「国交省辞めて、コーチになります!」 35話 ついに国交省で研修講師を務めることに
コーチングを学んで、
実際に行政の仕事にも活かしていましたが、
そこに限界を感じたのも辞職を決めた理由のひとつでした。
組織が大きすぎて、
身近に関わる人だけでは変わらない、
変えられないと思っていたんです。
今なら「出来ることはたくさんある」と思えるんですけどね。
そして、
「外から何らかの形で国土交通省に関わることができたらいいな」
と思っていました。
独立してから7年後にチャンスが来ました。
またこれも人からのご縁です。
熊本の先輩コーチが声をかけてくれました。
「国交省で研修をやっているんだけど、一部を担当してみない?」
もちろん、その方には何の特にもなりません。
私の想いを知ってくれていたんだと思います。
もちろん、有り難く引き受けましたよ。
そうして、
国土交通省の職員を対象に研修を実施するという夢が叶いました。
久留米市にある研修所に着くと、
なんと、専門職と研修担当係長が同期でした。
プチ同窓会です。
しばらく昔話や私の近況を話したり。
なんとも言えない素敵な時間でしたね。
そして、実際の研修です。
なんでしょう?
もうその頃は年間100件以上の研修もやっていましたし、
200人を対象とした研修もやっていました。
もう研修で緊張することは無いと思っていたんですが、
違いましたね。
なんとも言えない緊張感(笑)。
明らかに私の心境がそうさせてるんです。
もちろんパフォーマンスを落とすような緊張では無いんですが、
何か違うんです。
面白い感覚でした。
受講生は同世代の新任役職者研修でした。
同期や後輩、同じ事務所で働いた同僚などがいました。
みんな私を見てびっくりしていましたね。
休憩時間にはいろんな話をしたりとあっという間に時間は過ぎていきました。
第1歩を踏み出しました。
翌年からは1日担当させていただけるようになりました。
コロナ禍でもあり、
久留米市の研修所では無く、
福岡市にある本局から実施するオンライン研修となりました。
この本局はのべ4年間通勤した庁舎です。
慣れ親しんだ建物のはずなのに何か感覚が違う。
もう自分の職場では無いんですよね。
なんてことを思いながら、
研修でお世話になる課へ。
ここでもまたご縁が。
本局の研修担当の課長補佐が同期、
しかも新人研修で同じ班だった元同僚です。
そして、
本局の研修担当係長が武雄河川事務所で私が専門員をやっていた時の新人職員だったのです。
ここでもプチ同窓会です。
2年目はもうあの不思議な緊張感は無かったですね。
その後も研修は続けて依頼をいただいています。
今年は別の内容の相談もいただいています。
職員の立場を説明不要で理解しており、
伝えたいことや必要なことを事例を交えて話せる、
これが評価をいただいていると思います。
まぁ、国土交通省、
特に九州地方整備局の内情や職員の気持ち、
環境や必要なことをここまで理解している研修講師は他にいないと思います。
少しずつですが前職に関わることができる幸せをいただいています。
少しでも働きやすく、
夢と希望を持って行政の仕事に取り組んでいただけたらと思い、
全力で伝えていきます。
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