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大林河
2021年2月4日 18:51
臓器移植の拒絶反応は遺伝子差異が原因本「移植組織や臓器に対する免疫応答は遺伝子差異が原因で起こる。最も重要な差異は、きわめて多型のHLAの違い。これらは移植抗原、主要組織適合抗原と呼ばれる。どの組織が移植されたかにより2つの異なるアロ反応が起こりうる」◆復習メモアロ抗原(alloantigen同種異系抗原、同種抗原):MHC分子のように同じ種でも個体間で異なる自己抗原のこと。アロ抗原で起
2021年2月11日 19:43
移植臓器への慢性拒絶反応本「移植臓器は、慢性拒絶反応chronic rejectionの標的にもなる」大林「超急性、急性ときて次に慢性かぁ……臓器移植って思ってた以上に大変だ」本「慢性拒絶反応は、移植後数カ月から数年たってから、血管壁の肥厚と血管腔の狭窄が起こり、血液量が不足して虚血、機能不全となる」大林「数ヵ月から数年?!そんなじわじわくるの?血管壁が厚くなるのは、炎症で血管壁が傷ついて、
2021年2月18日 19:47
腎移植における免疫抑制本「腎移植を例に、臓器移植で行う免疫抑制について紹介します」大林「免疫抑制剤を使うと、感染症にかかりやすいから病原体感染の対策も必要になりそう」本「免疫抑制剤の副作用の1つとして、腫瘍もある。移植患者の腫瘍発生率は、移植を受けていない患者の平均3倍」大林「細胞傷害性T細胞(CTL)も抑制されるからか……」本「まず、移植の前に免疫抑制状態を誘導する」大林「免疫抑制
2021年2月25日 19:45
造血細胞移植について本「次は造血細胞の移植について」大林「点滴で移植するんだよね、移植自体は割と簡単……その前の処置が大変だけど」本「固形臓器の移植とは異なり、提供者は患者の数よりはるかに多いがHLAが十分に一致したドナーを見つけることは難しい」大林「確率低いんだよねぇ」日本造血細胞移植学会「HLAが一致する確率は、兄弟では30%、親子では稀、非血縁者間では数百~数万分の一」大林「子供