【イベントレポート】子どもも自分も大切に- 経験から自分らしいあり方を探る -【リフレクション体験基礎編】|NPO法人PIECES
こんにちは!actcoinスタッフの原田です。
今回の記事では、10/25(金)に開催されたイベント「子どもも自分も大切に- 経験から自分らしいあり方を探る -【リフレクション体験基礎編】」をレポートいたします。
このイベントは、actcoinの公式イベントパートナーであるNPO法人PIECES(以下、PIECES)のもと、開催されました。
ファシリテーターのご紹介:NPO法人PIECES CforC運営、CforCコンソーシアム推進
西角綾夏さん
西角さんがファシリテーターとなって、イベントがスタートしました!
パート1:PIECESの活動について
イベントの最初は、PIECESの活動についてご説明いただきました。
子どもや若者など「人」に関連した様々な課題に、「孤立」は根深く関わっています。頼りたいけど頼れない。どこにも相談できる人がいない…子ども家庭庁の調査によると、日本では、10人に3人の子どもが孤独を感じているそうです。
PIECESが取り組む4つのアプローチ
このような課題に対して、PIECESは市民性を醸成し、自分も社会もwell-being(ウェルビーイング)になることを目指す活動をしています。
子どもと自分にとっての心地よいあり方を一人ひとりにはたらきかける「Citizenship for Chirdren」
自治体や企業などと連携し、地域にとどける「CforCコンソーシアム」
子どもとの関わりで大切なこと、市民性に関する情報発信を行うことで、社会の土壌をたがやす「Cultivate-Citizenship」
PIECES寄付者同士のつながりを育むコミュニティの運営「Piece for Peace」
この4つの活動を通じて、子どもたちの周りに「信頼できる他者」を増やし、孤独を少しでも解消することを目指しています。
パート2:リフレクションについての講義
PIECESの説明の後は、いよいよ今回のテーマである「リフレクション」について学んでいきます。
リフレクションとは、過去の出来事を振り返って整理し、改めて意味を紡ぎ直すことを意味します。経験したこと自体や、その時の感情・考えを言語化し、次回のアクションプランを考えます。
どうしてリフレクションは必要なの?
PIECESがリフレクションを重視する理由は、子どもに対しては「目的やルールを優先し、思い込みで子どもを判断してしまうこと」を避けるため、そしてわたしたちにとって「感情に振り回されてしんどくなる」ことを避けるため、とのことです。
相手のことを尊重するだけでなく、自分の心を守るためにもリフレクションを重視されているのです。
パート3:リフレクションの体験ワーク
リフレクションの定義や目的について聞いたあと、さっそくワークショップに移りました。
まず最初に個人で、モヤモヤした場面について言語化します。具体的には「他の人との関わりでモヤモヤした場面を、できるだけ最近の出来事で1つ思い出してみてください。」という指示でした。
わたしは他の人との関わりを思い出し「自分は他の人が困っているときに○○を行ったのに、わたしが困ったときに○○をお願いしてもしてもらえなかった」という、モヤモヤした場面を選びました。
ペアワークスタート!
モヤモヤ場面をメモしたあとは、ペアワークがスタート!
より心理的安全性が高まるよう、ブレイクアウトルームに分かれ、二人一組で行われました。
ペアワークでは、1人20分を目安に、全部で14の問いに沿ってモヤモヤ場面について振り返っていきます。
14の問いは、「感情」と「思考」の両方にアプローチする内容で、相手と自分それぞれの本当の願いに思いを馳せられるものでした。
すべての質問に答えたあとは、話し手だけではなく問い手も含めて感想を共有します。その後に、お互いにお礼を伝え、深呼吸をして気持ちを整えました。
リフレクションワークの効果
自分自身への問いかけを通じて…
今回わたしは実際にリフレクションを体験してみて、「価値観」に対する気付きが大きく2つありました。
まず1つは、わたし自身が質問に答えながら気付いた価値観についてです。わたしは、どちらかというと利己的で「まずは自分を満たせるようにならないと、他の人に優しくできない。セルフケアが最優先!」といった価値観を持っていることに、改めて気が付きました。
対話から、市民性醸成に近づくヒントが見つかる
もう1つは、わたしとは異なる相手の価値観から得られた気付きです。
わたしが今回ペアワークを行った方は、協調性に重きを置かれていて、「協調性をうまく発揮できなかったこと」にモヤモヤされていました。
そのためわたしの「自己犠牲はしないようにする」という価値観に対し、その方は『わたしも自分を大切にすることを意識したいと思った』と感想をくださいました。
この感想をお聞きして、「たとえ価値観が違ったとしてもそれは悪いことではなく、お互いの考えから学べることや、自分の在り方に活かせるヒントを見出せるのではないか」という気付きがありました。
体験ワーク自体は、あっという間の時間でした。この少しの時間でも、普段考えもしないことを考え、自分自身の価値観について、大きな気付きがありました。このように、異なる価値観に触れ、今後の生活に取り入れることで、優しい人が少しずつ増え、優しい世界に少しずつ変わっていくのではないかと思いました。
PIECESのイベントに参加する方は、他者を思いやる・思いやろうとする優しい方が多く、終了後はとても暖かい気持ちになりました。
ぜひ皆さんも参加してみてください!
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