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やはり寝落ちしてしまう為、書き出した時をもって当該日の日記とす。

親が心配である。

配属先はてっきり実家から通えると思っていた入社前の頃の話から始まる。

東京勤務は遠くて、満員電車で、何時間もかけて通って疲れるものだと言うことは高校生になる頃には分かっていた。

それでも実家から通う楽さが欲しい頃もあったが、かつて述べた通り、地方の大学に通った。

僕は実家に帰るならせめて、今まで散々ご無沙汰だった親の為に家事を手伝おうと思っていた。孝行したかった。

自分が東京通勤するのは初めの半年だけだと聞いた。もう少し早く教えて貰えれば家具を捨てずに済んだのに、あんまりだと思った。

正直、配属地なんか何処でもいいと学生の間は思っていたが、毎日帰るには遠く、全く帰れないほどではない絶妙な距離感の場所に添え置かれた。

両親は定年して、それぞれリタイヤするか、また働くか別々の選択をした。

僕は初年度という事もあり、大学の、大学院の、高校の同期と会い、会社の同期と飲み食べ遊んで帰る夜のこと、

家に帰る度、働きもせず一人で迎えてくれる親を見ると心が痛む。

配属地が同期内では遠く、東京に来る時には折角だから、初めのうちこそ交友関係を築く為にと会う事にしてしまう。打算的だ。

一挙手一投足に体力と時間とお金が関わりたい人達よりかかる。色々な機会が奪われてしまったと思う。

最初から遠方と分かってれば別になんとも思わないのに、首都圏に配属されるならという心持ちでいたのに出鼻を挫かれた気分であった。

時々疲れ切った中帰ってきて話す考えもまとまらず、土曜日は土曜日で病院のため配属地にいる時、ゆっくり話せない事が心苦しい。

他の同期に比べれば会えるだけ、恵まれているとわかっている。しかしこの焦らされる人生は神に仏に訴えればいいのだろうか。

無償の愛を注がれて、栄養はちょっと偏っていたけど

孝行したい時に親はいても、孝行できる間に親がいるかは分からない。


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