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フジテックの内山会長の賛否予想③〜残りの主要機関投資家の賛否と行使の予想〜
今日もお疲れ様です。明日は待ちに待ったフジテックの株主総会ですね。気になりすぎて夜しか眠れません(笑)
という冗談はさておき、昨日のnoteではお伝えできなかった機関投資家の行使予想をしていきます。
残っている主要投資家は①アーチザンインベストメンツと②Asset Value Investorsの2社です。
まずはそれぞれの投資家の議決権行使を分析していこうと思います。
当方の分析は非常に簡易的な分析になるので結果を保証するものではない点をご留意ください。
⭐️各機関投資家の行使予想
①アーチザンインベストメンツ
同社は昨年4月時点でフジテックの発行済み株式数の5.26%を保有している。それ以降変更保有報告書等は提出されていないことから2022年3月末時点では4.27%〜6.25%のいずれかの保有であるといえる。非常に影響力が高い。
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同社の取締役選任の議決権行使基準は以下の通りです。
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英文でわかりにくいと思いますが、取締役が取締役会75%以上出席する必要があるといった基準や、取締役会に女性取締役1名選任が必要等の基準が記載されています、フジテックはそれら形式的な基準はクリアしています。
ただ同社のガイドラインを見るとはISSを分析に参照するという記載が何箇所も見当たります。これを鑑みるとISSと行使が近いのではと思います。
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その為私としては「反対」を想定したいと思います。
②Asset Value Investors(アクティビスト)
同社はAVI Japan Oppotunity Trustでフジテックを保有しております。保有上位1位です。概算すると約4%超はフジテックを保有しているようですので非常に重要な投資家として位置付けられます。
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同社の2021年6月総会での行使は全議案賛成行使をしています。
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ただ同社は2020年6月にフジテックへ株主提案を提出しており、その後も継続してフジテックを保有しているということは、フジテックを変えていきたい、今後アクティビズムを継続したいという気持ちがある所以と思います。
またアクティビスト同士は繋がっているとよく言われるので、オアシスから何かしらのアプローチを受けていてもおかしくないとも思います。
またフジテックのガバナンス不全と思われる状態は同社が放っておくとも考えにくいです。その為私としては「反対」と想定します。
⭐️各機関投資家の行使予想のまとめと行使予想
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。私が予想した主要機関投資家の行使予想は以下の通りです。
【賛成】
・三井住友トラストアセットマネジメント
・三井住友信託銀行
【反対もしくは棄権】
・日興アセットマネジメント
・ティーロウ・プライス・ジャパン(棄権も想定される)
・オアシスマネジメント
・アーチザンインベストメンツ
・Asset Value Investors
ご覧の通りほとんどの主要機関投資家が反対行使をすると予想されます。
数字にすると全体の約25%程の反対が見込まれるということになります。
かなり大きいですよね。
またフジテックの株主構成は以下の通りです。
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海外機関投資家が42.88%ということで影響力が高いです。海外機関投資家は不行使のケースもありますが行使する際ISSを参照するケースも多いです。その為、上記の主要投資家の反対に加えISS準拠の海外機関投資家の反対は見込まれます。
ただそれを含めただけではギリギリ反対に会長選任議案が否決にはならないと思われます。
ここで内山会長が選任されるか否かで重要になってくるのは国内機関投資家と個人投資家です。今般ガバナンスが厳しくなってきている中で国内機関投資家の一部は反対に回ると思います。個人は基本賛成が多いのですが、これだけメディアで取り座されているので一定の反対は入ると思います。
これら全てを踏まえると当方の予想としてはギリギリ否決になると思います。
主要投資家の反対行使が多いかつ高い海外機関投資家比率を鑑みると、やはり否決されるのではと思ってしまいます。
まぁオアシス・マネジメントやフジテックが議決権行使社に対して水面化である程度動いているのでそれ次第であるとも思いますが、、、
とりあえずは明日の総会を楽しみにこちらで校了としたいと思います。
長く付き合っていただきありがとうございました。
実際行使結果が出たらそちらの分析もしてみようと思います。
またこういったnote作成していきたいと思いますのでよろしくお願いします‼︎
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