリフが出てくるレベルまで体に馴染んでいなければだめ。
まずは俳優の最低限の仕事として、そこを徹底しましょう。
また、役として生きる方法の一つとしては、
五感を解放し、相手や環境、その場に起こっている事に集中する事です。
その瞬間、起こったことに対してリアルに反応する、リアルに反応した結果
役の中に何かが起こって、それが行動やセリフという表現として出てくる。
私達は普段、いちいち考えなくてもそうやってリアクションの連続で生きているんです。
普段やっていることと同じことを、お芝居という、台本で決められた中でやる。
だからお芝居がリアルにみえる。
その上で、もう一人の自分を斜め上の空間に置いてみましょう。
なんだかすごく難しそうだけど
例えばコンビニの店員がレジでクレーマーにキレられてて
「客じゃなきゃこんなやつぶん殴っておしまいなのに」と思いながら
おだやかに接客するのと同じようなもんだと思ったら、出来なくはなさそうでしょ?
まあ同じかといえば違うけど。。
大丈夫です。
お芝居の経験を積んでいくうちに獲得できます。