カナダで働こう!ワークビザ“ポスグラ”の可能性
三十路にしてトロントのカレッジを卒業、現在はカナダで移民として暮らしているワカナです。
今回は、カレッジを卒業するとカナダのワークビザが申請出来るというお話。
カナダ留学や移民にご興味のある方は聞いたことがあるかもしれません、“ポスグラ”について解説していきますね!
“ポスグラ”を簡潔に説明すると
【ポスグラ】
Post-graduation Work Permit (PGWP)
カナダの就労許可証の一種。
(日本人は“ワークビザ”と呼びがちですが実際には“就労許可証”です。)
カナダの公立高等教育機関卒業後に申請資格が得られます。
有効期限内であればカナダの雇用主の下で合法に就労することが可能です。
申請時の年齢制限はありません。
許可証の有効期間はプログラムの期間に応じて異なります。
1年(2学期)プログラム: 8ヶ月〜1年のポスグラ
2-4年(4-8学期)プログラム: 3年のポスグラ
※2022年3月9日時点の情報です。
詳細や最新情報はカナダ移民省(IRCC)のサイトでご確認を!↓
※申請結果は担当審査官の判断に委ねられています。
予想より短い期間または長い期間発行されたり、残念ながら却下されることもあり得ます。
★こちらのカレッジ留学に関する記事にも登場していました。↓
★私自身のカナダ移民経験談でも重要なキーワードでした。↓
”ポスグラ“の注意点
公立カレッジの1学期は4ヶ月間。
つまり、2学期間で成り立つ1年プログラムは実質8ヶ月間です。
その為、8ヶ月しか許可を出さない審査官もいます。
また、一生に一度しか取得出来ない貴重なワークビザという点にも注意が必要です。
カレッジの2年プログラム卒業→3年間のポスグラ→別のカレッジの2年プログラム卒業→3年間のポスグラ…
というような、都合の良いループは存在しません!
実例を紹介!“ポスグラ”その後
ポスグラは、カナダでの就労が出来るというだけでなく、カナダ移民申請への足掛かりとしての可能性も秘めています。
①1年のポスグラ後にワークビザを取得して移民申請
前述の記事内で詳しくお話していますが、私自身の経験です。
私の場合、経済的にカレッジの1年プログラム分の授業料が限界でした。
卒業後にポスグラは8ヶ月〜1年間と短いのを承知で申請。
1年間のポスグラを取得し、その期間中半年ほど働いた会社でサポートしてもらうことに。
無事に雇用主限定のClosed Work Permitを取得。
その後条件を揃えてカナダ移民申請を行いました。
しかし現在、雇用主のサポートがあったとしてもワークビザの取得は難しいと言われています。
1年プログラム受講の場合は、移民申請まで辿り着けない可能性もあることを覚悟しておきましょう…。
②3年間のポスグラ期間中に移民申請
カナダ移民を視野に入れている場合、多くの方が選択する一番安全なパターンです。
カナダのカレッジの2年プログラムを卒業後に3年間のポスグラを取得。
余裕を持って就職活動を行い希望の職種に就き、移民申請の条件の1つである1年間の就労期間を経て移民申請することになります。
雇用主に頼ること無く自力で移民申請まで持って行ける確率が高いです。
移民申請が可能な職種と給与を得られるかどうかが成功のカギ。
③1年プログラム+1年プログラム卒業後ポスグラ申請
意外と知られていない裏ワザ。
1年プログラム卒業後にポスグラ申請を行わず、他の1年プログラムを受講し卒業します。
すると、1年+1年=2年プログラム受講と見なされ、3年間のポスグラ取得が可能となります。
資金繰りが難しく、最初は1年プログラムを選ぶ場合もあるでしょう。
もし途中で「これでは就職は難しいかも…」「卒業して1年で移民申請は無理!」と思ったらもう1年通えば良いのです!
授業料の支払いは1学期毎なので何とかなるかも。
④1年プログラム卒業後ポスグラが8ヶ月…
これはちょっと運が悪かった例。
1年(実質8ヶ月)のプログラムを卒業し、ポスグラ期間が8ヶ月になるパターンです。
私の知っている日本人の生徒さんでも1人いらっしゃいました。
絶対移民申請をしたい!というご希望では無かった為、期間中アルバイトをした後に帰国となりました。
何が何でも移民!という場合でも、雇用主を見つければ可能性はまだあります。
期間が短いからと諦めずガムシャラに行きましょう!
逆に、なぜか1年半の有効期間をもらえたラッキーな方もいらっしゃいました。
この方はワークビザを新たに申請すること無く移民申請に至ったようです。
まとめ
カナダの公立高等教育機関卒業後に申請出来るポスグラについてお話しました!
最初にもお伝えしたように、ポスグラがゲット出来るかどうか、予想通りの期間が出るかどうか、この判断は担当審査官に委ねられています。
一応の審査基準はあるものの、しっかり統一されていないのがカナダ。
例え政府機関であっても、担当者によって解釈が異なります…汗
(そこが愛おしくもあるカナダなのですが…。でもこういう人生を左右することはちゃんとしてほしいな。)
文句を言ったところで、「決めるのは私」の一点張りで結果が覆ることはほぼありません…泣
ですが、これまで見てきた限りでは、ほとんどのカレッジ卒業生が無事にポスグラを取得出来ています。
ほぼほぼ心配は無いかという印象です。
英語でカナダの教育を受けたい!
カナダで就労してみたい!
将来カナダに移住したい!
そんな方は、ぜひカナダのカレッジ留学に挑戦してみて頂きたいと思います♪