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春~秋の花壇の花の抜き取りと土づくり
今月もNPO法人 Green Worksの三浦先生、谷村先生を講師に迎えて始まりました。今日は今年6月に植え付けをした花たちを、これからの冬から来年の春に向けての入れ替えのため抜き取り、その同じ場所で土づくりを行うため、宮町中央公園集合。外での説明と作業の日、恵まれた天候でした。
花壇の前方で美しい彩りで楽しませてくれた一年草。「ここから、これから始めます」というテーマで「カラフル」なそれぞれの花壇達。黃、青、赤、ピンクと花壇それぞれでテーマカラーを変えた「カラフル」なもので、6月から暑い夏を越えてよくがんばってくれました。赤・ピンクの花壇ではコリウスは花に負けないくらゴージャスな彩り。ドライフラワーにもなるかわいい赤とピンクの千日紅。可憐で花瓶に飾るにもとても映えるピンク色やラベンダー色のお花、赤色のペンタス。かすみそうのような小さい白い花が華やかなユーフォルビア。
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黄色・青色の花壇では小さいひまわりのようなルドベキアと黄色のコリウスが中心にピンクのペンタスと紫の可憐な花のトレニア(アメリカンブルー)とアゲラタムが引き立てました。
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これらの一年草を抜くのですが、その前に、花が残っているものは、出席した生徒さんたちが、それぞれ思い思いにミニブーケを作りました。
作り方については、まず三浦さんがお手本を見せてくれました。
ブーケは、しっかりしたグリーンを入れながら3本ずつ数種類組み合わせて、土台を作ってからお花を足していく方法が、形がさまになって失敗も少ないとのこと。3班に分かれて、好きなだけ切って持ち帰る花束作成。持ち帰りきれない分は、公園を利用する市民の方やお掃除をしてくださる町内会の方たちにお裾分けしました。
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花摘みの後、一年草は、きれいにすべて抜き取り作業開始。土のごみをなるべく出さないよう、抜いたら振って土を花壇に落としながらの作業になりました。
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一年草の次は多年草のお手入れです。こちらは、土の上の部分をすべて切ってしまうものもあれば、茶色になった所だけカットするものとありました。
多年草は、冬に地上部が枯れて姿を消すものと、葉が残るものがありますが、そのまま茶色を残しておくと、次に冬春の一年草を植えた時の見映えが良くないので、見栄えの点からもお手入れしたほうが素敵な花壇を継続できます。全体が多年草の花壇では、そのままの冬越しを楽しむ場合もありますが、一年草と多年草の混合花壇では、このタイミングで多年草も整理した方がきれいになります。多年草は、種類により切り方が違うため、先生に教わりながら、地上部を地際で切ったり、半分ぐらいまで切り戻したりしました。
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一年草の抜き取りを終わった所は、土壌改良をしました。土壌改良のやり方としては、一年草のエリアをスコップの剣先の深さ(30センチぐらい)まで垂直に掘り返し、空気を入れつつ、太い根を取り除いたり、固まった土を細かくしたりしました。その後にホームセンターなどで売られている苦土石灰や肥料、そして府中で作られた腐葉土をよく混ぜます。特に地元の土で作られた腐葉土はその土地に合っているので大事です。
理想的な団粒構造の土は、有機物と微生物の働きで作られます。落ち葉は街では厄介者ですが、腐葉土となると畑や花壇では宝物になるのですと先生からの説明がありました。
多年草のエリアは土を掘り返さず、土壌改良をした新たな土や腐葉土で周りをマルチングすることでOKとのことでした。
作業終了後、有機物マルチや、あえて掘り起こさない不耕作栽培など、様々な手法について先生からレクチャーがありました。
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全作業が終わって花壇はみなきれいになりました。多年草もすっきりしました。
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12月に冬~春花壇のための植え付けです。そのデザインは班ごとに決めているので、違った顔ぶれの花たちで、どんな花壇ができあがるか楽しみです。(文責:鹿嶋晶子)