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1日10分の免疫学

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「エッセンシャル免疫学第3版」の公開型自主勉のまとめ。
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2020年1月の記事一覧

1日10分の免疫学(7)自然免疫の後半2

1日10分の免疫学(7)自然免疫の後半2

本「好中球は感染組織に動員される最初のエフェクター細胞」
大林「えぇと……ここでいうエフェクター細胞は、病原体等に反応して活性化した免疫細胞という意味でとらえてOK?」
本「好中球はマクロファージと同じく食細胞。彼らは相補的な関係で、マクロファージは組織に常在、長期間生存、感染のごく初期から応答するなど様々な役割を果たす」
大林「自然免疫における指揮官的な存在なんですよね!色んな仕事してる!お掃除

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1日10分の免疫学(8)自然免疫の後半3

本「IL-1、IL-6、TNF-αといった炎症性サイトカインは、視床下部の体温調節中枢、筋肉、脂肪細胞に作用してエネルギー動員を変化させ発熱を促す。いくつかの病原体由来物質も体温を上昇させる」
大林「前者が内因性発熱物質で、後者が外因性発熱物質ですな」

本「ウイルスがヒト細胞に感染するとどうなる?」
大林「細胞の機構を利用して転写翻訳複製!増える!」
本「その結果、細胞質にウイルス由来の核酸が生

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1日10分の免疫学(9)自然免疫の後半4

1日10分の免疫学(9)自然免疫の後半4

本「血中を巡回している主要なリンパ球は3種類。B細胞、T細胞、NK細胞」
大林「B細胞とT細胞は免疫反応の後期(獲得免疫)で、NK細胞は初期(自然免疫)!」
本「B細胞とT細胞は、必要な時だけ分裂する小型の休止リンパ球」
大林「休止リンパ球!かわいい」
本「一方、NK細胞は大型の活動的なリンパ球。自然免疫において2つの機能を担う」
大林「1つは感染細胞を殺すことでしょ…もう1つは?」
本「感染組織

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1日10分の免疫学(10)自然免疫の終わり

1日10分の免疫学(10)自然免疫の終わり

本「NK細胞の再循環ルートについて、B細胞やT細胞と同じらしいという研究結果が続々出ている」
大林「んん?どこかで再循環するのはB細胞とT細胞だけみたいな説明を読んだような……まぁ、B細胞もT細胞もNK細胞も、リンパ球だもんね、同じルートで循環していてもおかしくない」
本「NK細胞については研究がちょっと遅れたので…」
大林「発見自体は早かったのにね…」

ナチュラルキラー細胞に課せられた制限①標

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1日10分の免疫学(11)B細胞

1日10分の免疫学(11)B細胞

第4章 抗体の構造とB細胞の多様性大林「抗体!別名は免疫グロブリン!immunoglobulin!略記はIg!」
本「B細胞の表面に存在するB細胞受容体B-cell receptorとその分泌型である抗体は、ともに免疫グロブリンとして知られる」
大林「最初……B細胞の段階では膜型免疫グロブリンなんだよね」

本「抗体は生体高分子であれば何でも認識できる」
大林「つまり、なんでも抗原になりうる……」

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