【後編】東京×高知 SA(社会貢献活動)交流会【イベントレポート】
皆さん、こんにちは。
本日は、東京学芸大学附属中等教育学校(以下、ISS)と高知県立高知国際中学校・高等学校(以下、高知国際)のコラボレーションによって実現したイベントのレポート記事の後編です。
前編は、高知国際のチームの発表でしたが、今回はISSの発表です!
活動報告③:ISS ソーシャルアクチョンチーム(ボランティア部) デイジーデイズ・プロジェクト
次は、ISSのソーシャルアクションチーム(ボランティア部)の発表です。ソーシャルアクションチームには、様々なセクションがありますが、今回は国際協力チームの代表が発表を務めます。
最初に彼女自身の生い立ちについて、紹介がありました。彼女は、小学4年生にしてフィリピンに滞在、そこで初めて小さな子どもが物乞いをする光景を目の当たりにし、衝撃を受けました。その後、中学・高校ではケニアの教育支援や海外青年協力隊の方と出会う等、より国際分野に興味を持たれたそう!また複数の海外渡航から「自分の目で見て正確な情報を知ること」を大切にされています。
そんな彼女と他4名の生徒で始まったのが、「Daisy Days for Kenya」というプロジェクト。
「オシャレ」「かわいい」ことがしたいという思いもあり、「キテンゲ」というアフリカの伝統的なカラフルな布を活用した情報発信をすることに。キテンゲは、タンザニアなど東アフリカで愛されているプリント生地で、唯一無二なデザインが特徴です。
実際の活動では、青年海外協力隊の方のご縁で、現地でアパレルブランドを経営する方から頂いたキテンゲのあまり布をもとに、生徒さんたち自身がミシンを使い商品を作っていきます。ランチョンマットやシュシュなど、たくさんの製品を作っています。これらの製品の売り上げを、ケニアに寄付を行い現地の支援につなげていきます。
単に製品を販売するだけでなく「どのようにケニアの現状を伝えるか?」を丁寧に考えていらっしゃいます。
具体的な工夫としては、製品に「タグ」というしおりのようなものをつけて、ケニアの現状の課題や寄付の用途を記載し、情報発信をされています。
これまでは文化祭や地域のイベント等で製品を販売したり、ワークショップでディスカッションをするなど「文化に触れて、考える」機会を創出してきました。
寄付は、ケニアのストリートチルドレンが通う学校の、備品の費用に充てる予定です。特に「教育に使われる電子タブレットが、20台あるうちの18台が壊れており修理費用がない」という点が驚きでした。
寄付先の学校も、実は青年海外協力隊の方の派遣先で、後日寄付後の様子を写真で見せてもらいます。
最後に、生徒さんたちは「自分たちの活動は人に伝わっているのか?」という葛藤・不安を抱えながら、啓発活動・商品展開をしているということも仰っていました…。
質問タイム③:ISSボランティア部 デイジーデイズ・プロジェクト
発表の後は、高知国際の生徒さんからの質問タイムです。最初の質問は「青年海外協力隊の方と知り合ったきっかけは?」というもの。
彼女いわく、「青年海外協力隊の方は、ISSの先輩で顧問かつての教え子」だそうです。たまたま学校に顧問を訪ねてきた時に、紹介されて、それからお世話になっているそうです。
続いての質問は「タグを用いた商品の販売によって、購入者からの声や与えられた効果は?」というもの。
これに対する回答は、「まだ調査ができていない。方法が分からない。」というものでした。ただ購入してくれた人に質問した際には「ケニアのことは国としてしか知らなかったので、知るきっかけになった」と答えてもらっているなど、確実に情報発信にはつながっています。
続く質問は「どの商品が一番売れた?」という気になるもの。
「最も売れたのはイヤリングで、反対はスマホストラップ」だそうです。またランチョンマット・シュシュはこれから販売予定で、実際に販売予定の出来立てほやほやのランチョンマットも見せて頂きました!
ダイアローグ
3団体の発表が無事終わりました。どの発表も聞きごたえたっぷり。また両校の傾向も現れており、お互いに聞きたいことが高まっています。
最後の時間は、お互いの学校に対して「聞いてみたいことを聞き合う時間」でした。
最初は、高知国際高校からの質問が多く出ました。
次は、ISSからの質問タイムに。
お互いに、真剣に活動しているので、互いの質問もより踏み込んだものになっています。互いの強みを、意見交換し今後の励みになる時間が過ごせました。
最後は全体で集合写真を撮りました!
actcoinでは、ISS・高知国際高校を始めとする、様々な中高生のソーシャルアクションを応援しています。
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