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大林河
2021年3月25日 19:40
免疫応答の副作用で起こる自己免疫疾患本「自己免疫疾患は、感染に対する免疫応答の副作用として現れることもある」大林「どういうこと?」本「自己免疫疾患の研究のために、実験動物に自己抗原を注射しても、それだけでは自己免疫応答は起きない。注射部位に炎症を起こす微生物産物と自己成分を混合すると自己免疫が確実に起きる」大林「ほぉ~、その結果から、自己免疫疾患は本来の免疫応答が引き金になっていると推測され
2021年3月18日 19:44
分子内エピトープ拡大について本「尋常性天疱瘡とその軽症型である落葉性天疱瘡がある。これらは皮膚の水泡が特徴の自己免疫疾患で、後者はブラジルの一部の地方の風土病である」大林「…天疱瘡…てんぽうそう?」本「この病気の原因はデスモグレインに特異的なIgGで、抗体反応は特定パターンで変化する」大林「ん?抗体反応が変化とは?」本「当初、ある抗原分子の一部分のエピトープに対する免疫応答が、その後に同一
2021年3月11日 20:33
第16章 適応免疫応答による正常組織の破壊大林「第13章で生体防御機構の破綻やったよね?それとはまた別個に章を用意するのか……適応免疫ということは……推しのT細胞の話だ!」本「適応免疫応答が正常な細胞や組織に向かって引き起こされる自己免疫疾患autoimmune diseaseについて説明します」本「多くの自己免疫疾患では発症頻度に性差があり、女性に多い」大林「ループスに関するドキュメンタ
2021年3月4日 20:25
HLAが適合していてもGVHDは起こる本「HLAが適合していても、多くの患者でGVHDの発症が認められる。特に姉妹から骨髄を提供された男性に多い」GVHD(graft versus host disease:移植片対宿主病):ドナーのT細胞が、レシピエント(宿主)の組織細胞を攻撃する現象。ドナーのT細胞が宿主のHLA(MHC)を認識して活性化される(アロ反応)ことで惹起されると考えられている