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1日10分の免疫学

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「エッセンシャル免疫学第3版」の公開型自主勉のまとめ。
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2020年12月の記事一覧

1日10分の免疫学(52)生体防御機構の破綻④

1日10分の免疫学(52)生体防御機構の破綻④

後天性免疫不全症候群について(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)

本「後天性免疫不全症候群は、1980年代初頭に医師によって記録された病気」
大林「CD4T細胞が減少するんだよね。それでちょっとした感染でも重篤化するようになる」
本「AIDSの原因ウィルスは、ヒト免疫不全ウイルスhuman immnodeficiency virus:HIVで、HIV

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1日10分の免疫学(53)生体防御機構の破綻⑤

1日10分の免疫学(53)生体防御機構の破綻⑤

加齢するほどAIDSの発症割合は高くなる本「HIVに感染してAIDSを発症する割合は、年齢が上ほど上昇する」
大林「なんで?感染期間が長くなるから?」
本「ヒント、胸腺」
大林「あああ!胸腺!胸腺が加齢で退縮するから?新たに作られるCD4T細胞の数が減っていくからか!」

◆復習メモ
後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)の原因ウイル

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1日10分の免疫学(54)IgE介在性免疫①

第14章  IgE介在性免疫とアレルギー本「免疫系は、感染性物質と人体由来の物質とを識別する。そうすることで、『自己』には寛容に、病原性物質は異物として認識することができる」
大林「無害な異物は?有益な異物もあるよね」
本「それらの多くは動植物に由来する抗原。免疫系は異物を危険か無害かを見分けていると考えられる」
大林「すごいな。長~~~い年月をかけて人類が獲得してきた自然免疫のセンサー(Toll

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1日10分の免疫学(55)IgE介在性免疫②

1日10分の免疫学(55)IgE介在性免疫②

IgEの役割本「IgEの生理学的な役割は、マスト細胞、好塩基球、好酸球と協働して多細胞寄生生物(特に蠕虫)の感染を防御すること」

◆復習メモ
Ig(アイジー):免疫グロブリンimmunoglobulinの略記。抗体のこと。IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類のクラスがある。
「Y」の形をしていて、上半分の「v」がFab領域 (Fragment,antigen binding)と呼ばれ、

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