ノーリツに対するアクティビストの投資アングル

アクティビストファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが8月29日にノーリツの大量保有を提出し、5.02%まで買い増しました。

これ、実はある程度予測できました。

https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100U6CW.pdf?sv=2020-08-04&st=2024-09-29T04%3A05%3A52Z&se=2034-08-08T15%3A00%3A00Z&sr=b&sp=rl&sig=vHZiZlR8iRejIriAF9JY6LnGIkUBMgwFAgFHVaUf%2BLw%3D

8月8日に開示された半期報告書ですが、実は大株主の欄の7位株主にニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドの名前がありました。


株価を見ると8月8日の翌日8月9日は小幅高でまだ市場は反応しませんでしたが(終値1745円)、もしこの日に投資して、8月29日の大量保有発覚から数日でトレードできていたら、1~2割はプラスだったかもしれません。

https://jp.tradingview.com/chart/QN4Z41aa/?symbol=TSE%3A5943

相場にたらればは禁物ですし、果たして大量保有発覚から数日で売却できていたか?という面もありますので、気にせずいきましょう。それより企業の本質的な価値をちゃんと見ましょう。

何が言いたいかというと、アクティビストファンドの出現を察知するには、
①半期報告書
②株主総会招集通知
を毎日チェックすれば、世の中より早く気づけます。
(カストディの問題などもあるのですが、この説明はここまでにします)



さて、アクティビストファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドはノーリツに対してどのような目線で投資しているのか?を推察していきたいと思います。



ではまず数字から
(バフェット・コードさん、いつもありがとうございます)

https://www.buffett-code.com/company/5943/

9月27日時点で
時価総額   857億円
EV/EBITDA   5.5倍
PBR      0.7倍
です。数字面だけみれば割安といえますね。

そもそもなにをやっている会社かというと、ガス・給湯器の会社です。ロゴは見たことあるんじゃないでしょうか。

国内シェア4割の大手で、海外にも展開中です。

ただ、これくらい安い会社はいっぱいありますが、アクティビストファンドは何に目を付けたのでしょうか?

有価証券報告書を見ると、そのヒントが隠されていました。



その答えは、400億円近くにもなる投資有価証券です。

https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100U6CW.pdf?sv=2020-08-04&st=2024-09-29T04%3A29%3A14Z&se=2034-08-08T15%3A00%3A00Z&sr=b&sp=rl&sig=vcIicXKpvMyfwecE4ZLotnL886O7wLd1ZR7D1ja%2FX04%3D

(すみません。厳密には有価証券報告書ではなく最新の半期報告書から引用してます)

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